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RSNA2011

RSNA2011
■ Siemens(シーメンス)
  未来を見据えて進化するsyngo.via

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]
syngo.viaのコーナーではologyベースの展示が行われた
syngo.viaのコーナーでは“ology”ベースの
展示が行われた

syngo.viaを中心にブース展示を展開

2009年に,まったく新しいコンセプトの画像解析処理システムとしてRSNAに登場したsyngo.viaは,ユーザーが複雑な操作をすることなく,クリックするだけで自動的に最適処理された画像が得られ,時間の短縮など放射線科医の読影フローに寄与し,ひいては診療科へも質の高い画像を提供するというコンセプトで展開してきた。

  RSNA2011の展示ではsyngo.viaを中心に据えて構成している。これは,今後のモダリティの開発・販売を含めて,すべてのスキームをsyngo.viaにフォーカスして変えていく,というメッセージが込められている。

  新しいバージョンとなったsyngo.viaの特長は,搭載されるアプリケーションの数が従来の28から62と,大幅に増えたことだ。各モダリティのアプリケーションがsyngo.viaに統合され,モダリティとの親和性が向上すると同時に,シーメンス独自のCTのにおけるDual Energy Imagingや血管撮影の動画系アプリケーションなど,専門的な機能も取り込まれている。syngo.viaでは,画像撮影後のデータの後処理をすべて担うことをめざしているが,その部分の機能の統合が順調に進められつつあることがうかがえた。

  また,今後の方向性として,“ology”ベースの取り組みを強化することを展示でも明確に示した。“Cardiology”,“Oncology”,“Neurology”など,領域別の取り組みを進めることで,CTやMRといったモダリティを横断的に見ていくことができる。これによって,社内の体制がよりフレキシブルになると同時に,ユーザーから見てもわかりやすく,臨床的にも有用性の高い画像を提供できることを紹介した。

  また,Webソリューションやクラウドへのフォーカスも進めており,syngo.viaのデータがiPadでフル機能で扱えることをデモするなど,院内のネットワークにとどまらず,遠隔医療や在宅勤務など,いろいろなかたちで画像を提供できることが大きなメッセージとなった。将来的には,放射線画像(DICOM)にとどまらず,nonDICOMの画像や術中画像なども統合的に管理していくことを想定しており,さらに患者を中心にあらゆるドキュメントをストレージし,それをストリーミングして,汎用的でわかりやすい操作性のUniversal Web viewerで参照するに至るまで,syngo.via,syngo.shareなどのソリューションで提供することも紹介された。

  展示では,コンセプトモデルとして,手術室などでマウスを使わずにジェスチャーで画像を操作できる環境の提案なども行い,syngo.viaのめざす未来を提示していた。

iPadでsyngo.viaのすべての機能を操作できる
iPadでsyngo.viaのすべての機能を操作できる
手術室でジェスチャーで画像を操作する機能が参考展示された
手術室でジェスチャーで画像を操作する機能が参考展示された

 

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