日本HP,先進のセキュリティ機能により多様な働き方を支援する法人向けノートPCとモバイルワークステーションを発表
〜LTE通信モジュールや多要素認証,内蔵プライバシースクリーンなどを搭載した薄型軽量のプレミアムライン〜

2018-3-2

ワークステーション

日本HP


(株)日本HPは,先進のセキュリティ機能を搭載した法人向けノートPC「HP EliteBook 830 G5 Notebook PC」および「HP EliteBook 850 G5 Notebook PC」と,モバイルワークステーション「HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation」を発表した。新製品は「世界で最も安全で管理性に優れたPC,ワークステーション」(*1,*2)として,様々な働き方に柔軟に対応する。

新製品は,日本HPのオンラインストアHP Directplus(http://www.hp.com/jp/directplus_smb ),HP Directplusコールセンター,日本HP販売代理店,HP Directpartnerで,2018年4月より順次販売を開始する。

国内では,労働生産性の向上や柔軟な働き方の実現に向けた課題として,オフィス以外で仕事をすることが原則的に禁止されていることや,会社のノートPCを社外に持ち出すことが禁止されている事例が少なくないことが挙げられていいる(*3)。一方で,海外においては,約62%が複数の場所から働き(*4),プライベートの時間と仕事の時間の明確な境がなくなるなど,グローバル化する社会において働く場所や働き方への柔軟性が増している。

このように,従来職場にあった境界線がなくなることで,セキュリティの重要性はさらに高まっている。SANS Institute社の調査では,過去2年間で約70%の企業が,ノートPCに対してセキュリティの侵害を受けたことがあると回答しており(*5),サイバー攻撃を受けた際に継続的なサイバーレジリエンス(緩和と復旧)を提供する強固なセキュリティ機能が求められている。それと同時に,職場間でのコラボレーション作業が増加しているため,革新的なツールの必要性が高まっている。PCはこうした環境変化において中核的な役割を果たしており,ノートPCは会議やコラボレーション作業で最も多く使用されるデバイスとなっている(*6)

〈最新のセキュリティ機能と仕様を搭載したノートPC,モバイルワークステーション〉
新製品は,「HP EliteBook 1000シリーズ」などのプレミアムPCの特長である直線的なデザインや,耐久性に優れた陽極酸化アルミニウム削り出し素材を採用している。様々な場所で働く顧客向けに,一部製品には,ワンタッチで左右から見たPCのスクリーンを白濁させることで,ビジュアルハッキング(盗み見による機密情報の漏えい)を防止できる内蔵型プライバシースクリーン「HP Sure View」や,移動中など明るい場所での視認性に優れた高輝度ディスプレイを搭載する。

また,コラボレーション機能の強化として,新たにディスプレイパネルの裏側にマイクを備えた。このマイクにより,1人で使用する際は周囲の雑音を除去し,数人でPCを囲むように使用する際は周囲360度からの音を効率よく取り込むことが出来る。また,ウェブ会議中にマイクをOFFにしたり画面をシェアするなどの操作をワンタッチで行うことができるコラボレーションキーや,スマートフォンの機能をPCへ融合し,電話の受発信やSMSの送受信をPC上で行うことが可能な「HP PhoneWise」がインストールされている。

新製品は米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアし(*7),特に「HP ZBook 14u G5」は,薄型軽量の14インチフォームファクターにおいて業界をリードする耐久性を備え,ベンチハンドリング,クラッシュハザード といった耐衝撃性能に関する2つのMIL-STD試験を追加して合格している。

それぞれの製品の主な特長は以下の通り。

《ビジネスノートPC「HP EliteBook 800 G5 シリーズ」》

「HP EliteBook 800 G5シリーズ」は,第8世代のインテル® Core™ vPro™ プロセッサーを搭載した法人向けノートPC。「HP EliteBook 800 G5シリーズ」は,下り最大450Mbpsの高速通信に対応したLTE-Advanced対応の通信モジュールが選択可能なため,働き方に応じて,社内外,様々な場所での快適な利用を実現する。

「HP EliteBook 830 G5 Notebook PC」は,従来の12.5インチノートPCと同サイズの筐体に13.3インチワイドディスプレイと最新のテクノロジー,先進のセキュリティ機能を搭載したモバイルノートPC。内蔵型プライバシースクリーン機能搭載のディスプレイなどフルカスタマイズが可能な東京生産の製品。

「HP EliteBook 850 G5 Notebook PC」は,映像や画像などの素材を駆使するクリエイティブな業務や効率を優先するために高い性能を必要とするユーザー向けに4KディスプレイやAMD Radeon™ RX540グラフィックスを搭載した,15.6インチワイドのモバイルノート。

《モバイルワークステーション「HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation」》

「HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation」は,第8世代インテル CoreクアッドコアプロセッサーとAMD Radeon Proグラフィックスを搭載した高速かつ信頼性の高いパフォーマンスを提供する14インチワイドのモバイルワークステーション。従来製品と比較して約28%薄い,厚さ約17.9mm,重量約1.6㎏の世界最薄(*8)のワークステーションで,内蔵型プライバシースクリーン機能付き光沢ディスプレイや非光沢のフルHDディスプレイ搭載モデルを提供する。「HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation」は主要なISVの認定を取得しており,建築系CADや教育などの業界での利用に最適である。

〈業界トップのセキュリティ機能〉
セキュリティは,企業とユーザーにとって最優先事項。これまで多くの企業で,ネットワークセキュリティの強化やPCへのソフトウェア追加により対策が取られてきた。しかしながら,サイバー攻撃が高度化する現在,これまでの対策に加えて適切なセキュリティ機能を持つハードウェアを選定することが,企業全体のセキュリティ対策に直結するようになってきている。HPは,世界で最も安全で管理性に優れ,脅威に対処するセキュリティ機能を搭載したPC製品として「HP EliteBookシリーズ」と「HP ZBookシリーズ」を提供する。

新製品には,「HP Sure View」,「HP Sure Click」,Windows Hello,プライバシーカメラ,多要素認証に加え,今回新たに名称を付けてその役割を拡張した「HPエンドポイントセキュリティコントローラー」が内蔵されている。このシステムから独立し暗号化されたユニークな内蔵チップは,BIOS,OS,重要なセキュリティサービスやアプリケーションへのサイバー攻撃を予防,検知,復旧するHPの統合されたセキュリティソリューションの信頼の基点となり,下記のセキュリティ機能を提供する。

《HP Sure Start Gen 4》
自己回復型BIOS「HP Sure Start」は,これまで提供してきたBIOSの自己回復とランタイム侵入検知に加えて,「HPエンドポイントセキュリティコントローラー」内の情報を暗号化し,さらに管理対象をサードパーティ製のファームウェアに拡張している(*9)

《HP Sure Run》
新機能「HP Sure Run」は,「HPエンドポイントセキュリティコントローラー」により,ハードウェアに基づく自己回復機能をOSに拡張する。「HP Sure Run」は,ウイルス対策などの主要なプロセスやアプリケーションを監視し,あらゆる変更をユーザーとIT部門に通知する。万が一それらが停止した場合にはプロセスやアプリケーションを自動的に再起動し,安全な状態に復旧する(*9)

《HP Sure Recover》
新機能「HP Sure Recover」は,インターネット接続さえあれば,ネットワーク経由で安全かつ自動的にソフトウェアイメージを復旧する。万が一ハードドライブ全体が消去された場合にも,IT部門のサポートなしで,HP提供の標準イメージもしくは企業でカスタマイズしたイメージに復旧できる(*9)

《HP Sure Click》
「HP Sure Click」は,不正ウェブサイト閲覧によるマルウェアやウィルス感染からPCを守るセキュリティソリューション(*10)で,新たにPDFの閲覧にも対応する予定。「HP Sure Click」はCPUの仮想化支援技術を利用した機能で,ブラウジングセッションをハードウェア的に完全に隔離されたマイクロ仮想マシン(micro-VM)内で実行する。そのため,マルウェア,ウィルスなどが組み込まれたサイトを閲覧した場合でも,ブラウザの他のタブ,アプリ,OSに影響を及ぼしません。当該タブを閉じると,マルウェア,ウィルスは自動的に除去される。

《HP Manageability Integration Kit 》
「HP Manageability Integration Kit(HP MIK)」は,Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)認定を受けた管理ツールキットで,IT管理者によるHP BIOSやセキュリティポリシーの管理,ソフトウェアイメージの作成や配布,TPMのバージョン変更などのリモート管理を可能にするSCCM用プラグイン。今回,新たに発表した「HP Sure Run」,「HP Sure Recover」の管理対象への追加や,「HP Sure View」のポリシー設定などにより,さらに多くのHP独自の機能やポリシーの管理が可能になる。「HP MIK」はウェブからのダウンロードにて提供する。

*1:第7世代以降のインテル Core プロセッサー,インテル 統合グラフィックス,インテル WLANを搭載したHP Elite PCシリーズ。追加費用不要のHP独自の包括的なセキュリティ機能と,ハードウェア,BIOS,Microsoft System Center Configuration Managerを使用するソフトウェア管理などPCのあらゆる側面におけるHP Manageability Integration Kitの管理性を,年間販売台数が100万台以上のベンダーと比較(2016年11月時点)
*2:第7世代以降のインテル Core プロセッサーを搭載したHPモバイルワークステーション。追加費用不要のHP独自の包括的なセキュリティ機能とハードウェア,BIOS,Microsoft System Center Configuration Managerを使用するソフトウェア管理などPCのあらゆる側面におけるHP Manageability Integration Kitの管理性を,モバイルワークステーションのベンダーと比較(2017年1月現在)
*3:「国内働き方改革ICT分野別市場予測を発表」(IDC Japan株式会社)
*4:「Quantitative Research with WW End Users」より(HP調べ,2015年)
*5:「2016 Endpoint Security Survey」より(SANS Institute社調べ)
*6:オンラインコミュニティを対象に実施した「C Space Primary Proprietary Research」より(2015年)
*7:MIL-STD-810Gテストは米国国防総省(DoD)調達要件または軍事用途への適合を証明するものではあない。テスト結果は,これらの試験条件における将来のパフォーマンスを保証するものでない。
*8: HPが社内で実施したISV認定モバイルワークステーションのヒンジ厚さ分析に基づく。(2018年1月25日現在)
*9:「HP Sure Start Gen4」,「HP Sure Run」,「HP Sure Recover」は第8世代インテル プロセッサーを搭載した「HP Eliteシリーズ」,「HP ZBook シリーズ」などで利用できる。
*10:「HP Sure Click」はInternet Explorer 11およびGoogle Chromiumに対応する。

 

●価格(税抜き)
HP EliteBook 830 G5 Notebook PC 14万8000円〜
HP EliteBook 850 G5 Notebook PC 17万9800円〜
HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation 14万8000円〜

●問い合わせ先
(株)日本HP
カスタマー・インフォメーションセンター  
TEL 0120-436-555(携帯電話,PHS:03-5749-8291)
http://www.hp.com/jp/

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