キヤノン（株）（以下「同社」）は，12月24日開催の取締役会において，同社を吸収分割承継会社とし，キヤノンメディカルシステムズ（株）（以下「CMSC」という。）を吸収分割会社とする吸収分割（以下「本吸収分割」という。）を行い，CMSCが営む事業のうち，日本国内の販売，修理および保守を除く全ての事業を同社が承継することを決議し，同日付でCMSCとの間で吸収分割契約を締結した。
本吸収分割は，会社法第796条第2項の規定に基づく簡易吸収分割の手続により株主総会の承認を受けずに，2026年4月1日を効力発生日として行う予定。
なお，本吸収分割は，同社100％子会社の事業部門を承継する吸収分割であるため，開示事項および内容を一部省略して開示している。

1．本吸収分割の目的

本吸収分割は，メディカル事業をキヤノンの柱の一つにすべく，事業構造改革・体制強化を行い，高収益と高成長を実現することを目的としている。従来の同社とCMSCの二社体制から，両社を一体化させることで，同社の技術と品質管理やコストダウンのノウハウを最大限活用出来る体制を構築し，開発・製造・管理などの全てのオペレーションを見直して収益性改善を図るとともに，安定した成長が見込まれるメディカル関連市場での事業拡大を目指す。また，CMSCについては，これまで培った顧客との関係性をより緊密にし，さらに発展させるべく国内における販売・サービス会社として事業を継続していく。

2．本吸収分割の要旨

(1)本吸収分割の日程
取締役会決議日：2025年 12 月 24 日
吸収分割契約締結日：2025年 12 月 24 日
本吸収分割の実施予定日（効力発生日）：2026年 4 月 1 日（予定）

^{(注1) 本吸収分割は，同社においては会社法第 796 条第 2 項の規定に基づく簡易分割の手続により，また，CMSCにおいては会社法第784条第 1 項の規定に基づく略式分割の手続により，いずれも株主総会の承認を得ることなく行う予定。
(注2) 本吸収分割の実施予定日（効力発生日）は，両社の合意により変更されることがある。}

(2)本吸収分割の方式
同社を吸収分割承継会社，CMSCを吸収分割会社とする吸収分割。

(3)本吸収分割に係る割当ての内容
同社は，CMSCの全株式を保有していることから，本吸収分割に際して，株式その他の金銭等の割当ては行わない。

(4)本吸収分割に伴う新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い
CMSCは，新株予約権および新株予約権付社債を発行していない。

(5)本吸収分割により増減する資本金
本吸収分割による同社の資本金の増減はない。

(6)吸収分割承継会社が承継する権利義務
同社は，効力発生日において，CMSCが有する資産，債務，契約上の地位，雇用関係，許認可およびこれらに付随する権利義務（日本国内の販売，修理および保守に関する権利義務を除く。）のうち，吸収分割契約に定めるものを承継する。
なお，同社が承継する債務については，重畳的債務引受の方法によるものとする。

(7)債務履行の見込み
同社は，効力発生日以後に同社が負担すべき債務の履行の見込みには問題がないものと判断している。

3．本吸収分割の当事会社の概要（2025年 6 月 30 日現在）

4．承継する事業部門の概要

(1)承継する部門の事業内容
CMSCが営む事業（医療用機器，医薬品，医療情報システム，画像情報システムおよびこれらの周辺機器またはこれらに附帯もしくは関連するサービスの設計，開発，製造，販売，修理，保守および輸出入事業）のうち，日本国内の販売，修理および保守を除く全ての事業となる。

(2)承継する部門の経営成績（2024年12月期）
CMSC（単体）の売上高 339,811百万円

^{(注)CMSCが営む事業のうち，日本国内の販売，修理および保守を除く全ての事業を承継する予定だが，承継する部門のみの経営成績を算出することが困難であるため，CMSC単体の売上高を記載している。}

(3)承継する資産，負債の項目および金額

^{(注)上記の金額は2024 年12月31日現在の貸借対照表を基準に算出した見込み額。実際に承継する資産および負債の金額は，2026年3月31日現在の貸借対照表その他同日現在の計算に基づき確定する予定。}

5．本吸収分割後の状況

6．今後の見通し

本吸収分割は同社および同社の完全子会社を当事者とするものであるため，本吸収分割における同社の連結業績への影響は軽微であると見込んでいる。