日本ストライカー,ロボティックアーム手術支援システム「Mako」を使った人工膝関節全置換術の保険適用取得
〜股関節に続いて膝関節へも保険適用が拡大〜

2019-7-1


ボティックアーム手術支援システム「Mako」

医療機器メーカーの日本ストライカー(株)は,2019年7月1日付で,ロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム(読み方:メイコーシステム 以下,Mako)」を使った人工膝関節全置換術への保険適用を取得した。6月に保険適用となった人工股関節全置換術に続き,人工膝関節全置換術へもMakoを使った手技への保険適用が拡大されたこととなる。

Makoは,日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システムで,2017年10月に人工股関節全置換術で,2019年4月に人工膝関節全置換術で薬事承認を取得している。今回,保険適用となった人工膝関節全置換術は,膝の変形により痛んだ関節表面を切除し,人工関節に置き換える手術。この手術にMakoを用いることによって,人工関節の設置精度の向上1 や疼痛の低減2,患者満足度の向上2などのメリットが期待できる。

現在,年間約8万例の人工膝関節置換術(全置換および部分置換を含む)が実施されている3。このうち,70歳以上の症例が7割以上を占め,60歳以上の症例を含めると9割を超える3。今後,高齢者人口増加に伴い,人工関節置換術のニーズも増えていくことが想定される。

世界では,股関節と膝関節をあわせて累計20万例以上の人工関節置換術でMakoが使われている。人工膝関節全置換術へ保険適用が拡大したことで,同社では,日本においてもMakoのような医療テクノロジーへ,より多くの患者さんがアクセスしクオリティ・オブ・ライフを向上できるよう,Makoの販売を強化していく。

1 Hampp EL, et al, Robotic-Arm Assisted Total Knee Arthroplasty Demonstrated Greater Accuracy and Precision to Plan Compared with Manual Techniques., The Journal of Knee Surgery. 32(3), 239-250 (2019).
2 Marchand RD, et al. Patient Satisfaction Outcomes after Robotic Arm-Assisted Total Knee Arthroplasty: A Short Term Evaluation. The Journal of Knee Surgery. 30, 849-853 (2017)
3 厚生労働省 第3回NDBオープンデータ(2016.4~2017.3診療分)

 

●問い合わせ先
日本ストライカー(株)
http://www.stryker.com/jp


TOP