HOPE LifeMark-WINCARE(富士通)&HIMVIT(ヒミカ)&HIMBOT(ヒミカ) × 社会福祉法人不二福祉事業会 地域包括支援部 デイサービス向日葵 
タブレットとロボットで入力作業を効率化 
業務効率を上げて、利用者と向き合う時間を充実
人手不足を補う記録業務の省力化によって利用者の機能改善の効果にも

2019-10-9


HOPE LifeMark-WINCARE(富士通)&HIMVIT(ヒミカ)&HIMBOT(ヒミカ) × 社会福祉法人不二福祉事業会 地域包括支援部 デイサービス向日葵

目まぐるしく仕事をこなすデイサービスの仕事だからこそ、記録業務にはできるだけ時間はかけたくないもの。このような考え方から、社会福祉法人不二福祉事業会のデイサービス向日葵(ひまわり)では、介護システムとタブレット、ロボットを組み合わせて、記録業務の省力化を図っています。スタッフの入力作業が減った分、利用者と向き合う時間が増えました。しかも、利用者が自分でロボットにカードをかざして記録を行うことで、機能改善への効果も期待されています。ICTとロボットの活用で、スタッフにも利用者にもヒマワリのような笑顔の花が咲く介護現場を取材しました。

新しいものを積極的に取り入れる文化で制度開始時から富士通のシステムを導入

愛知県蒲郡市は、渥美半島と知多半島に囲まれた三河湾に面する海辺の街。ヨットの世界大会「セーリングワールドカップ」が日本で初めて開催された場所で、温泉地としても有名であり、小さいながらもメディアにたびたび取り上げられる水族館、テーマパークも含む大型複合リゾート施設があるなど、観光地として広く知られます。
デイサービス向日葵は、この地に2019年の5月にオープンしたばかり。木造建築にこだわったという施設は開放的で、さわやかな木の香りが漂います。運営する不二福祉事業会は、市内初の社会福祉法人として30年以上の歴史を持ち、デイサービス向日葵のほかにも、特別養護老人ホームやデイサービス、地域包括支援センターなどを数多く展開しています。
「困っている人がいれば手を差し伸べる。職員が『自分や自分の家族も入りたい』と思う施設にする」のが、不二福祉事業会の理念。統括主任の渡邊 明さんは、「当法人には、自分や家族も利用したい施設づくりのために、時代に合わせて新しいものを積極的に取り入れる文化があります」と述べています。このような背景から、不二福祉事業会では、介護保険制度がスタートした2000年に、富士通の介護事業者支援システムを導入しました。使い勝手が良く、信頼性も高かったことから、その後も「HOPE WINCARE-ES」にシステムを更新。さらに、2018年には、「HOPE LifeMark-WINCARE(以下、LifeMark-WINCARE)」への更新を行いました。また、富士通のシステムと連携するシステムとして、ヒミカのタブレット型介護記録管理システム「HIMVIT」を導入しています。

職員の仕事を楽にするタブレットの活用

デイサービス向日葵では、開所時から、LifeMark-WINCAREに加えて、HIMVITのタブレットを6台使用しています。
LifeMark-WINCAREとタブレットの連携は、例えば来所された利用者の血圧、脈拍、体温を看護師が測ると、その情報は、血圧計や体温計からBluetooth通信でタブレットに送られ、最終的にはLifeMark-WINCAREにも自動的に記録され、月々のレセプト処理へも反映されます。計測した値を、書き写したり、それをシステムに入力するといった手間がすべてなくなり、時間が生まれた分をほかの業務や利用者と接する時間に充てられるようになりました。さらに、記録された情報は、ほかの場所にいるスタッフもすぐにタブレットで確認できます。特に、入浴については、血圧や体温のデータから、HIMVITが入浴の可否について、「○×」で教えてくれるので、担当するスタッフは、安心して業務に取り組めます。

ロボットとの触れ合いを入力の自動化につなげる

もう1つ、デイサービス向日葵では、オープン時からヒミカの介護触れ合いロボットシステム「HIMBOT」を導入。HIMBOTは、MJI製コミュニケーションロボット「Tapia」を使い、来所チェックやレクリエーション、入浴など、いくつかのシーンで、利用者に使ってもらうために導入しました。利用者が触れることにより、介護記録を作成します。LifeMark-WINCAREやHIMVITと組み合わせて連携しています。
LifeMark-WINCAREには、その日のデイサービスの来所予定が入っていて、タブレットには当日分だけのリストが表示されます。実際に利用者が来所して、HIMBOTに自分のカードをかざすと、HIMBOTは、LifeMark-WINCAREの情報から利用者の名前を探し、その名前を呼んであいさつ。来所したことがLifeMark-WINCAREに記録されます。また、おやつの時には、普段は丸い目を表示している画面にドリンクメニューを出して、利用者にタッチで選んでもらうこともできます。入浴後には水分補給を促す声掛けもしてくれ、同時に入浴の実施がLifeMark-WINCAREに自動的に記録される仕組みになっています。タブレットは職員が使いますが、HIMBOTは利用者が直接手に触れるロボット。可愛らしいロボットに向かって、カードをかざしたり、指で画面をタッチしたりすることは、それ自体が楽しみでもあり、またその動作を通じて機能改善の効果も期待されています。そのため、できるだけ積極的に使ってもらえるように、HIMBOTとの触れ合いで、ランチなどで使えるポイントがたまる仕組みも用意しています。
これまでの使用経験について、渡邊さんは、「まだ導入してから日も浅いため、ロボットの扱いに慣れていない利用者もおり、スタッフのサポートを要することから一部で負担が生じています。これをいかに減らすかが、今後の課題です」と述べています。

利用者がHIMBOTに自分でカードをかざしたり、画面をタッチすることで機能改善の効果も期待

利用者がHIMBOTに自分でカードをかざしたり、画面をタッチすることで機能改善の効果も期待

 

浴室(写真左)や機能訓練スペースにもHIMVITとHIMBOTを配置して、LifeMark-WINCAREへの記録業務を効率化

浴室(写真左)や機能訓練スペースにもHIMVITとHIMBOTを配置して、LifeMark-WINCAREへの記録業務を効率化

 

ICTとロボットのサポートで働きやすくやりがいを感じる職場に

蒲郡市でも介護施設の人手不足は深刻で、デイサービス向日葵も、60人の定員に対し、最低限のスタッフでサービスを提供しています。このような状況だから、LifeMark-WINCAREを中心にタブレットやロボットをうまく組み合わせて効率良く仕事をこなすことは、とても重要。効率化が進めば、利用者と向き合う時間を増やせるだけでなく、スタッフ一人ひとりにとっても家族と過ごす時間や気分をリフレッシュするための時間をつくることができます。デイサービス向日葵では、これからもICTやロボットを活用して、ヒマワリのような笑顔の花が咲く介護に取り組んでいきます。 

デイサービス向日葵のスタッフの皆さん

デイサービス向日葵のスタッフの皆さん

 

(2019年8月7日取材)

 

社会福祉法人不二福祉事業会 地域包括支援部 デイサービス向日葵
〒443-0011 愛知県蒲郡市豊岡町長田44-1
TEL●0533-67-0026
URL●https://www.f-fukushi.com

HOPE LifeMark-WINCAREの問い合わせ先
富士通株式会社 ヘルスケアビジネス推進統括部 第三ヘルスケアビジネス推進部
TEL●03-6252-2502
URL●https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/kaigo/

HIMVIT、HIMBOTの問い合わせ先
株式会社ヒミカ
TEL●0532-31-0017
URL●http://www.himika.co.jp


(ケアビジョン Vol.2(2019年10月1日発行)より転載)
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