GEヘルスケア・ジャパン

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Technical Note

2008年2月号
特集−Cardiac Imaging最前線−循環器画像診断の到達点− W Cardiac Imaging最新技術動向−各社モダリティ別技術紹介

US−GE心エコーの最新技術−三次元エコーと2D speckle tracking法の臨床応用

●リアルタイム4Dイメージング (三次元心エコーの臨床実用性)

三次元エコーは,心臓の構造,形態をありのままに再現する方法として技術革新が進み,瞬時に観察部位の解剖や機能を立体認識できることを目的としてます。
GE独自の“3Vプローブ”技術はプローブ1本で,同一心拍での多断面同時表示や,リアルタイムフルボリュームの表示が可能となり,より多くの臨床情報を短時間で得ることができるようにしました。
図1のように,二次元断層像では描出できなかった解剖的構築も得られるようになり,今後の臨床において,二次元エコーに取って替わる技術として臨床現場での導入も増え,多くの期待が寄せられています。

 
図1 三尖弁の疣腫
図1 三尖弁の疣腫
三尖弁前尖に付着した疣腫(vagetation)が拡張期には右室側へ,収縮期には右房側へ動いているのが,動画ではダイナミックに見ることができます。さらに4Dでは,よりリアルに塊として見ることができます。

●2D speckle tracking(目視診断から定量評価へ)

検査の簡便さから臨床で最も利用されている心エコー図法の弱みは,だれが検査し評価を行っても同様の値となるような定量評価法が確立していないことでした。
GEが先立って開発した2D speckle tracking法は,MRIタギング法と同様のコンセプトにより,2D断層像に現れる超音波スペックルの移動を,パターンマッチング手法によりフレームごとに追跡することで心筋運動の解析を フォローする技術です。通常目視診断が行われていた心筋運動評価は,2D speckle tracking技術により,左室局所の壁厚変化および変化率がグラフ・マッピング化され,より定量的な評価ができるため,導入施設も増えつつあり,臨床現場からの注目を集めています。

 
図2 評価画面のブルズアイ表示
図2 評価画面のブルズアイ表示
画面右下のブルズアイ表示では,正常領域は赤く,壁運動低下(ストレイン値低下)領域は薄いピンクで表示されます。本症例では,右冠動脈領域の虚血の可能性が示唆されます。


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