Spring of 2011—モダリティWeb展示会

ザイオソフト/アミン

3D医用画像処理ワークステーション「ziostation2」
独自の新技術PhyZiodynamicsテクノロジーを生かした
精度の高い解析アプリケーションと柔軟性の高い配信ソリューション

ザイオソフトでは,スーパーコンピューティング技術にもとづく独自の技術,PhyZiodynamicsを基幹とする高度な解析アプリケーションを追加したziostation2の最新バージョン2.0.1を今春リリースしました。本稿では,新たに追加されたアプリケーションや機能強化されたアプリケーションを中心に,頭部から肺野,腹部まで幅広い範囲での検査をサポートする解析ソリューションを紹介します。また,拡張性の高い画像配信ソリューションを取りそろえ,大規模病院からクリニックまで規模を問わず,また院内外のさまざまなシーンで高度な画像処理を行える環境を提案いたします。

超四次元画像PhyZiodynamics

PhyZiodynamicsは,高度かつ膨大な計算を超高速で行える,革新的な画像処理技術の集合体です。スーパーコンピュータに匹敵するその処理能力は,各種のモダリティから得られた時系列の画像データからさらに細かい時系列の画像データに再構成することができるため,非常に再現性の高い詳細で滑らかな動きを観察することができます(図1)。従来の四次元画像のように,例えば10位相で撮影されたデータをただ連続して再生するのではありません。PhyZiodynamicsでは同じ10位相のデータからその数倍ぶんもの情報を補完して再構成するのです。これはモダリティのrawデータを利用して再計算するのではなく,対象物すべてをトラッキングして次の位相に,どの方向にどれだけの距離を移動したか(するか)ということを厳密にコンピュータが計算して得られた結果です。当社では,PhyZiodynamicsにより生成された四次元画像を従来の四次元画像とはまったく異なる,超四次元画像として位置づけています。これにより,本来見ることのできない生体の,いままさに機能している各臓器の詳細な動態を観察することが可能になります。
この技術は,滑らかな四次元画像を作成するためにだけに開発されたものではありません。PhyZiodynamicsの高度な処理能力によってもたらされる精度の高いトラッキング/レジストレーション能力は,自動抽出精度や速度,サブトラクション,境界線のトレースの精度の向上などziostation2を支える基幹技術として随所に生かされています。
例えば,「MR心機能解析2」の複数の経時的な画像から心壁の輪郭線を正確にかつ迅速に抽出する処理にはPhyZiodynamicsが大きく寄与しています。また,最新バージョン2.0.1より新たにラインナップされた,「CT肝臓体積測定」では,複数の位相データをPhyZiodynamicsにより三次元的にレジストレーションし,肝臓の辺縁まで精度の高い抽出を実現させています。
*PhyZiodynamicsの動画はWeb上で閲覧することができます(http://www.zio.co.jp/wip/)。


図1 超四次元画像PhyZiodynamics(動画)
ziostation2の最新解析アプリケーション

ziostation2バージョン2.0.1では前述したCT肝臓体積測定のほか,「CT肺野・気管支測定」「CT脳血流解析(4D)」をラインナップに追加し,さらに従来のMR冠動脈解析は「MR冠動脈解析2」として一新し,より高精度に使いやすくなっています。

CT肝臓体積測定(図2)

肝臓実質全体や任意の区域の体積計測,および血管支配領域の推定や門脈,静脈,動脈血管,腫瘍の位置関係の観察に有用です。PhyZiodynamicsの技術を利用した非常に精度の高いレジストレーションおよび抽出を行います。術前の切除領域のシミュレーションにも有効。ガイドに沿ったワークフローで抽出から分割,測定まで容易に行えます。

図2 CT肝臓体積測定
図2 CT肝臓体積測定
CT肺野・気管支測定(図3)

気管支の壁厚,WA%,TD比を自動で算出し,気管支の観察や肺気腫のボリューム解析が可能です。わかりやすい操作メニュー,ワンクリックで任意の気管支のパスの抽出や肺気腫の体積の算出等も行える等,シンプルな操作で目的まで到達することができます。ボリューム解析では肺と肺気腫の面積/体積の計測および各領域における肺気腫のリストを表示します。

図3 CT肺野・気管支測定
図3 CT肺野・気管支測定

CT脳血流解析(4D)(図4)

脳全体や広範囲のダイナミックCTから得られたボリュームデータを画像処理し,脳の血流状態を評価します。脳血流量(CBF)/脳血液量(CBV)/平均通過時間(MTT)/TDCから算出した造影剤到達ピーク時間(TTP)/平均通過時間(MTT:1st Moment法)を計測し,マッピングします。元画像と解析結果を重ね合わせて表示することや,サブトラクション結果画像を用いることで4Dの血管画像と解析結果を重ね合わせて表示することが可能です。

図4 CT脳血流解析(4D)
図4 CT脳血流解析(4D)

MR冠動脈解析2(図5)

従来より定評のあるziostation2のCT冠動脈解析と同一のGUIと操作性を実現しました。簡便な操作で冠動脈のパスの抽出や修正ができるので,処理時間も短縮されます。また,血管の抽出精度がさらに向上し,複数の血管パスを利用して多曲面をMIP投影するFlex Surface MIPにより広範囲の冠動脈の観察もサポートします。
このほかziostation2になりさらに充実したMR心筋パーフュージョン解析,MR遅延造影解析等のMR心臓解析アプリケーション,すでに定評のあるCT心臓解析アプリケーションとともにマルチモダリティの心臓解析を実現します。

図5 MR冠動脈解析2
図5 MR冠動脈解析2

CT大腸解析(図6)

造影剤により標識されたタギングデータに対応し,残渣や残液を電子的に除去するデジタルクレンジング処理が可能になりました。クレンジングモードのOn/Offの切り替えも可能です。
また,腸管の自動抽出を自動前処理として設定することが可能になったほか,操作性も一層向上しました。

図6 CT大腸解析
図6 CT大腸解析

●拡張性の高い画像配信ソリューション
図7 iPadでの閲覧もサポート
図7 iPadでの閲覧もサポート

メーカーを問わずDICOMサーバに保存されているデータを指定して開くことのできるziostation2は,既存システムとの連携も容易です(DICOM Direct Access)。最新バージョンより,Webブラウザから3D画像処理や閲覧ができる「VersaWeb」でもDICOM Direct Accessがサポートされ,より柔軟性のあるシステム構築が可能になりました。クライアントには汎用PCのほか,iPadでの閲覧もサポートされました(図7)。ワークステーション並みの高度な画像処理を行う「VGR」とiPhoneやiPadでの医用画像の閲覧を可能にする「ziostation2 zioMobile Gateway」と組み合わせることで,院内外を問わず,さまざまな場所から画像診断を行える画像配信ネットワーク構築を実現するソリューションを提案します。

製品に関する問い合わせ先:
ザイオソフト株式会社
〒108-0073 東京都港区三田1-2-18 TTDビル
TEL 03-5427-1921
http://www.zio.co.jp/
製品の購入・バージョンアップに関する問い合わせ先:
アミン株式会社
〒113-0033 東京都文京区本郷2-27-20
TEL 03-5689-2323
http://www.hi-amin.co.jp/