フィリップス,新血管撮影装置「Azurion 7 C20 with FlexArm」を発売
〜構造的心疾患や末梢血管のインターベンションなど手技の多様化に応えるCアーム〜

2019-2-28

血管造影/IVR

フィリップス・ジャパン


(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は「2025年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ,健康な生活,予防,診断,治療,ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして,すべての人の健康に貢献していきたいと努めている。

フィリップスは,以下の通りAzurion 7 C20 with FlexArmの販売を開始する。Azurion 7 C20 with FlexArmは従来のCアームに比べて多軸の可動域を持ち,構造的心疾患や末梢血管のインターベンション(カテーテル治療)など今後症例数が増加する手技に対して,必要な機能を備えている。これにより「Azurion」シリーズに新たなラインナップが加わり,高い医療品質と効率性が同時に求められるインターベンション手技をサポートすることが可能になった。

これまで心臓領域におけるインターベンションは狭心症や心筋梗塞の治療として冠動脈疾患を中心に発展してきた。今までは,外科治療でしか治療が行えなかった弁膜症を中心とした構造的心疾患(Structural Heart Disease,SHD)に対してのカテーテル治療が日本国内でも広く行われつつある。代表的な治療として,大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(Transcatheter Aortic ValveImplantation)が国内では155施設(2019年2月現在)で実施されている。2018年からは僧帽弁弁膜症疾患に対してのインターベンション(経皮的僧帽弁接合不全修復システム)が国内で始まった。海外では左心耳閉鎖術や三尖弁輪の弁膜症疾患の治療が先行して行われており,今後国内にも導入されていくことが予想される。また,下肢を中心とする末梢血管に対するインターベンションも増加しており,多様化する症例においては,さまざま医療スタッフや検査機器を必要とされ,治療疾患毎に最適なレイアウトとスタッフのポジションニングが重要となる。

Azurion 7 C20 with FlexArmに搭載するFlexArmは,多様化する症例を安全に施行するために8つの可動軸を搭載し優れた柔軟性を備えたCアーム。治療疾患毎に合わせた様々な方向からアプローチでき,周辺機器を考慮した柔軟なレイアウトで使用可能である。術者,スタッフにとって快適な手技ポジションに合わせた柔軟なポジショニングにも対応でき,医療チームの動きに沿ってシステムが動作するため,患者テーブル周りのスペースを確保し,人間工学的に優れた姿勢や立ち位置で作業可能になる。操作はAxsys motion control systemにより,直感的な操作が可能となった。また,安全性もさらに向上しており,緊急時に迅速な処置スペースを確保できる。テーブル移動による患者へのストレスおよび挿管のチューブやケーブル外れのリスクを軽減できる。

Azurion 7 C20 with FlexArmを製品化にあたり2017年から2018年にかけて,ヨーロッパおよび米国の17名による医師によるユーザーテスト*1を実施し以下のコメントを受けている。

・100%の医師が「FlexArmにより,処置における柔軟性が広がった」
・88%の医師が「FlexArmにより,処置中にスタッフや機器の移動が少なくなる」
・94%の医師が「FlexArmを使用することにより,他者のサポートなしでより多くのタスクを行うことができる」
・100%の医師が「FlexArmシステムは制御しやすい」
・94%の医師が「FlexArmの柔軟性は,新たな処置をサポートできる」
・88%の医師が「FlexArmは時間の節約につながる」
・76%の医師が「FlexArmを使用することにより,カテーテル室での時間をより効率的に使うことができる」

Azurion 7 C20 with FlexArmは,システムユーザビリティスケールスコア92を獲得し,業界平均スコア68よりもきわめて高い評価となっている。*2 Azurion 7 C20 with FlexArmは多様化する疾患に対し,柔軟に対応でき,症例毎に最適な治療環境を実現し,質の高い治療をサポートする。

Azurion 7 C20 with

 

*1:Use-Lab GmbH社 設計,監修の評価テスト
*2:システムユーザビリティ評価指標(SUS)。SUSは科学的に実績のある客観的な指標で,家電製品,ハイテクシステムおよび医療技術ソリューションを含む科学技術システムのユーザビリティを評価。ユーザーは10のステートメントに対して,1から5のランク(Likertスケール)で回答。ランク1は「まったくそうは思わない」,ランク5は「とてもそう思う」を意味する。結果は0から100の総合指標となる。

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare

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