EIZO,手術・内視鏡向け4Kモニターのラインナップを拡充,コンパクトな27型モデルを発売
2025-12-9
EIZO(株)は,27型の手術・内視鏡モニター「CuratOR EX2742(以下EX2742)」を2026年5月27日に発売する。価格はオープン価格※。
オープン価格の製品は標準価格を定めていない。
1. 概要
手術の現場では,技術の高度化と低侵襲化が進み,手術顕微鏡や内視鏡,手術支援ロボットなどを使用する機会が増えている。これらの手術では,医師が映像を確認しながら処置を進めることが多く,正確で高精細な映像表示が重要。同社では,こうしたニーズに応えるため,4Kカメラで撮影された映像を高解像度で表示する手術・内視鏡用モニター「CuratOR(キュレーター)EXシリーズ」を提案している。
今回発売するEX2742は,EXシリーズ初の27型4Kモデル。従来の32型から55型までのラインナップに,よりコンパクトな27型モデルを加えることで,限られたスペースへの設置や複数モニターの併用など,手術室のレイアウトに応じた柔軟な運用を可能にする。また27型の画面サイズは,視認性と省スペース性のバランスが良く,十分な表示領域を確保しつつ,近距離でも無理なく画面全体を把握できる。
EX2742は,4K UHD(3840×2160ピクセル)の高解像度により,手術映像を細部まで高精細に表示する。発光効率に優れたLEDバックライトによる820 cd/m2の高輝度と,2000:1の高コントラスト比,さらに保護ガラスと液晶パネルの隙間を樹脂で埋めるオプティカルボンディング加工により,暗部の白浮きを抑えつつ外光の映り込みを軽減。明るい手術室でも高い視認性を実現する。
2. 主な特長
■ 4K解像度により,手術映像を高精細に表示
EX2742は,4K UHD(横3840×縦2160ピクセル)の解像度により,フルHDの4倍に相当する情報量を表示可能。手術顕微鏡や内視鏡,手術支援ロボットなどに搭載された4Kカメラの映像を高精細に再現し,フルHDモニターでは識別しにくかった微細な部位も詳細に表示できる。
■ 高輝度,高コントラスト,オプティカルボンディングで,高い視認性を実現
EX2742は,発光効率の優れたLEDバックライト搭載パネルを使用し,高輝度820 cd/m2を実現。2000:1の高コントラスト比により,暗部と明部の差を鮮明に描写。さらに,オプティカルボンディング加工により保護ガラスと液晶パネル間の空気層を排除し,光の屈折率の差を抑制。これにより外光の映り込みを軽減し,暗部の白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示可能。手術室の明るい照明下でも高い視認性を実現する。
■ 外部機器と連携可能なRS-232C端子を搭載
EX2742はRS-232C通信端子を搭載し,外部機器からの操作や連携が可能。例えば,同社メディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」と接続することで,レコーダーが手術映像を録画中であることをモニター画面上に赤いアイコン(タリーマーク/赤丸)で表示できる。これにより,モニターから視線を外すことなく,録画状態を把握することが可能である。
3. その他の基本性能・機能
■ 12G-SDI(BNC),DisplayPortTM,HDMI®端子を備え,多様な映像入力に対応
■ 4K映像の色標準「BT.2020」のエミュレーション(擬似再現)とHDR(ハイダイナミックレンジ)対応で,手術映像をリアルに表示
■ 2映像同時表示で,同時モニタリングが可能
■ 映像入力信号が検出されなくなった場合に,他の映像入力信号ポートに自動的に切替えるフェイルセーフ機能で安全面にも配慮
■ 高い信頼性で,安定して運用できる3年間保証を実現
4. イベント情報
2025年12月11日から13日にパシフィコ横浜で開催される「第38回 日本内視鏡外科学会総会(JSES 2025)」の同社ブースにて,EX2742を展示する。
5. 製品詳細情報
●問い合わせ先
EIZO(株)ヘルスケア営業部
TEL 03-5764-3403
