ITEM2009 国際医用画像総合展 - エレクタ - inNavi.NET（インナビネット）

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エレクタ株式会社
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放射線治療計画から治療，患者履歴管理までをトータルにカバー

　エレクタブースでは，イメージガイド放射線治療用リニアアクセラレータ「Elekta Synergy」を中心に展示が行われた。IMRT用放射線治療計画システムや放射線治療マネジメントシステムなど，放射線治療に必要なシステムがトータルでカバーされたほか，今回は初めてブースにElekta Synergyの実機が展示されたとあって，Elekta Synergy周辺には常に人だかりができていた。（4月18日取材）

◆ 世界で唯一，VMATに対応するElekta Synergyを展示

　イメージガイド放射線治療用リニアアクセラレータ「Elekta Synergy」を中心に展示が行われた。IMRT（強度変調放射線治療）のほか，世界で唯一，VMAT（強度変調回転放射線治療）に対応しており，臨床でも実際に使用されている。VMATとは，IMRTの新技術であり，従来の回転原体照射に強度変調の機能を加えた照射法である。ガントリを回転させながら，マルチリーフコリメータ，照射ヘッド，バックアップコリメータ，線量率をダイナミックに動作し，ガントリ回転速度と線量率の変化によって強度変調を行う。従来よりも短時間の照射でより腫瘍に限局した治療が可能となり，患者さんの負担が軽減される。

Elekta Synergy

　また，Elekta Synergyの大きな特長として，治療ビームに直交してX線管球とFPDが搭載されており，単純撮影，透視撮影，コーンビームCT（CBCT）撮影が行えるため，イメージガイド下放射線治療（IGRT）が可能となった。特にCBCTでは，患者さんのポジショニングの際に位置ズレがあれば，治療機本体でCBCT撮影を行い，より正確なポジショニングが可能になる。将来的には，呼吸などで動いてしまう臓器などに放射線を照射する際に，三次元的な位置合わせが可能になると期待されている。さらに，寝台が上下・左右だけでなく斜め方向にも動くことで，きわめて正確な位置合わせが可能になるほか，撮影中に身体が動かないように固定するさまざまなオプションが用意されている。Elekta Synergyは現在，東京大学医学部附属病院をはじめ，国内ですでに3台が稼働している。

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