アドダイス,愛媛県・久万高原町立病院と共に「バイタル測定スマートウオッチ+AI」を活用した健康見守りの実証実験をスタート

2021-7-20


(株)アドダイスは,2021年6月1日より,愛媛県上浮穴(かみうけな)郡久万高原町「久万高原町立病院」において,バイタル測定スマートウオッチ「ResQ Band(レスキュー・バンド)」および健康を見守る人工知能「ResQ AI(レスキューAI)」を利用した,地域の高齢者及び病院スタッフの健康見守りの実証実験をスタートした。

アドダイスはこの実証実験を通じて,高齢化など様々な課題を抱える地方自治体において,また感染症蔓延が常態化したこの世界において,医師・看護師・ケアスタッフなどの見守りのもと,誰もが安心・安全に暮らせる社会を,AIで実現していく。

●ソロモン・テクノロジーから生まれた「ResQ AI」で健康管理と未病対策を

アドダイスは,AIデータサイエンティストと医師が,独自開発の「自律型AI技術(名称:ソロモン・テクノロジー)」で,様々な社会課題の解決に挑むスタートアップ。

感染症の蔓延が常態化したいま,健康への関心が幅広い世代で高まっている。さらに「人生100年」時代の到来,定年引上げに伴う「生涯現役」の掛け声,そして一方で年金支給や医療費負担など社会保障制度への不安もある。長生きするなら健康でありたい(健康長寿),質の高い人生を送りたい(QOL= Quality of Life)というニーズが,かつてないほど顕在化している時代と言える。

ソロモン・テクノロジーは,人の健康を守るためにも非常に有効との評価を受け,2018年より,県立広島病院と連携し「がん」の画像診断AIの共同研究を続けてきた。

さらに2020年春,新型コロナウィルス感染拡大を受け,この技術を新型コロナウィルス対策にも活かすべく,医療機関,大学等の研究機関,企業,一般の個人から有志を募り「COVID-19 ResQ(コヴィッド・ナインティーン・レスキュー)プロジェクト」を発足。健康と生命を守る「ライフスタイルAI」の共同研究を続けてきた。

そして2020年秋より,ウェアラブルIoT(ResQ Band)を装着しバイタルを測定,クラウド型のデータ管理プラットフォームに連携し,ソロモン・テクノロジーに基づき開発した人工知能(ResQ AI)で解析し,健康管理や未病対策に役立てる構想の実用化を進めてきた。

ResQ AIのソリューション

ResQ AIのソリューション

 

ResQ AIは,身体特性だけでなく生活環境,生活習慣をAIで学習し,すべての人に究極の個別ケアを提供するという「ライフスタイルAI」の研究成果である。自律型AIが健康を見守り,安心して人生を謳歌できる社会の実現を目指している。

●久万高原町立病院 バイタル測定スマートウオッチ+AI実証実験概要

導入先:国民健康保険久万高原町立病院(愛媛県上浮穴郡久万高原町久万65番地)
開始日:2021年6月1日
目的:健康管理,見守り,クラスタ対策
利用者:高齢者(訪問診療,訪問介護を受けている方),病院スタッフ
実験概要:利用者にResQ Bandを装着してもらい,バイタル測定とAIによる健康見守りを行う。

久万高原町は,四国山地の標高300m~1,000m地域にあり,583.7 km2と県内最大の面積(東京都23区は627.6km2)に,約7800人が住んでいる。広大な面積に点在して居住する町民の健康見守りは,急速に都市化と高齢化が進む21世紀の地球における,グローバルな課題である。

久万高原町においても,少子高齢化と過疎化,また新型コロナウィルスへの感染不安,クラスタ発生不安の中で,地域の人々の健康ケアと見守りをどうすべきかは切実で大きな課題となっていた。また2021年4月からは,愛媛県にも「まん延防止等重点措置」が適用され,その重要性はさらに増していた。
このような状況下,アドダイスのResQ AIが,クラスタ対策のニーズにも応えつつ,かねてから町が推進に取り組まれていた「町全体の健康見守り」に対応できる点を高く評価され,採用の運びとなった。

利用者が装着するResQ Bandはレンタル方式,またクラウド型のデータ管理システムはサブスクリプション方式(※注)のため,多額の設備投資の負担はない。病院の管理スタッフはふだん使用しているPCで利用者のバイタルデータを一括管理でき,不調の方をいちはやく発見し対策を講じることが可能になる。

このようにResQ AIの技術により,人も設備も限られたリソースの中で見守りの質を高め,人と情報技術の最適な組合せによる「次世代の健康見守り」が可能になると,期待されている。

また久万高原町立病院は,在宅診療訪問や施設往診など地域医療の拡充に非常に力を入れており,2008年には総務省の「自治体立優良病院務大臣表彰」も受賞している。今後は,ResQ BandとResQ AIによる健康見守りのしくみを,在宅医療や発熱外来でも活用していきたいとの考えである。

●AIが健康を見守る安心・安全な社会を目指して

アドダイスは今回の実証実験を通じて,AIが健康を見守る安心・安全な暮らしの実現に大きな一歩を踏み出せると確信している。健康見守りにより「未病」の状態を早期に捉えることで対策が可能になり,健康寿命の延伸とQOL向上にも寄与する。

またこのソリューションは,今回のような地方自治体だけなく,企業・団体にとっても有効である。感染症が蔓延する時代,従業員の健康に気を配る「健康経営」の実践は,リスクマネジメントとしても,雇用確保や福利厚生充実の面からも重要。ResQ AIはそれに応えられるものとして,今後,健康管理やクラスタ対策を検討中の企業・団体への展開を見込んでいる。

※注:「サブスクリプション方式」とは,初期費用不要で月々の利用料を払うだけで使えるサービスの課金形態。

ResQ BandResQ Band
・ResQ Band https://ad-dice.com/solution/resq-band/
・ResQ Live https://ad-dice.com/solution/resq-live/

ResQ Platformについて
「ResQ Platform」は,ResQ Bandで収集したバイタルデータを一括管理できるクラウド(Saas)型のデータ管理プラットフォーム。医療機関や企業・団体において,スタッフや利用者の健康管理,クラスタ対策に活用できる。
・ResQ Platform https://ad-dice.com/solution/resq-platform/

 

●問い合わせ先
(株)アドダイス
press@ad-dice.com
TEL 090-5524-0663(担当・伊東)
https://ad-dice.com/


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