Vol.10 婦人科腫瘍におけるPET/CTの有用性と問題点 - 再発診断に威力を発揮するPET/CT。真に役立つ検査にするためにも、臨床医と放射線科医のコミュニケーションを。

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JSAWI2008・第9回シンポジウムが開催

 JSAWI(The Japanese Society for the Advancement of Women's Imaging)2008・第9回シンポジウムが9月5日(金)、6日(土)の2日間、淡路夢舞台国際会議場で開催された。JSAWIは,画像診断で女性の健康に寄与することを目的としており,その母体は,1996年に米国で設立されたSAWIである。今年から事務局が京都大学に移され,シンポジウムの代表世話人は,同大学医学部画像診断学・核医学教室教授の富樫かおり氏と婦人科学産科学教室教授の小西郁生氏が務めた。

 シンポジウムのプログラムは,ワークショップが4セッション,ミニレクチャーが2題,シリーズ企画「画像診断に必要な婦人科病理」,症例カンファレンスで構成された。また,ポスターセッション形式で一般演題の発表も行われた。なかでも症例カンファレンスは,JSAWIの活動をさらに一歩進めるものとして設けられた新たな試みであり,治療方針にまで踏み込んだものとなるよう企画された。

 初日には,小西氏,富樫氏の挨拶に続き,ワークショップ1「女性生殖器の加齢に伴う変化」が行われ,婦人科医,病理診断医,画像診断医がそれぞれの専門領域から子宮・卵巣の加齢による変化について報告した。また,ミニレクチャーでは,大阪医科大学放射線科の松木 充氏が,「婦人科疾患における拡散強調画像」と題し,DWIの原理から画像の特徴などを解説した。ポスターセッション前に行われたワークショップ2では,「子宮平滑筋腫瘍と子宮内膜間質腫瘍:良悪性の鑑別」と題し,治療のガイドラインや画像診断上の問題点,DWIでの鑑別などについて,発表が行われた。さらに各発表の後に,婦人科医,画像診断医,病理診断医の情報交換として,症例画像を供覧しながらのディスカッションが行われた。

 2日間にわたるシンポジウムには,約300名が参加した。次回は,2009年9月4日(金),5日(日)の日程で,今回と同じく淡路夢舞台国際会議場で行われる。women's healthcareに社会的な関心が高まる中,JSAWIの活動がますます広がっていくことが期待される。

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■問い合わせ先
JSAWI事務局
京都大学大学院医学研究科放射線医学講座内
TEL 075-751-3419
E-mail office@jsawi.org

淡路夢舞台会議場 受付の様子 約300名が参加したシンポジウム会場  
淡路夢舞台会議場 受付の様子 約300名が参加したシンポジウム会場  
 
代表世話人:富樫かおり 氏(京都大学) 代表世話人:小西郁生 氏(京都大学) 活発な討論が行われたポスターセッション ワークショップ2の討論用の症例
代表世話人:富樫かおり 氏
(京都大学)
代表世話人:小西郁生 氏
(京都大学)
活発な討論が行われたポスターセッション ワークショップ2の討論用の症例


■問い合わせ
GE横河メディカルシステム(株)
担当:松井
TEL 042-585-9249
http://www.gehealthcare.co.jp/



「Discovery ST Elite」、「Discovery ST」、「Discovery LS」
FDGによるPET-CT検査は、CTによる吸収補正を行うことで高画質のPETイメージを得ることができ、PET装置により得られる機能画像とCT装置により得られる形態画像をフュージョンすることで、より正確に病巣の位置を確定することができる。GE社のPET-CTは、BGOクリスタルを搭載した超高感度検出器により、FDGが低投与量でも高画質を得ることが可能。
「Discovery ST Elite」、「Discovery ST」、「Discovery LS」


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●お問い合わせ先
GE横河メディカルシステム
カスタマー・コールセンター 0120-202-021
http://www.gehealthcare.co.jp/