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Technical Note

2011年1月号
高次脳機能障害の画像診断:特に認知症,ADの早期発見に向けて

認知症におけるAZE VirtualPlaceの有用性

認知症の画像診断においては,マルチモダリティを用いた診断が行われ,積極的に使用されています。
近年,画像解析ワークステーションは多機能化が進み,頭部領域においても多様な表現が可能となってきています。そこで本稿では,当社の画像解析ワークステーション「AZE VirutalPlace」シリーズの中で,頭部領域における画像解析アプリケーションについて解説します。

●Fusionソフトウェア

認知症を評価するモダリティはCT,MR,SPECTなど多数ありますが,それを同時に重ね合わせて観察することができるソフトウェアが“Fusionソフトウェア”です(図1)。
自動で位置合わせも行え,重ね合わせた画像の透過度も自由に変えられるため,そのモダリティの特長を最大限生かした画像診断が可能となるツールです。

図1 Fusionソフトウェア
図1 Fusionソフトウェア

●DTI解析ソフトウェア

認知症は,パーキンソン病から発症するケースがあります。パーキンソン病は,神経変性疾患の1つで錐体路異常を示す疾患ですが,そういった神経線維の情報を可視化して表示できるソフトウェアが,現在開発中の“DTI解析ソフトウェア”です(図2)。
独自の手法により,いままで難しいとされてきた交差した神経線維も明瞭に描出が可能で,脳腫瘍や脳梗塞などの病巣と,神経線維の位置関係把握や術前シミュレーションにも有用です。

 図2 DTI解析ソフトウェア(W.I.P.)
図2 DTI解析ソフトウェア(W.I.P.)

このようにAZEでは,解析アプリケーションの開発だけでなく,そのアプリケーションを最大限に活用できる,より臨床現場に有用なシステムの開発を行っています。


【問い合わせ先】 マーケティング部 TEL 03-3212-7721

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