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RSNA2010

■Carestream Health, Inc
  ヨウ化セシウム採用のDRX-1

RSNA2010 [第4日目:12月1日(水)]

  Carestream HealthはPACSや今春の国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2010)でも話題を呼んだデータ外部保管委託サービス「eHealth Managed Service」などのITソリューションと,ワイヤレスFPDの「ケアストリーム DRX-1システム」を中心としたX線撮影ソリューションで展示を構成した。

  ITソリューションでは,「SuperPACS」の次世代システム(W.I.P.)をPRしていた。“PACS CRITICAL RESULTS NOTIFICATION”と呼ばれるコーナーでは,重篤な患者の情報を通知し,フォローアップするためのボリューム計測機能などを紹介した。同社のPACSはthin sliceでデータを管理するため,ボリュームデータで3Dやフュージョンといった画像処理を1つのアプリケーション上で行い,効率良く読影することができ,過去画像との位置合わせも容易に行える。

  また,「ZERO FOOTPRINT ENTERPRISE VIEWER」と呼ばれるコーナーでは,インストール作業が不要で,効率的かつ安全にシステムを運用できるソリューションを紹介した。ハードウエアに依存せず,ブラウザベースでビューワが機能するため,遠隔画像診断や院内の端末をシンクライアント化するといったケースでの利用が考えられる。

  クラウドサービスであるeHealth Managed Serviceも,ディスプレイを用いてPRが行われた。現在,このデータセンターサービスは日本でも本格的に稼働し始め,全世界10か所で運用されている。データの外部保存にとどまらず,医療機関がPACSをクラウドサービスとして使用することができ,ブラウザベースのビューワで読影や参照ができるほか,地域連携での利用も想定される。

Carestream Health, Incブース
Carestream Health, Incブース

SuperPACSの新バージョンのデモ
SuperPACSの新バージョンのデモ

ハードウエアに依存せずiPadでも利用可能
ハードウエアに依存せずiPadでも利用可能
クラウドサービスのeHealth Managed Service
クラウドサービスのeHealth Managed Service

  もう1つの展示の柱となったケアストリーム DRX-1システムは,日本も含め全世界で1300台以上が稼働している。今年のRSNA2010はワイヤレスFPDを発表する企業が多かったが,同社は他社に先行して台数を伸ばしてきた先駆者と言える。今回は新製品としてシンチレータの素材にCsI(ヨウ化セシウム)を採用したタイプを紹介した。日本での展開も予定している(日本国内薬事未承認)。CsIを採用したことで,低線量での撮影ができ,画質も大幅に向上する。同社のブースでは,このDRX-1を中心にDR装置を構成するソリューションを病院,診療所向けにそれぞれ提案していた。将来的には,日本市場での撮影装置の展開も検討していくという。

DRX-1を中心とした病院向けのソリューション
DRX-1を中心とした病院向けのソリューション
DRX-1の診療所向けのデモストレーション
DRX-1の診療所向けのデモストレーション

CsIを採用したケアストリーム DRX-1システム
CsIを採用したケアストリーム DRX-1システム


  このほか診療所向けのCRとして,卓上型の「ケアストリームVita CRシステム」を展示した。超小型のコンパクト設計になっているため,スペースの限られた診療所でも柔軟にレイアウトできる。日本国内では12月1日から販売を開始している。
日本でも販売開始されたケアストリームVita CRシステム
日本でも販売開始されたケアストリームVita CRシステム

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