フィリップス,検査時間を50%短縮させるプラットフォームを搭載したMRI「Ingenia Elition 3.0T」発売
〜MRI検査に高画質と検査スピードの革新を巻き起こす新型MRI装置〜

2018-4-5

MRI

フィリップス・ジャパン


Ingenia Elition 3.0T

Ingenia Elition 3.0T

(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は「2025年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ,健康な生活,予防,診断,治療,ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして,すべての人の健康に貢献していきたいと努めている。

フィリップスでは,4月5日より新型3.0T(テスラ) MRI装置「Ingenia Elition 3.0T」(インジニア エリシオン3.0テスラ)(販売名: フィリップス Elition 3.0T)の販売を開始する。「確信が持てる画像診断,さらなる高速化の実現,検査ストレスからの開放」のコンセプトを実現させ,フィリップスは新たなソリューションを提供する。

フィリップスは画質向上のためのハードウェアの開発を常に続けてきた。今回発売するIngenia Elition 3.0Tは,新たに開発されたハイパフォーマンスグラジエントを搭載し,RFコイル*2と受信系システムなどMRIシステム全体のデジタル化を可能とするdSync technology (ディーシンクテクノロジー)のプラットフォームによりさらなる質の高い検査を提供する。

ハイパフォーマンスグラジエントが搭載されたIngenia Elition 3.0Tは,次世代の高速撮像技術であるCompressed SENSEとの組み合わせにより50%*1以上の撮像時間の短縮を実現するとともに,同じ撮影時間で今まで以上の高空間分解能化を図ることが可能となり,診断に確信が持てる画像を提供する。

さらに,寝台上のComfortPlus Mattress(コンフォートプラスマットレス)は,ドイツの寝具メーカーと共同開発し快適性を追及した。映像と音楽によるリラックスした環境で検査を受けることを可能とするIn – bore Experience (インボアエクスペリエンス)により,患者さんを検査中のストレスから解放する。

フィリップスの新しいポートフォリオとして登場したIngenia Elition 3.0Tは,臨床検査はもちろん臨床研究,そしてMRI検査に関わるすべての人をシームレスに結びつけるMR装置として,幅広いニーズに販売する。

●Ingenia Elition 3.0Tの特長

1. 確信が持てる画像診断
新たに開発され緻密に計算されたコイルデザインとダイレクトクーリングにより,渦電流の発生が改善された新しいグラジエントシステムは,信号低下の軽減および短時間撮影を実現するとともに,高空間分解能撮像時のブラーリング低減を可能にした。従来とくらべて60%*3の空間分解能の向上,拡散強調画像のコントラスト分解能を70%*4向上することが可能である(図1)。

図1. 新設計グラジエントシステムによる高空間分解能画像と拡散強調画像

図1. 新設計グラジエントシステムによる高空間分解能画像と拡散強調画像

 

2. さらなる高速化の実現
MRI検査における高速化撮像技術において,フィリップスは20年の実績を持つSENSEと,Compressed sensingを統合させた次世代の高速撮像技術Compressed SENSEで50%*1以上の高速化を実現する(図2)。頭部,腹部,整形,心臓領域における解剖情報を得るための撮像およびダイナミック撮像,さらには2D,3D撮像など,ルーチン検査での幅広いニーズに対しシームレスな対応を実現する。新しいグラジエントシステムとCompressed SENSEの組み合わせはデータサンプリングに正確性と効率性をもたらし,高い次元で短時間撮影と高空間分解能の両立を実現する。

図2. Compressed SENSEによる撮像時間短縮例

図2. Compressed SENSEによる撮像時間短縮例

 

3. 検査ストレスからの開放
検査中の寝台上の快適性を追及したComfortPlus Mattress,検査進行のガイダンスをおこなうAutoVoice,静音と画質の最適なバランスを可能にしたComforTone,そして撮像と連動した映像システムIn-bore Solutionにより,不安や苦痛など検査中の患者様の様々なストレスを軽減する。そのため,動きや中断による再撮像が70%*5減少する。

*1 : I Compressed SENSE を使用しIngenia 3.0T Omega HPと比較した場合
*2 : RF(radio frequency)コイルとは 人体の信号を受信するための検出器。
*3 : Ingenia 3.0Tでのフィリップススキャンと比較した場合
*4 : Compressed SENSEなしのフィリップススキャンと比較した場合
*5 : In-bore Experience Solutionを使用してデンマークのヘアレウゲントフテ大学病院で実施された臨床的顧客調査に基づく

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン お客様窓口
TEL 0120-556-494
www.philips.co.jp/healthcare

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