エドワーズライフサイエンス,新たな弁膜症治療用の生体弁を販売開始
〜耐久性向上に関する独自技術を採用〜

2014-11-19

エドワーズライフサイエンス


カーペンターエドワーズPERIMOUNT牛心のう膜生体弁TFX

カーペンターエドワーズ
PERIMOUNT牛心のう膜生体弁TFX

人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーであるエドワーズライフサイエンス社の日本法人,エドワーズライフサイエンス(株)(以下エドワーズ)は,2014年11月より,大動脈弁治療用の人工心臓弁「カーペンターエドワーズPERIMOUNT牛心のう膜生体弁TFX」を,全国の医療機関に向けて販売開始した。

本製品は,牛の心臓を包む心膜組織(心のう膜)を加工した外科治療用の生体弁で,心臓弁膜症で正常に機能しなくなった大動脈弁の代用として使用する。

●「カーペンターエドワーズPERIMOUNT牛心のう膜生体弁TFX」の特長

・エドワーズ独自の石灰化抑制処理により,耐久性の向上が期待
本製品は,20年の長期にわたる耐久性のデータを持ち,世界的に高い評価を得ているPERIMOUNTのモデルを継承する製品。
生体弁は石灰化による劣化が課題ですが,エドワーズは石灰化を抑制する独自の技術ThermaFix(TFX)を開発し,本製品にも採用した。これにより,生体弁の劣化を抑制させ,さらなる耐久性の向上が期待される。

・ハイパフォーマンスを実現する設計
本製品を形作るステントには,柔軟性と耐久性を兼ね備えたコバルト・クロム・ニッケル合金を採用し,弁の開閉時にステントと弁尖の接合部にかかる負荷を減少させている。
また牛心のう膜製の弁尖は,ステントに最適合するよう独自の設計・カットを行った上で,ステントの内側にマウントされている。
さらに耐久性を最大限に引き出すため,弁尖の局所に負荷が集中せず,亀裂が生じにくい設計となっている。

同社代表取締役社長の加藤幸輔氏は,次のように述べている。
「心臓弁膜症,なかでも本製品が使用される大動脈弁狭窄症は,患者さんの手術件数がこの10年近くで2倍に増えている病気です。最近では経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)という新しい治療法が登場したことからも注目されています。この病気を治療する方法として最初に検討されるのが,外科的な手術により本製品のような人工弁に置き換える治療法です。エドワーズは弁膜症治療を世界的にリードする企業として,最先端の技術を施した製品を通じて臨床の現場を支えることで,患者さんが健やかな日常生活を取り戻す一助となることを期待しています。」

 

●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)
TEL 03-6894-0500
http://www.edwards.com/jp/

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