ITEM in JRC 2010

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お問い合わせ先:
株式会社ナナオ
本社 石川県白山市下柏野町153番地
TEL 営業1部メディカル課 03-5715-2014
E-mail radiforce@eizo.co.jp

マンモ用10メガモニタ,カラー4メガモニタなど,臨床でのニーズに対応した医療用画像モニタの製品がそろう

  ナナオの今年の展示のキーメッセージは「Future Focused すべては未来のために」。同社では,2009年10月に電子カルテ画像表示モニタ(FlexScan MX-Series)を,ワイドモニターなどラインナップの充実と,医療規格の取得などで信頼性を高めて「RadiForce MX-Series」にバージョンアップし,医療用モニタの製品ラインをRadiForceブランドに統一した。それにあわせてブランドイメージを一新したが,今回の展示も従来の黒をベースにしたデザインから,白と自然の樹木のシルエットを基調にしたナチュラルなイメージに変更。画像診断,マンモグラフィ,電子カルテ,手術室向けの各用途に対応し,モニタ品質管理・維持のソリューションからエコ対応まで,モニタのプロフェッショナル・ニーズに応える信頼感と安心感を演出していた。(4月9日取材)

  明るくエコロジカルなイメージに一新されたブースデザイン
明るくエコロジカルなイメージに一新されたブースデザイン

● 高解像度10メガピクセルのマンモグラフィ用表示モニタ「EIZO RadiForce GX1030」

  3月に発表された10メガピクセル(30型モノクロ)のデジタルマンモグラフィ表示モニタ「EIZO RadiForce GX1030」を展示。マンモグラフィの読影では,500万画素2面で利用されることが多いが,その大きさを1面で実現したのが「GX1030」だ。高解像度の4096×2560の30インチワイドパネルで1000万画素を1画面で表示できる。中央にモニタのベゼル(枠)がなく視認性が大きく向上するほか,2画面では必要だったパネル間の色調の調整や品質管理の手間が軽減できる。画素サイズ0.158mmで高精細化を図っているほか,輝度均一性を保つDigital Uniformity Equalizer(DUE)機能,表示するモダリティによって画像の輝度や階調を調整した表示を選択できるCAL Switch機能など,RadiForceシリーズの画像管理機能を搭載している。発売は9月末から。


10メガピクセルの「EIZO RadiForce GX1030」。5メガ2面分を1面で表示し視認性やユーザビリティを向上。
10メガピクセルの「EIZO RadiForce GX1030」。5メガ2面分を1面で表示し視認性やユーザビリティを向上。
  5メガ2面(左)と同じ環境を1面(右)で構築することが可能
5メガ2面(左)と同じ環境を1面(右)で構築することが可能

● 高精細画像の3D(立体視)画像表示モニタを参考展示

  高精細(2メガ)のカラーモニタを2面使用し,独自開発のハーフミラーによって左目用と右目用の画像を合成して,高画質の3D(立体視)画像の表示を可能にした。観察には専用のグラスが必要になるが,展示では胸部画像や顕微鏡画像,CTの3D再構成画像などが立体視できた。モニタ自体は通常のもので2つの画面を合成するハーフミラーの部分に独自の技術が導入されている。モニタを交換すればさらなる高画質化も可能だが,単純写真の場合は,2方向からの撮影が必要で3D化するための撮影方法や利用の方向性について今後検討していきたいとのことだ。   高画質の画像を立体視できる3Dモニタ。独自開発のハーフミラーと3D眼鏡を使用して観察する(参考展示)
高画質の画像を立体視できる3Dモニタ。独自開発のハーフミラーと3D眼鏡を使用して観察する(参考展示)

● カラーで4メガピクセルの高解像度と1000カンデラの高輝度を実現したモニタ

  技術展示として出展されたのが,対角30インチで4メガピクセル(400万画素)を表示できるカラーモニタ。カラーモニタで4Mの高解像度と1000カンデラの高輝度を実現し,読影環境で一番ニーズの大きい2Mモニタ2面構成を1枚のパネルで表示できる。カラーモニタは,モノクロに比べてカラーフィルタによるロスが大きく高輝度化が難しい。電子カルテやPACSの浸透によって,X線系のモノクロ画像だけではなく,内視鏡や超音波のキャプチャ画像などカラー画像表示のニーズが増してきており,パネルの高輝度,高コントラスト比を実現することで,モノクロ画像とカラー画像を同一モニタ上での表示が可能になる。   カラー画像表示のニーズに対応し,2メガ2面分を1面で表示可能にし1000カンデラの高輝度を実現する(参考展示)
カラー画像表示のニーズに対応し,2メガ2面分を1面で表示可能にし1000カンデラの高輝度を実現する(参考展示)

● ブース内でモニタ品質管理ツール「RadiCS」ユーザーを対象にしたミニ講座を開催

  モニタの画質維持・管理を基礎から実践までのレクチャーを行う「ユーザー・フォローアップ・プログラム」をブース内の特設コーナーで開催した。モニタ品質管理ツール「RadiCS」ユーザーを対象にしたプログラムで,基礎編として「モニタの基礎」「モニタ品質管理ガイドライン」,応用編で「モニタ品質管理の実践」「RadiCSの最新機能・運用事例」などを行った。PACSの運用期間が長くなるにつれ,ユーザーに品質管理の重要性が再認識されてきており,改めてモニタの画質維持・管理の重要性と運用の方法などを解説する機会を設けた。   ブース内で行われていたRadiCSの「ユーザー・フォローアップ・プログラム」。少人数で基礎から応用までフォローでき毎回満席の好評だった
ブース内で行われていたRadiCSの「ユーザー・フォローアップ・プログラム」。少人数で基礎から応用までフォローでき毎回満席の好評だった

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