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RSNA2010

■AZE
  高速処理と自動処理機能の向上をアピール

RSNA2010 [第2日目:11月29日(月)]

  今年のRSNA2010でも“和”を前面に押し出したブース展開を行ったAZEは,「AZE VirtualPlace FORMULA」(日本の製品名はAZE VirtualPlace FORMULAシリーズ)を中心に展示を行い,日本で開発したワークステーション(WS)の技術力の高さをアピールした。2008年12月,カリフォルニアにカスタマーサポートに重点を置いた「AZE of America」を設立以降,AZE VirtualPlaceはわずか2年で,すでに北米で160システムを出荷し,着実に存在感を増してきている。こうした状況の中,北米ならではの臨床ニーズに応えるため,開発の中心は日本に置きつつ,ボストンにも開発センターを開設した。これにより,今後は,北米での開発成果を日本にもフィードバックし,相乗効果でより優れた製品開発をめざす。また技術者も,日本と北米のみならず,世界各国の頭脳を集め,よりワールドワイドに対応可能な製品作りに取り組んでいく。

和をイメージした展示
和をイメージした展示

AZEブース
AZEブース

畦元将吾社長(左)とAZE of Americaのスタッフ
畦元将吾社長(左)とAZE of Americaのスタッフ

●AZE VirtualPlace FORMULA  

  AZE VirtualPlace FORMULAは,これまでにない新しい発想に基づく超高速画像処理技術を搭載し,表示処理速度が従来の20〜30倍と,飛躍的に向上した。AZE VirtualPlaceの画像処理速度には以前から定評があったが,FORMULAの開発により,世界トップクラスのスピードを実現したことになる。また,この技術の搭載に伴い,画像表示機能を補正したことで,画質も従来より大幅に向上した。従来の3D/4Dの画像処理速度の高速化に加えて,マルチボリュームや肝臓解析などのAdvanced Applicationの処理速度も大幅に向上しているという。今後は,転送速度のさらなる高速化を図り,2011年4月に行われる国際医用画像総合展(ITEM2011)で発表する予定となっている。このほか,肺解析や心臓のソフトウエアもブラッシュアップされ,臓器をワンボタンで自動抽出する機能も登場した。臓器をワンボタンで自動抽出する機能は,今後販売される新しい製品には,標準搭載される予定である。

AZE VirtualPlace FORMULA
AZE VirtualPlace FORMULA

肺解析機能
肺解析機能
マルチボリューム機能
マルチボリューム機能
ワンクリックするだけで,臓器が自動で抽出される。
ワンクリックするだけで,臓器が自動で抽出される。
AZE VirtualPlaceのクライアントはiPadにも対応
AZE VirtualPlaceのクライアントはiPadにも対応

●クラウドサービス

  また,同社はAZE VirtualPlaceのクラウドサービスを行っているが,新たに,ソフトウエアの使用状況に応じて料金を徴収する課金制(AZE Pay-Per-Use Service:仮称)を導入する。同社のネットワーク型WSを医療機関にレンタルするか,既存のネットワーク型WSに設定を行い,同社とネットワークで接続して対応する。これにより,WSを日常的に使用しない診療科や,未搭載のオプションソフトウエアなどが,必要に応じていつでも簡単に使用できるようになる。北米では2011年1月から販売を開始し,日本ではITEM2011での発表が予定されている。

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