我々は医療被ばく管理・記録は医療安全管理という大きな枠組みに入る一つの取り組みと捉えています。医療放射線の適正管理が求められている中，本製品は線量情報を管理・記録するだけでなく，データの有効活用を提案して，最適化方法の知見を得ることができます。適切なデータ記録から始まり統計分析を経て評価・最適化の取り組みを行います。

＜特徴1＞ Protocol Listと診断参考レベルとの比較
多くの検査プロトコルと診断参考レベルの項目との紐づけが可能で，各装置メーカやバージョンで異なるDICOMタグ設定情報を適切に収集することができます。最適化の第一歩として自施設のDRLｓ（Local-DRLs）と診断参考レベルとの比較が一目で分かるようになっていいます。

＜特徴2＞ SSDE
本製品は画像からCT値を読み取り瞬時にSSDE204とSSDE220の両方を算出してデータベースに登録して，次回からグラフで確認できます。特に患者体型を考慮する場合や小児，肺野等と使い分けることで，より踏み込んだ被ばく値を管理することができます。この画像系処理には付属のiPadと画像解析専用アプリとしてet’s Run™（製造元：RYUKYU　ISG）を用いて本製品と速やかな連携により利用できる。

＜特徴3＞ NECpatient／NECdensity
本製品は核医学分野の線量評価についても強力な機能を有しています。実投与量の記録に加えて，画質の物理学的指標であるNECpatient／NECdensityを画像選択，範囲指定すると自動計算し投与量と画質とのバランスを視覚的に確認できます。

＜特徴4＞ 放射性薬剤の実投与量計算
SPECT検査では，本製品に付属するコードリーダで放射性薬剤に貼付されているQRコードを読み取り，薬剤情報や核種の投与時刻から減衰計算を自動で行うため，正確な実投与量を管理・記録できます。計算値を元に，診断参考レベルとの比較が可能です。

＜特徴5＞ 始業点検支援（CT装置用水ファントム）
CT装置用水ファントム画像をJIS規格に基づく画像解析を単純な操作で行えます。結果は時系列でグラフに表示可能，この機能を日々の始業点検で利用することで，JISの基準範囲を示すことで経年変化・傾向・装置異常の早期発見を支援します。

onti medical-safety （Full Package）の場合
　main端末（Windows 10 WorkStation）
　sub端末1（Windows 10 64bit）
　sub端末1（Windows 10 64bit）
　 iPad端末（iOS）
　ハンディターミナル
　注）製品ラインナップや規模により変動します。

線量管理機能（CT/CR/DX/MG/PX/RF/XA/PT/NM）
安全管理機能（MR/US/BDUS/IVUS）
始業点検機能（CT水ファントム解析）

onti（Windows端末アプリケーション）
et’sRun（iOSアプリケーション）

保守契約時のサービス例
・ハードウェア保証
・ソフトウェア無償アップデート（ガイドライン，法令改正時対応，機能追加）
・専門担当による線量管理システムサポート

DICOM通信（Query-Retrieve / Storege / MWM）