ITEM in JRC 2010

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RIS機能を統合したPACS「XTREK」シリーズの新バージョンを紹介

  ジェイマックシステムの今年のテーマは“One step ahead〜一歩その先へ”。Vox-View/VOX-BASEをはじめ,ユーザーの視点に立った製品と開発力で画像情報システムを展開してきたが,今回の展示ではさらに“一歩”先をいく製品群として統合型画像診断部門システム「XTREK」シリーズの新しいラインナップと,放射線部門業務支援システム「ACTRIS」,ASP型の遠隔読影支援サービスなど,PACSや画像ビューワにとどまらないさまざまなソリューションを提案した。また,ブースに設けられたプレゼンテーション・ステージでは,ITの最先端の話題である「クラウド」と画像診断をキーワードに多彩な講師がステージを行った。(4月10日取材)

 

ジェイマックシステムブース
ジェイマックシステムブース


● 統合型画像診断部門システム「XTREK」シリーズ

「XTREK SE/RE/PE」

  フィルムレス運用のために設計・開発されたPACSである「XTREK」シリーズの新バージョンを展示した。さまざまなワークフローに対応した「XTREK SE/RE/PE」,多機能な画像ビューワ「XTREK VIEW」,マンモ読影用の画像ワークステーション「XTREK MAMMO」,検像システム「XTREK QA」を紹介した。

  新しいラインナップのベースとなる「XTREK SE(Standard Edition)」は,従来のPACSの機能に加えて,フィルムレス運用で必要とされるMWM機能や検査予約登録機能を搭載した。PACS導入にあたって,RISまで構築できない場合でも検査時の手入力はミスにつながるため,MWM機能へのニーズが高まっている。XTREKでは,患者IDにリンクして属性情報を取り込み,検査予約,受付処理,MWMによるモダリティへの患者情報の転送が行える。必要に応じて,同社の放射線部門業務支援システム「ACTRIS」へバージョンアップすることも可能だ。「XTREK RE(Report Edition)」は,SEにレポートシステムをプラスしたもの,「XTREK PE(Professional Edition)」は,HIS/RISと連携したシステム構築が可能なバージョンとなる。

 

XTREK SE(Standard Edition)。予約やMWMなどRISの機能を統合した
XTREK SE(Standard Edition)。予約やMWMなどRISの機能を統合した


「XTREK VIEW」

  画像ワークステーション「XTREK VIEW」では,画像表示ウィンドウにWebブラウザやPDF/PPTなどのファイル,JPEG画像などの表示・閲覧が行えるマルチドキュメントビュー機能を追加した。読影中のWeb検索や文書閲覧の際に,アプリケーションを切り替える必要がなく読影の流れを妨げずに作業を続けることができる。画像ビューワのシリーズウィンドウの1つとして扱えることが特長で,電子カルテの画面の表示,グループウェアの画面を表示しておくことも可能だ。ドキュメント・ビューワ上で表示したデータをDICOMに変換してサーバに登録する機能も搭載する。

  また,CT画像のサブトラクションによって,前回検査との腫瘍の位置や大きさの変化を画像上で表示する機能を搭載。異なる検査の画像のフュージョンと,サブトラクションを行うことで,画像上の変化を示し読影を支援することができる。

 

画像ワークステーション「XTREK VIEW」のマルチドキュメントビュー機能。WebやPDFなどの参照,閲覧がビューワ上で行える
画像ワークステーション「XTREK VIEW」のマルチドキュメントビュー機能。WebやPDFなどの参照,閲覧がビューワ上で行える


「XTREK MAMMO」「XTREK QA」

  マンモグラフィ専用画像ワークステーション「XTREK MAMMO」は,2面のモニタ(TOTOKU製の5Mモニタ),レポートシステムにはLUCIDを搭載し,マンモグラフィ用のテンプレートを用意した。読影レイアウトをマウスのホイールで切り替えられる機能や,石灰化強調フィルタ,3種類のマスキング機能など,マンモ読影を支援する機能を搭載している。

  検像システム「XTREK QA」は,フィルムレス運用で求められる,画像データの真正性を確保するシステム。MWMの情報を元にして患者基本情報の照合,修正,DICOMタグの編集などが可能。作業のスピードと操作の容易性を重視して開発した。


マンモグラフィ専用画像ワークステーション「XTREK MAMMO」
マンモグラフィ専用画像ワークステーション「XTREK MAMMO」
  検像システム「XTREK QA」
検像システム「XTREK QA」

● 遠隔読影支援サービスをサポートするクラウド型のシステムを紹介

  ジェイマックシステムでは,同社の画像ビューワとレポートシステムと,Citrix社のデスクトップ仮想化ソリューションによってASP型の遠隔読影システムを構築できるソリューションを提供している。データセンターのワークステーションのデスクトップ画面を共有することで,ローカルのPCへのデータの転送や保存をすることなく,画像参照,レポートの作成が可能で,簡単に安全に読影する環境を構築できる。このシステムは,現在,遠隔読影サービスを展開するイーサイトヘルスケアをはじめ,独立系の遠隔読影診断で採用されている。

 

ASP型の遠隔読影システムを構築できる。データセンターのWSのデスクトップが表示されている
ASP型の遠隔読影システムを構築できる。データセンターのWSのデスクトップが表示されている


● “クラウドと画像診断”にフォーカスしたプレゼンテーション・ステージ

  ブース内のプレゼンテーション・ステージで,「クラウド」をキーワードに,「医療画像とオントロジー」「読影医のためのクラウド型遠隔画像診断」「iPhoneのクラウドな活用方法」「読影医のためのクラウド型ティーチングファイル」などのステージが行われた。

 

プレゼンテーション・ステージのようす
プレゼンテーション・ステージのようす

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