富士通,電子カルテを院外からでも閲覧可能なモバイルソリューションを提供開始

2013-2-22

医療情報システム(電子カルテ)

富士通


富士通は,タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末を用いて,院外からでも電子カルテの閲覧を可能とする電子カルテ向けモバイルソリューション「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE PocketChart(ホープ ポケットチャート)」を開発し,2月22日より販売する。

システム概要図

システム概要図

 

本製品は,同社が大規模病院向けに提供し業界トップシェアを誇る(注1)電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-GX」のオプションとして開発し,診療情報の漏えいを防ぐ強固なセキュリティ環境を構築したことで,院外からの閲覧を可能とした。

これにより,夜間・休日や学会などで病院を不在にしている医師に,正確かつ多くの診療情報を伝えることが可能となり,緊急時などにおける迅速な診療を支援する。また,院内においても,回診やカンファレンス,患者への説明時などに,近くにパソコンがない環境であっても,カルテ情報をスピーディーに参照することができる。

現在,医療現場において,急速に普及が進んでいるタブレットやスマートフォンから,医師が適切な意思決定を行うために必要な情報を“いつでもどこでも”閲覧できるためのICT環境が求められている。

このような需要を受け,同社は,あらかじめ登録済のモバイル端末の機体認証を同社のデータセンターにて行い,セキュアな環境を確保した上で,院外から病院内のサーバに保存した電子カルテ情報を閲覧できる「HOPE PocketChart」を開発した。これにより,これまで電話で患者の状況などを伝えていた院外の医師に対して,患者の診療情報や放射線画像などをモバイル端末で確認できることで,高品質な医療の提供を支援する。

●本製品の特長

1. 院外・院内においてさまざまな診療情報の閲覧が可能
電子カルテシステムに入力した診療記録や病名,検査結果,放射線画像,手術記録・病理レポート,バイタル情報などの閲覧が可能。従来は,院外にいる医師と電話のやり取りで患者の様態を伝えていたが,本製品により,医師がモバイル端末から電子カルテの情報にアクセスし,正確かつ多くの診療情報を閲覧できるようになる。また,医師による退院許可などの承認機能を有しており,日常の実務もサポートする。

2. Android,iOS端末に対応した使い勝手のよい専用アプリケーションを提供
モバイル端末で普及しているAndroidとiOSの両方に対応し,それぞれの環境用にモバイル専用のユーザーインターフェースを有する使い勝手のよいアプリケーションを提供する。

3. セキュリティの確保
個人情報の多い診療記録を取り扱うため,強固なセキュリティを確保している。モバイル端末ではHTMLによる画面表示を行うことで,端末内部にデータを持たない仕組みとし,万一の紛失の際にも情報漏えいを防止する。また,病院の電子カルテシステムにアクセスする際には,同社のデータセンターにて機体認証を行うことで,病院が許可していない端末からの不正利用を防止する。

注1 業界トップシェアを誇る:
全国病院導入シェア33%。電子カルテ&PACS白書2011~2012版調べ。

 

●問い合わせ先
富士通(株)
ビジネス推進本部
ヘルスケアソリューション推進統括部 第一ソリューション推進部
TEL 03-6252-2701(直通)
http://jp.fujitsu.com/

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