島津製作所,来春に健康増進プラットフォーム「SUPOFULL」事業を開始
今年10月から最終糖化産物を測る「AGEsセンサ」を販売

2023-10-31

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島津製作所


島津製作所は,2024年春以降に健康増進プラットフォーム「SUPOFULL(サポフル)」製品化を含む新事業を開始する。同社が2019年より開発してきた「SUPOFULL」は,利用者の健康増進を目的としたクラウド型パッケージサービス。最終糖化産物(Advanced Glycation Endproducts,AGE)を測定できる「AGEsセンサ」などのツールで計測した日常の健康データおよび医療機関が取得した検査データを収集・見える化できる。自治体・企業・介護事業者などが導入窓口となる。「自治体や介護施設による住民や利用者などの健康増進策の立案・進捗管理」「企業での従業員の健康管理」「個人による健康増進」などの用途を想定している。

「SUPOFULL」の仕組み

「SUPOFULL」の仕組み

 

「SUPOFULL」は日常の健康データ計測ツール,健康データの統合管理ソフトウェア,医療機関における検査,健康アドバイスなどで構成される。利用集団の属性や導入の目的,対象疾患に応じて,検査機器やソフトウェアを柔軟に入れ替えられる。利用者は,健康アドバイスに沿って健康増進に努める。

2021年10月から実施しているデイサービス施設「ひとつの会 たまのや」(山口県防府市)での事業実証では,高齢者の健康増進を重点テーマとした「SUPOFULL」を用いている。利用者からは「データを見ることで,生活習慣改善や運動を意識した」,施設スタッフからは「利用者の状態を詳細に把握でき,指導が容易になった」といった感想を得た。また,2023年7月までの実証実験の成果は,中国地区老人福祉施設研修大会(8月29日~30日,岡山県)にて発表された。実証実験は2023年12月まで実施する予定。2021年11月~2022年3月にかけては島津製作所従業員65人を対象として,生活習慣病予防を重点テーマとする「SUPOFULL」の実証実験も行った。食事・運動・睡眠などのデータを基に,一人ひとりの生活習慣に応じた伴走型助言サービスの有用性を確認するというものであった。参加者からは「自分では気づかなかった食習慣が見える化できた」「無酸素運動から有酸素運動へと運動の種類を変えることで,健康診断の結果が改善した」といった報告を受けた。2022年10月からは特定保健指導対象者である従業員38人に,食事や運動などの行動変容を促す「SUPOFULL」による実証実験も行っています。いずれの実証実験でも利用者の健康増進につながる結果が得られている。

同社は新事業開始に先立ち2023年10月より「SUPOFULL」構成ツールの1つである「AGEsセンサ」(エア・ウォーター・バイオデザイン(株)製)を発売する。「AGEsセンサ」は,装置に指先を載せるだけで,加齢現象や健康に関わるといわれる最終糖化産物(AGE)の蓄積レベルを計測できる。

島津製作所は2023年度からの中期経営計画において,分析計測装置や医用機器を用いた臨床検査によってトータルソリューションを提供する「メドテック事業」に注力している。健康増進を目的とする「SUPOFULL」を含む新事業は同事業に位置づけられる。同社は今後,実証実験の結果を踏まえ,社外の研究機関とも連携して,装置・ソフトウェアのさらなる改良を図り,健康増進プラットフォーム「SUPOFULL」の開発に取り組んでいく。

「AGEsセンサ」について

価格:オープン価格
目標販売台数:発売後3年間で100台

※本製品は医療機器ではない。

製品写真:AGEsセンサ

製品写真:AGEsセンサ

 

詳しい製品説明についてはこちら

 

●問い合わせ先
(株)島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/

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