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RSNA2011

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■ Toshiba Medical Sytems(東芝)
  X-ray:被ばく低減技術“Spot Fluoroscopy”を参考展示

RSNA2011 [第2日目:11月28日(月)]
56インチモニタ搭載のInfinix Celeve-i INFX-8000V(Infix-i)
56インチモニタ搭載の
Infinix Celeve-i INFX-8000V(Infix-i)

  Toshiba Medical SystemsのX-ray関連の展示では,血管撮影装置の「Infinix Celeve-i INFX-8000V(米国名:Infinix-i)」,一般撮影装置「RADREX-i」,X線TV装置の「KALARE」(日本国内薬事未承認)の3製品が用意された。

  Infinix Celeve-i INFX-8000Vは,バイプレーン,チルティング機構が搭載されたハイブリッドORシステム仕様の装置。56インチの大型カラー液晶モニタに加え,補助用にモニタ2面がついている。この56インチモニタには各種の画像をそれぞれに必要な画面サイズで表示することができ,最大21画面同時に表示することが可能である。レイアウトはあらかじめ設定しておいたものを術者が選択して使用する。FPDは12×12インチの全身対応のもののほか,8×8インチ,12×16インチがラインナップされている。独自の5軸回転機構により,術者のポジショニングがしやすく,患者へのアクセスもよい。

  今回は,目玉とも言える最新被ばく低減技術“Spot Fluoroscopy”が参考展示された。これはLast Image Hold(LIH)画像で透視に必要となる領域を絞り込み,LIHの静止画像の上に,動画像を重ねるように表示する技術である。下肢や心臓,頭部のインターベンションに有用であり,そのほかの低線量技術と組み合わせることで,約80%の被ばく低減を実現できると同社では説明している。このほか,コーンビームCTのアプリケーションである“Low Contrast Imaging(LCI)”なども紹介された。

  一般撮影装置のRADREX-iは,立位と臥位用が用意されており,国内でもすでに多くの導入実績を持つ。17×17インチのFPDを採用。X線管保持装置に10.4インチのインルームパネルを配置しており,コンソールと同様に撮影条件の設定や,検査情報・検査画像の確認を検査室内で行える。これにより,被検者へのケアが充実するほか,コンソールとの往復が減り,ワークフローの効率化が期待できる。

  X線TV装置のKALAREは近接撮影のタイプで,日本での展開は現在のところ予定されていない。透視を行う際にはi.i.を用いて,静止画の撮影ではFPDを使用する。展示では,ワイヤレスFPDと組み合わせたシステムが紹介された。

インルームパネルが採用されたRADREX-i
インルームパネルが採用されたRADREX-i
近接撮影を行うX線TV撮影装置KALARE
近接撮影を行うX線TV撮影装置KALARE

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