ITEM in JRC 2010

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世界初,インジェクタのリモートメンテナンスシステムの提供を開始

  日本メドラッドは,世界初の試みとなる,インジェクタリモートメンテナンス「Virtual Care」を今回の目玉として来場者にアピールした。このほか,CT用インジェクタ「Stellant D Cardiac」および血管外漏出検知システム「XDS」,コロナリー用インジェクタ「Avanta」,MR用インジェクタ「Spectris Solaris EP」など,同社のインジェクタのラインナップを取りそろえた展示を行い,Stellant シリーズについては,患者さんに最適なプロトコールや安全性を“考える”ことができるインジェクタであるとして,“考えるインジェクタ”をキーワードに掲げ,来場者に機能を説明していた。 (4月9日取材)  
ブース

● インジェクタのリモートメンテナンスシステム「Virtual Care」

  インジェクタリモートメンテナンス「Virtual Care」は,インターネット回線で医療機関に設置された造影剤インジェクタと同社の技術サポートセンターを接続し,メンテナンス用ソフトウエアによりインジェクタのエラー診断やソフトウエアのインストールなどを遠隔で行うシステムで,世界で初めてのサービス。インジェクタに不具合が生じた場合,サービススタッフが医療機関に訪問して診断してから修理の実施と24時間電話サポートで対応していたがVirtual Careにより遠隔でエラー診断を行い,電話でのサポートやソフトウエアの再インストールを行う事ができるようになる。従来は,訪問修理が必要な場合も訪問してからエラーを診断して,必要な部品を手配し,再訪問して修理を行うという手順が必要だったが,Virtual Careにより,訪問前にエラー診断と部品手配まで行うことができるようになり,より早く問題を解決しコストと検査室でのダウンタイムの軽減につながる。

  Virtual Careの対象となる製品は,CT用インジェクタ「Stellantシリーズ」,MR用インジェクタ「Spectris Solarisシリーズ」,コロナリー用インジェクタ「Avanta」となる。なお同社は,今年の5月から12月の間に購入されたStellantシリーズ(SXは除く)とAvantaに,標準でVirtual Careを装備するキャンペーンを行い,Virtual Careのメリットをアピールしていくという。

 

医療機関側に設置するVirtual Careのユニット
医療機関側に設置するVirtual Careのユニット


● “考えるインジェクタ”をキーワードにCT用インジェクタを紹介

◆ CT用インジェクタ「Stellant D Cardiac」

  CT用インジェクタ「Stellant D Cardiac」は,患者さんに最適なプロトコールを自動で算出するほか,血管外漏出を早期に発見し造影剤の注入を止める機能などを備えていることから,“考えるインジェクタ”をキーワードに掲げている。

  Stellant D Cardiacには,腹部の造影CT検査において,造影剤注入プロトコールを自動で最適化する機能が標準で搭載されている。これを同社は,「患者さんに最適なプロトコールを“考える”」としてアピールしていた。体重1kgあたりの造影剤注入量と注入時間を設定しておくと,患者さんの体重を入力するだけで,造影剤の量や注入速度などを自動で設定する。また,注入速度の上限を設定することもできる。これにより,造影剤の到達時間を患者さん一人ひとりに合わせて設定する必要がなく,一定のスキャンタイミングで失敗なく撮影することが可能であるという。このほか,心臓CTに最適なプロトコールを自動算出する機能も搭載している。

  また,造影剤の血管外漏出を早期に発見し,安全性を“考える”のが,血管外漏出検知システム「XDS」。XDSは,血管内の針先にあたる皮膚上に貼ったセンサーからRFを皮下に発信し,その反射波の強度を造影剤注入前からモニターする。血管外漏出が起こると,反射波の強度が変化するため,漏出を検出することができる。これにより,高い検出率と優れた精度で血管外漏出を検知し,注入を即座に停止する。

 

Stellant D Cardiac(左)とXDS
Stellant D Cardiac(左)とXDS

XDSのセンサー部分
XDSのセンサー部分


◆ コロナリー用パワーインジェクタAvanta

  心臓血管用に特化したインジェクタ「Avanta」は,ハンドコントローラーによりハンドインジェクションと変わらない微妙なコントロールでの造影剤注入が可能なことが大きな特長である。また,5症例連続使用承認された専用ディスポーザブルセットにより,検査効率の向上,高いコストパフォーマンスを実現する。2つのエアセンサーによるすぐれたエア管理機能を有する。

 

Avanta
Avanta


◆ MR用インジェクタ「Spectris Solaris EP」

  Spectris Solarisシリーズは世界で9100台以上の納入実績を誇るMRインジェクタ。パワフルなDCモーターにより, 325psiの注入圧を実現している。これにより,Perfusionに必要とされる3mL/s−5mL/sにも対応可能である。また,フレックスプロトコールを採用し,1つのプロトコールで6フェイズに対応しているので,1つの画面上でテスト,本番インジェクションをコントロールでき,またホールド中での同一画面での設定変更が可能。検査中のわずらわしさや手間を省き検査のスループットを低下させないという。

 

Spectris Solaris EP
Spectris Solaris EP


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