2007 国際医用画像総合展

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2006 2005

テラリコン・インコーポレイテッド

 
Celebrting 10th Anniversary 〜これからの10年を見通す"iNtuition"を発表

佐野淳子さん
アクエリアス製品事業部
マーケティングコミュニケーションズシニアスタッフ
佐野淳子さん アクエリアス製品事業部 マーケティングコミュニケーションズシニアスタッフ

テラリコン社は,今年5月に創立10周年を迎えます。そこで,今回のITEMでは,"これまでの10年とこれからの10年"をテーマに展示を行いました。中心となるのは,「AquariusNET Server」,「AquariusNetStation」,「AquariusNAS Server」と,これらの製品を実現するコア技術である3D画像処理エンジンで,医用画像の世界をリードし続けてきたこの10年間の革新的な技術の総括を実機とパネルで展示しています。さらに,これからの10年の方向性を示すものとして,画像診断の革新的なプラットフォーム "iNtuition"をコンセプト展示という形でご紹介しています。
これからのアクエリアスの中核を担うコンセプトとして,是非ご期待ください。
新製品としては,最大30クライアントまで同時接続可能な"AquariusNET Server 16G",CT装置向け再構成ソリューション"ReconPro"が登場したほか,今回は昨年よりもブースが広くなり,ゆったりと製品をご覧いただけるレイアウトになっています。さらに,新しい試みとして,Aquarius製品ユーザーの先生方に直接製品の有用性を発表していただく臨場感あふれるステージもご用意しました。

(4月13日取材)

●AquariusNET Server  最大30クライアントの同時接続が可能な新製品が登場
サーバ容量に応じて「Light」,「Server」,「Enterprise」の3種類があった「AquariusNET Server」に,Enterpriseのさらに上を行く「AquariusNET Server 16G」が新製品として登場した。
AquariusNET Serverは,MDCTやMRIから発生する大量のボリュームデータを,サーバに搭載された3Dボリュームレンダリングエンジン「VolumePro」が高速に画像処理し,その結果画像だけを院内外のクライアント端末にリアルタイムに配信する3D PACSサーバである。クライアントへのDICOMデータのダウンロードが不要なため,クライアント端末は一般PCでよく,しかも,2D/3D/4D画像が非常に高速に表示される。ビューワはフリーライセンスで,しかも複数クライアントの同時接続・同時処理が可能なため,院内各所の端末にビューワをインストールすれば,各診療科の医師が自由に3D画像を作成し,移動や回転,拡大などをしながら参照することができる。
AquariusNET Server 16Gは,Intel社の最新のCPUを使用しており,Enterpriseの2倍のボリューム処理能力を持つ。最大2万8000スライスを同時処理できるため,同時に最大30クライアントの接続が可能となった。ソフトウェア新バージョンではフュージョンが強化され,モニタ画面もさまざまなレイアウトが可能になり,過去画像の比較も容易に行えるようになった。
(取材協力:杉田純一さん AquariusNETマーケティングマネージャー)
AquariusNET Server 最大30クライアントの同時接続が可能な新製品が登場

杉田純一さん AquariusNETマーケティングマネージャー

● AquariusNetStation  高度な解析を高速に処理するワークステーション
AquariusNetStation 高度な解析を高速に処理するワークステーション 清水 聡さん Aquarius WSマーケティングマネージャー
AquariusNetStation
AquariusNET Serverよりもさらに高度な画像処理が可能な,画像配信機能搭載ワークステーション「AquariusNetStation」。本体ビューワではMDCT画像が1500枚以上,クライアントビューワでも1800枚までといった大量のボリュームデータを,補間せずに高速処理・高速表示することができる。従来の腹部血管の自動抽出機能,頭頸部の自動骨抜き機能などに加え,心臓の冠動脈ソフトプラークの解析機能では,3本の冠動脈それぞれの最適位相を容易に選び出し,解析することが可能となった。また,MDCTの6000スライスの画像をリアルタイムに処理し,心臓カテーテル検査と同じような動画が見られる機能も搭載された。
(取材協力:清水 聡さん Aquarius WSマーケティングマネージャー)
iNtuition
AquariusNetStationブースでは,革新的な画像診断ワークフローとして2006年のRSNAで発表された「iNtuition」がコンセプト展示された。iNtuitionとは"直観的な"を意味し,画像データ発生時から読影までのワークフローをひとつの流れとしてとらえ,ニーズに応じて柔軟にカスタマイズ可能な新しい形の画像診断ワークフローである。それを実現するための最も重要な要素が"自動前処理機能"であり,モダリティからワークステーションにデータが送られるとすぐに,ルーチンで決められた処理については自動で行ってしまうというものである。ワークステーション上に表示された時点で,すでに心臓や冠動脈の中心線の抽出などが終わっているため,技師は画像の確認と微修正をするだけですみ,画像診断のワークフローが大幅に軽減される。将来的にはAquariusNET Server,AquariusNetStationで,iNtuitionが実現される予定だという。
(取材協力:清水 聡さん Aquarius WSマーケティングマネージャー)

●AquariusNAS Server  IHEに対応し,拡張性に優れたストレージサーバ
ネットワークに接続してボリュームデータの管理を効率的に行うことができるストレージサーバ。Windws標準のCIFSやUNIX/Linux標準のNFS,Mac標準のApple Talkなどに対応できるため,既存システム環境へも容易に導入・追加することができる。AquariusNET Server導入施設ではハードディスク代わりのNASとして活用できるほか,AquariusNET Serverに内蔵されているハードディスクよりも高速な運用が可能だ。データ容量は2TB〜70TBまでで,ニーズに応じてディスクを増やせば容易に拡張することができる。各種DICOMサーバ機能も有しており,従来のDICOM画像保存,モダリティ別の振り分けも可能な自動転送機能,画像検索機能が搭載されているほか,新たにプリント機能が追加された。さらに,病診連携を見据えて,IHEに則った"Portable Media Creator","Portable Media Importer"を実装した新製品も開発中である。
(取材協力:上西龍二郎さん サーバ製品部門技術開発グループマネージャー)
AquariusNAS Server IHEに対応し,拡張性に優れたストレージサーバ 上西龍二郎さん サーバ製品部門技術開発グループマネージャー

●Technical  高度な画像処理を実現する次世代3D画像処理エンジン
Technical 高度な画像処理を実現する次世代3D画像処理エンジン 村上紀光さん 開発営業部マネージャー
VolumePro1000
Aquarius製品の高品質でリアルタイムな画像処理を実現する高速3Dボリュームレンダリングエンジン「VolumePro1000」に新たに「PCI Express版」が登場した。PCIバスだけでなくPCI Expressバスにも対応したことで,最新のプラットフォームにも搭載可能となり,AquariusNET Server 16Gの開発の実現にもつながった。「PCI Express版」では,従来と同様,ボードに最大4GBまでのメモリを搭載でき,1つのPC筐体に複数のボードを搭載できるため,拡張性にも優れている。また,VolumeProは,大手モダリティメーカーを中心にOEMでも提供されている。
ReconPro
医用画像や信号のベクトル演算に特化した画像処理エンジン「XTrillion 3.0」を搭載したパッケージ製品,CT装置向け再構成ソリューション「ReconPro」が新たに登場した。ソフトウエアとボードのセット製品で,医療用に限らず,工業用にも対応する。特に,MDCTの画像再構成処理を高速に行う新製品として,ReconProを16枚搭載した大規模画像再構成システム「ReconMonster」が展示された。
(取材協力:村上紀光さん 開発営業部マネージャー)


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