富士通,電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」とシームレスに連携する診療画像ソリューションを提供開始
〜医療機関の放射線部門における安心安全と業務効率化を支援〜

2016-4-13

医療情報システム(電子カルテ)

富士通


富士通(株)は,大規模医療機関向け電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX (ホープ ライフマーク エイチエックス)」(以下,「HOPE LifeMark-HX」)とのシームレスな連携を可能にする新しい診療画像ソリューションを4月15日より販売する。

本ソリューションは,従来の診療画像ソリューションを「HOPE LifeMark-HX」向けに刷新したもので,電子カルテとのデータ統合が可能で放射線撮影の業務を一元管理するRIS(診断)と,医療チームでの放射線治療に必要な状況共有機能を提供するRIS(治療),および画像撮影装置から受信した画像データを保管,閲覧,管理するPACSの3製品で構成されている。

従来は電子カルテシステムとは別システムだったRIS(診断)を,電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」専用の生体検査ライブラリとし,電子カルテデータとデータを統合する。また,今回,放射線情報システムで強みを持つ横河医療ソリューションズ(株)との共同開発により,従来の電子カルテシステムとのスムーズな連携機能を継承しつつ,RIS(診断),RIS(治療),PACSのそれぞれで機能強化を図っている。

同社は今後も,ICT活用により,医療現場の安心安全と業務効率化をバックアップする提案を行っていく。

システムのイメージ

システムのイメージ

 

●富士通の診療画像ソリューションの特長

今回,販売を開始する診療画像ソリューションは,3つの製品で構成されており,特長は以下のとおり。

1.診療放射線技師の撮影業務を支援する
 「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX 生体検査ライブラリ」
診療放射線技師の撮影業務を支援するRIS(診断)を,電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」のライブラリに進化させたもので,電子カルテシステムから発行された放射線オーダーの受付・実施内容入力の支援機能,撮影装置への患者情報・オーダー情報の送信や照射録の管理機能,統計を行うためのデータ書き出し・抽出機能を装備している。また,横河医療ソリューションズとの共同開発により,業務記録機能を追加。さらに,ビジネスインテリジェンスツールを標準で装備している「HOPE LifeMark-HX」とのデータ統合により,放射線技師が業務分析を行う際に,放射線検査業務内容・結果を診療情報やほかの検査結果,医事会計システムデータなどと合わせて検索できるため,蓄積したデータを業務改革や経営分析にも活用できる。

≪新機能≫
各技師が実施した検査内容・検査結果などを記録しておく技師業務日誌作成機能や,技師長が各技師の業務日誌を確認しながら日々の業務の割り振りなどを設定可能な技師業務ローテーション管理機能など,技師の業務効率化を支援する機能を追加している。

2.チーム医療を支援する「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-治療RIS」

様々な種類の放射線を用い,がんを治療する放射線治療では,異なる医療職種スタッフがチームとなって治療を行う。効果的なチーム医療を支援するため,スタッフ間で患者の状態を共有することをコンセプトに,患者ごとに各種の放射線治療情報を集約して管理する機能,職種ごとのTODOリスト機能やスケジュール管理機能などのユーザーインターフェースの改善・強化を図っている。また,必要に応じ,患者の状態と治療情報を診療部門と共有することも可能。

≪新機能≫
 治療装置から取得するデータを参照可能な放射線治療部門専用の画像ビューア機能を装備している。これを利用し,治療装置でのシミュレーションにより決定した最適な照射方法を取り込んで参照できるほか,治療計画がわかりやすいように,線量分布図を作成することもできる。また,可搬媒体に治療計画画像を書き込めるため,院外での活用も可能。データを書き込む際には,患者情報を匿名化し,操作ログを自動的に記録することで,万一の可搬媒体の盗難などに備えている。

3.電子カルテとの連携により高度な診療支援を実現する
  「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-PACS」

本システムは放射線撮影装置から受信した画像データを保管・閲覧・管理するもの。本システムに保管されたCTスキャナ,MR検査装置などの画像データを,電子カルテシステムから容易に参照可能。また,レポート作成コンポーネントを装備しており,電子カルテシステムの情報をシームレスに参照しながらレポート作成が可能であり,スムーズな医師の業務遂行を支援する。

≪新機能≫
放射線科医向けの機能として放射線検査後にフォローが必要と思われる患者を登録し,電子カルテの手術や病理検査結果と合わせて把握管理できるフォローリスト機能と,重要な症例画像に自由に名前をつけてテーマごとに保存,登録,検索できるスクラップブック機能が装備されている。これにより,症例を臨床研究や教育に活用しやすくなる。

さらに,本PACSのデータをデータセンターに保管するためのデータ送受信機能を装備している。これにより,医療機関内に巨大なストレージを設置することなく,年々増え続ける診療画像データを保管することも可能。

同社は,本ソリューションを4月15日(金)から17日(日)までパシフィコ横浜で実施される「国際医用画像総合展(ITEM2016)」に出展する。

 

●問い合わせ先
富士通(株)
公共・地域営業グループ ヘルスケアビジネス推進統括部 第二ヘルスケアビジネス推進部
TEL 03-6252-2572(直通)
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
http://www.fujitsu.com/jp/

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