医療放射線情報一元管理システム「Radimetrics」(バイエル薬品)
マルチモダリティ対応で豊富な解析機能を有する「Radimetrics」

2019-11-27

バイエル薬品

線量管理


「Radimetrics」は,マルチモダリティに対応したWeb参照型の線量管理システムであり,National DRLおよび国際放射線防護委員会(以下,ICRP)勧告に基づいた線量指標に対応している(表1)。また,American College of Radiology(ACR)より認証を取得しているシステムで,米国のみならず日本でもすでに数多くのご施設で導入されているシステムである。

表1 対応するモダリティと線量指標

表1 対応するモダリティと線量指標

 

Radimetricsの特徴

1.柔軟なデータフロー
Radimetricsはモダリティなどから出力される検査情報および線量情報を自動取得し,検査ごとの照射線量や被検者の被ばく線量を管理・記録および統計的に分析することができる。近年,Radiation Dose Structured Report(以下,RDSR)による線量情報取得が主流となりつつあるが,PACSやモダリティがRDSRの送受信に対応できないような環境下においては,Dose ReportのOCRおよびDICOM画像のtag情報から,これらの情報を補完する。また,HL7による情報の送受信も可能である。Web参照型のアプリケーションの特徴として,院内仕様の端末が仕様を満たせば,閲覧場所を限定しない点もメリットである。

2.CTにおける線量管理機能
モンテカルロシミュレーションの実装により,CT検査時の被検者の臓器吸収線量および実効線量を算出することができる。また,撮影範囲や管電圧,管電流などの照射条件を変更した場合に増減する線量をシミュレートすることで,プロトコールの最適化をサポートする。CTのaxial画像や位置決め画像から被検者の体型情報を解析し,size-specific dose estimates(SSDE)算出(AAPM TG204/TG220参照)にも対応する。

3.血管撮影における線量管理機能
RDSRを取得することで,撮影だけでなく透視イベントごとの照射情報も取得することができる。各撮影や透視における線量(面積線量もしくは基準点線量)を時系列グラフに表示することで,検査の振り返りと線量低減の機会を確認することができる。また,照射イベント時のモダリティの幾何学的位置情報を取得することで,入射皮膚線量マップの作成も可能である。確定的影響へのリスクを検討するためには有用な機能であると考える。

4.核医学検査における管理機能
核医学検査においては,核種投与条件を取得することで,検査情報,核種情報,実投与量,さらには実効線量(ICRP Publication 128参照)を算出し,それらを一元的に管理することができる。また,PET/CT,SPECT/CTにおいては,CTと放射性医薬品による被ばく線量を統合し,管理することができる。

5.そのほかの管理機能
CTにおいては造影管理機能を有し,造影条件や注入結果,使用された造影剤情報などを記録・管理することができる。線量管理機能と掛け合わせることで,造影検査の精度管理および造影条件の最適化にも役立つ。
また,プロトコール管理機能を用いることで,異なる装置間の撮影線量を1つのグループとして比較できる。このプロトコールグループをJJ1017やRadLexコードと照らし合わせ管理を行うことも可能である。
線量の比較には20を超える統計図表作成機能,ダッシュボードを用いることで,効率的・自動的に最新の線量情報を表現する。日々の管理および線量最適化に大きく寄与する機能であると考える(図1)。

図1 各種統計グラフ(ダッシュボード機能)

図1 各種統計グラフ(ダッシュボード機能)

 

Radimetricsは診断参考レベルの活用と各種ガイドライン順守への一助となり,放射線医療分野の発展のために価値の高い情報を提供し続けることをめざしている。

 

●問い合わせ先
バイエル薬品株式会社 ラジオロジー事業部
TEL 0120-609-040
https://radiology.bayer.jp/

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