オリンパス,経鼻内視鏡として初めてハイビジョン画質に対応した上部消化管ビデオスコープ「GIF-H190N」を発売
〜クリニックでの内視鏡検査需要に対応〜

2017-10-10

内視鏡

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上部消化管ビデオスコープ「GIF-H190N」

上部消化管ビデオスコープ「GIF-H190N」

オリンパス(株)は,経鼻内視鏡として初めて※1ハイビジョン画質に対応した上部消化管汎用ビデオスコープ「GIF-H190N」を,2018年1月(予定)から日本国内で発売する。

経鼻内視鏡では,内視鏡の細径化と高画質化を両立するために高い技術力が求められる。今回発売する「GIF-H190N」は経鼻内視鏡として初めてハイビジョン画質に対応し,詳細な病変観察と高精度な診断をサポートする。また,挿入部の硬さを見直し,経鼻挿入時の苦痛軽減に貢献する。

なお,本製品は10月12日(木)から15日(日)まで福岡で開催される,第94回日本消化器内視鏡学会総会(会長:金沢医科大学消化器内視鏡学伊藤 透主任教授)に出展される。

●発売の概要

販売名:EVIS EXERAⅢ上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF-H190N
発売日:2018年1月(予定)

●同時発売
(190シリーズスコープを使用するためには,以下のビデオシステムセンターと高輝度光源装置が必要。)
販売名:
EVIS EXERAⅢビデオシステムセンターOLYMPUS CV-190PLUS
EVIS EXERAⅢ高輝度光源装置OLYMPUS CLV-190
EVIS EXERAⅢ上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF-H190
EVIS EXERAⅢ大腸ビデオスコープOLYMPUS PCF-H190Dシリーズ
発売日:2018年1月(予定)

●市場導入の背景

近年,クリニックにおける内視鏡スクリーニング検査では,より精度が高く,より低侵襲な検査が求められている。内視鏡検査の1つの選択肢として,挿入時の苦痛軽減のため,鼻から内視鏡を挿入する胃内視鏡検査を選択する方も増えており,経鼻内視鏡の高画質化が求められている。同社は消化器内視鏡のリーディングカンパニーとして,こうした需要に応えるため,ハイビジョン画質に対応した経鼻内視鏡を開発した。
また2016年2月には,厚生労働省により胃がん検診に関する指針※2 が改定され,2016年の4月から市区町村が実施する対策型※3 胃がん検診において,問診とともに胃部X線検査(バリウム検査)もしくは胃内視鏡検査を推奨していく方針が発表された。

(表) 2016年2月に改正された胃がん検診の指針(オリンパスHP「おなかの健康ドットコム」より)

対策型検診
検診対象者:50歳以上の男女※4
受診間隔:2年に1回※4
検査方法:問診に加え,胃部X線検査(バリウム検査)または胃内視鏡検査のいずれか

●主な特長の詳細

1. ハイビジョン画質に対応する新たなイメージセンサーと撮像光学系の採用により,遠景まで高精細な画質で観察性能向上に貢献
経鼻内視鏡では,内視鏡の細径化と高画質化を両立するために高い技術力が求められる。今回,新たなイメージセンサーの採用により経鼻専用の消化器内視鏡として初めてハイビジョン画質に対応した内視鏡を導入する。従来の同社製経鼻内視鏡から中遠景における精細さを向上し,病変観察と高精度な診断に貢献する。

2. 新たな照明光学系の採用により,中遠景での明るさを向上
新たな照明光学系の採用により,通常光観察/NBI観察ともに,従来の同社製経鼻内視鏡から中遠景画像の明るさを向上した。観察部から離れていても病変部を確認しやすいなど,視認性能を向上している。

3. 挿入部の硬さを見直し,挿入時の苦痛軽減に貢献
経鼻内視鏡挿入時の苦痛低減を目指し,柔らかいシャフトを採用した。また,新樹脂の採用により柔らかさとしなやかさを両立させることで十二指腸への挿入性向上にも貢献する。

※1 2017年10月10日現在。経鼻専用の消化器内視鏡として。
※2 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(2016年2月4日一部改正)」
※3 集団全体のがんによる死亡率低減を目的とし,公共的な予防対策として行う検診のこと。
※4 胃部X線検査については当分の間,40歳以上の男女を対象にして1年に1回行うこともあるとされている。

 

EVIS EXERAⅢ(システムセット例)

EVIS EXERAⅢ(システムセット例)

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp

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