ITEM in JRC 2010

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ブースリポート
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お問い合わせ先:
アライドテレシス株式会社
東京都品川区西五反田7-21-11 第2TOCビル
TEL 0120-860442
E-mail info@allied-telesis.co.jp

インフラとしての病院ネットワークを支える機器・サービスを紹介

  情報通信,ネットワーク機器を扱うアライドテレシスは,今回ITEMに初出展した。同社は,病院情報システムでのネットワークがインフラとして重要性を増す中で,これまで医療情報学連合大会などでその管理・運用や,サポートする機器やソフトウェアについて展示やセミナーなどを行ってきた。今回のITEMでは,大容量の画像データを扱う放射線科のネットワークが,病院情報システムのネットワーク運用の中でもポイントとなることから,快適で安全なネットワーク構築に必要な機器やサービスを中心に紹介した。

  病院のネットワークは,電子カルテやPACSなどのベンダ任せになっていたり,放射線部門では機器の導入にあわせて,その都度更新されて全体像が把握されていないケースが多い。電子カルテやPACSのフィルムレス化によってシステムが止められなくなる中で,今後,ネットワークにも冗長化や全体最適を考慮した設計が求められている。展示では,ネットワーク構築・設計に必要な考え方や,管理・運用をサポートする機器やソフトウェア,スイッチングハブや無線のアクセスポイントなどのネットワーク機器などが展示された。(4月10日取材)

  ITEMは初出展で,ネットワーク管理の重要性を紹介した
ITEMは初出展で,ネットワーク管理の重要性を紹介した

●病院向けの「ネットワーク無料診断サービス」を4月からスタート

  アライドテレシスでは,「病院ネットワーク無料診断」サービスを4月から開始する予定(月間3施設)で,その紹介をパネルで行った。ネットワークが遅い,不安定といった症状を抱える病院に対して,専門スタッフが実際に病院を訪問してネットワークのトラフィック量の計測や問診を行って,問題点があれば解決策を提案するサービスを実施する。

  4月から開始する「病院ネットワーク無料診断」サービスを紹介
4月から開始する「病院ネットワーク無料診断」サービスを紹介

● 障害や不正アクセスなどネットワークの状況を“可視化”する監視ツール

  CentreNET Swim Managerは,ネットワーク上の通信機器を監視・制御するプロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)などで,ネットワーク管理を行うソフトウェアで,ルータやスイッチを自動検索してツリーやマップ形式で見やすく表示する。また,Allied SkyMarshal(アライドスカイマーシャル)は,無線ネットワークの運用状況を視覚的に監視するソフトウェアで,Swim Managerのアドオンソフト。無線アクセスポイントの障害や未登録ユーザーの侵入などを監視して記録や監理者への通知を行う。   ネットワークの管理状況を可視化するソフトウェア「Swim Manager」
ネットワークの管理状況を可視化するソフトウェア「Swim Manager」

● 快適で安心・安全なネットワークを構築するための機器・ソフトウェア

  QoS(Quality og Service:優先制御による画像データの転送)は,ネットワークのトラフィックが発生している状態でも特定の端末や通信の優先処理を設定することで必要なデータの通信を優先して流すことができる。展示では,2台の端末でDICOMデータをトラフィックを最大にした状況で送信してQoSの有無での表示時間の違いを実演した。

  また,複数のスイッチを同期させて仮想的に1台のスイッチとして運用できるVCS(Virtual Chassis Stacking)を使って,2台のスイッチを同期させて仮想的に1台のスイッチとして稼働させることで,冗長化を図る運用を紹介。1台のスイッチが故障してもすぐにスタンバイ機に切り替わるため,ネットワークを止めずに運用ができる。従来はバックアップ機器は緊急用として通常は使われていないことが多かったが,VCSを使うことでスタンバイ機も通常の運用機器として100%活用することができる。


端末や通信の優先処理を行って画像転送を高速化するQoS。QoSの有無で表示までの時間の違いを実演
端末や通信の優先処理を行って画像転送を高速化するQoS。
QoSの有無で表示までの時間の違いを実演
  仮想的に1台のスイッチとして稼働させることで冗長化を図るVCS(Virtual Chassis Stacking)
仮想的に1台のスイッチとして稼働させることで冗長化を図るVCS(Virtual Chassis Stacking)

● 無線LANを活用するためのさまざまなツール

  その他,2メガの画像を無線LANのアクセスポイントを経由して表示させる展示や,LANケーブルを通じて給電するPoE(Power over Ether)スイッチの紹介,スイッチのループガード機能(LDF)など,ネットワーク運用をサポートするさまざまな機器・サービスを展示した。


LANケーブルを通じて無線LANのアクセスポイントに給電するPoEスイッチ
LANケーブルを通じて無線LANのアクセスポイントに給電するPoEスイッチ
  ケーブル短絡によるループを検出してネットワークのオーバーフローを防ぐループガード機能(LDF)を搭載
ケーブル短絡によるループを検出してネットワークのオーバーフローを防ぐループガード機能(LDF)を搭載

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