ITEM2013 EIZO ブースレポート
“extracting the essence”をテーマに,マルチモダリティモニターRadiForce Multi-Seriesをはじめ,各種モニターソリューションを紹介


2013-4-26


ハンドクラフトで繊細な技をアピールしたEIZOブース

ハンドクラフトで繊細な技を
アピールしたEIZOブース

EIZOは,さまざまな分野での開発技術や経験をいかし,読影や電子カルテ,手術室向けなど,メディカルモニターソリューションを統合的に提案できるのが強みである。EIZOは,RSNA2012の展示から新スタイルでの企業ブランディングを開始。ヨーロッパや中国のグループ会社とグローバルなマーケティング活動を行っている。
2013年4月1日には,“ナナオ”からブランド名である“EIZO”に社名を変更。EIZO株式会社として,認知度を高め,さらなる成長を図ることをめざしている。ブーステーマも,2012年までのFuture Focusedから“extracting the essence”に一新。EIZOの医用画像表示モニターへの取り組みと,最新モニター各種を紹介した。医用画像表示モニターは,モダリティから得られたどんな些細な情報も表現(表示)することが重要で,EIZOはその設計と開発は「匠の技」だととらえている。ITEM2013では,総合マーケティングの一環として,カタログやブースなどのデザインに細かい技で作られたハンドクラフトデザインを採用。EIZOが持つ精細な匠の技のメッセージを発信した。(4月13日取材)

ハンドクラフトのデザインで繊細な技術力をアピール

ハンドクラフトのデザインで繊細な技術力をアピール

 

●マルチモダリティモニター「RadiForce Multi-Series」全シリーズを紹介

EIZOのマルチモダリティモニター「RadiForce Multi-Series」は,多種類のモダリティから得られる医用画像をワイドな1画面内に同時表示できるカラーモニター。ブースでは,超高解像度36.4インチ 8MPモニター「RX840-MG」,「RX-840」,29.8インチ 4MPモニター「RX440」の計3種が展示された。
RX840-MGは,カラーモニターとしては業界初のデジタルマンモグラフィ用途での販売許可をFDAから取得したモニター。3MPモニター2台分の医用画像と検査リストが1画面に同時表示できることで,医療現場からの多彩な画像表示ニーズに対応する。
RadiForce Multi-Seriesは,EIZO独自技術のHybrid Gamma機能の搭載で,モノクロとカラーの画像を自動判別。高精細表示が要求されるデジタルマンモグラフィ画像とカラー画像を,各画像に最適な輝度と諧調でハイブリッド表示する。モノクロとカラーの画像レイアウトが画面内に混在する場合でも,エリアごとに最適な表示を行えるのが特長だ。
また,PACSモニター2台分の画像をベゼルレスの1画面で参照でき,横並びの表示枚数を奇数設定することも可能。ベゼルによる思考の中断が生じず,ユーザーの使いやすいレイアウトでの画像表示の可能性が広がり,スムーズな画像比較を実現することで作業効率の向上に貢献する。
そのほか,PACS,マンモグラフィなど,各メディカルモニターソリューションが紹介され,多くの来場者が足を止めていた。

RadiForce Multi-Seriesのモニター。モノクロとカラー画像の高精細なハイブリット表示を紹介

RadiForce Multi-Seriesのモニター。
モノクロとカラー画像の
高精細なハイブリット表示を紹介

8MPマルチモダリティモニター RadiForce RX840-MG

8MPマルチモダリティモニター
RadiForce RX840-MG

   
4MPマルチモダリティモニター RadiForce RX440

4MPマルチモダリティモニター
RadiForce RX440

   
PACS用モニターやマンモグラフィ用モニターの前には多くの来場者が詰めかけた

PACS用モニターやマンモグラフィ用モニターの前には多くの来場者が詰めかけた

   
IVR用のモニターソリューションを紹介

IVR用のモニターソリューションを
紹介

 

 

●モニター品質管理の重要性について提案するRadiForceフォローアップを実施

最新のモダリティから得られた医用画像を最適な状態で表示し続けるためのモニターの品質管理は,医療の質の維持と向上に寄与する。EIZOでは,モニター品質管理の手法や重要性について,継続的な啓発活動を行っている。
RadiForce Multi-Seriesなどに搭載されている,内蔵センサー「Integrated Front Sensor」は,簡単に品質管理を行える。Integrated Front Sensorは,取付け取外しの手間が必要なく,ワイドモニター上部中央部に内蔵されている。画像比較など読影作業中にタスクが実行されても,キャリブレーション中であることに気づかない程,作業を妨げない大きさのセンサーである。設定したスケジュールで,輝度や諧調の測定,DICOM Part14準拠のキャリブレーションを実現する。そのほか,各クライアントモニターの品質管理を行う「RadiCS」,施設規模に応じたネットワークの品質管理を行う「RadiNET Pro」シリーズなど,モニター品質管理ソリューションも紹介した。
ITEM2013では,RadiForceユーザーを対象に少人数制のフォローアップをブース内で実施。短時間少人数制で,JIRAが作成したJESRA X-0093などに則って品質管理を行うプログラムと,Integrated Front Sensorを使って簡単にできる品質管理入門プログラムなどの説明が行われた。
また,EIZOでは,定期的にメディカルセミナーを開催している。今後,ますますフィルムレス化が進む医療現場で,より作業効率の向上する最適なモニターの活用法の提案など,さまざまなテーマを設けたメディカルセミナーの告知が行われた。

RadiForceユーザーフォローアッププログラムは少人数制で細かく説明

RadiForceユーザーフォローアッププログラムは少人数制で細かく説明

 

お問い合わせ先:
EIZO株式会社
本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL 営業1部 メディカル課 03-5715-2014
E-mail radiforce@eizo.co.jp
http://www.eizo.co.jp/


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