2016年 第21回JAHIS講演会&賀詞交換会を開催

2016-1-18

保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)


一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)の第21回講演会&賀詞交換会が,2016年1月14日(木),東京・千代田区のイイノホール&カンファレンスセンターが開かれた。

開会の挨拶にたった総務会会長の浅野正治氏(日本IBM)は,初めにJAHISの会員数が昨年より9社増え379社になったことを紹介し,保健医療福祉分野において医療や介護などの制度改革が進められる中で,ヘルスケアITを担うJAHISの位置づけが一層重要視されていることを過去最高の会員数となった理由として挙げた。その上で,JAHISとして多角的な視点で情報分析を行い,対外的にも積極的に発信を続けて行きたいと意気込みを述べ,マイナンバー制度のスタート,2017年の消費税引き上げなど業界を取り巻く環境は日々変化する中で,保健医療福祉分野においても経済の活性化が見込まれており,会員企業の取り組みと市場の発展に期待すると結んだ。

講演会では,最初にJAHIS運営会議議長の藤岡宏一郎氏(日立製作所)が,「2016年の年頭にあたって」を講演,2015年のJAHISの活動を振り返り,2016年の活動内容の一部を紹介した。2015年の主な活動として,厚生労働省事業の請負,ヘルスソフトウエア対応活動,JAHIS標準や技術文書の標準類の制定活動などを挙げた。厚労省事業では,「医療情報連携ネットワークの検証体制に関する検討請負業務」で地域間や地域内における相互接続性などの検証を行った。また,ヘルスソフトウエア対応活動では,医薬品医療機器法の発布でソフトウエア単体でも単独の医療機器として規制対象になることで発足した「ヘルスソフトウェア推進協議会(GHS)」での活動として,2015年末現在で41件の適合ソフトウエアが登録されていることを紹介した。さらに,標準類の制定状況として,2015年にJAHIS標準が7件,JAHIS技術文書が7件制定されたことを報告した。

藤岡氏は,続いて2016年の取り組みについて概要を述べた後,2014年の市場調査についても報告した。それによると,2014年の直接売上高は5241億円。2013年の5715億円から約8%減少したが,これは消費税導入前の先行導入の影響が大きく,2015年上期の速報値では11%アップしているという。また,市場予測調査では2016年には医科システム・電子カルテの売上高17%プラスなど全体で9%の売上増になると予測。これは2014年現在で66%の400床以上の病院の電子カルテ導入率が,2020年度の政府目標が90%であることから,今後のさらなる導入が見込まれることなどが根拠になっている。

続いて,特別講演として武田邦彦氏(中部大学教授)による「辛い人生を楽しい時に〜今考えたいこと〜」が行われた。最後に閉会の挨拶を総務会副会長の木戸須美子氏(東芝メディカルシステムズ)が述べ,別室に場所を移して引き続き賀詞交換会が行われた。

浅野正治 総務会長

浅野正治 総務会長

藤岡宏一郎 運営会議議長

藤岡宏一郎 運営会議議長

木戸須美子 総務会副会長

木戸須美子 総務会副会長

     
特別講演の武田邦彦 氏

特別講演の武田邦彦 氏

   

 

●問い合わせ先
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
総務部
TEL 03-3506-8010
http://www.jahis.jp/

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