島津製作所,難易度の高い膝関節側面の撮影を自動で補正 位置補正用画像解析ソフトウェア「Ortho-Navi」を発売
2026-4-8
島津製作所は4月8日に,膝関節側面の撮影をAIで支援する位置補正用画像解析ソフトウェア「Ortho-Navi(オルソナビ)」を国内で発売する。X線画像から膝の内側顆・外側顆※の位置関係をAIで解析して,適切な再撮影位置にX線管保持器(照射部)が自動で移動し,患者と診療放射線技師の負担を軽減する。同社の一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」のオプション製品として使用できる。
位置補正用画像解析ソフトウェア「Ortho-Navi」の画面
矢印でX線管保持器が移動する方向を示している
整形領域において,関節部位は屈曲や旋回などの自由度が高く,適切な撮影位置を取ることが難しいとされている。なかでも,関節の隙間や関節面の状態を見る膝関節側面の撮影は「内側顆と外側顆を一致させる」という細かい調整を要するため,他の部位と比較して,再撮影を繰り返すケースがある。
「Ortho-Navi」は,撮影したX線画像から膝の内側顆と外側顆をAIが自動で判定して,ずれを検出する。従来,技師による手作業だった再ポジショニングを,「X線管保持器のオートポジショニング機能を用いた位置補正」で支援する。本製品により,再撮影回数の低減や再撮影精度の向上に貢献し,患者の被ばく低減や診療放射線技師の負担軽減を目指す。島津製作所は,画像診断機器とAIやIoT技術の融合による新たな価値を提供する「イメージングトランスフォーメーション」を推進していく。
ワークフロー
新製品の特長
1. AIによる画像解析
初回に撮影した画像から,AI技術によって膝の内側顆・外側顆を推定して画面上で強調するとともに,内側顆・外側顆を一致させるような補正指示を初期設定する。患者一人ひとりに適した再撮影位置を算出でき,再現性の高い高品質な画像の提供に貢献する。
2. オートポジショニング機能を用いた位置補正支援
撮影画像上で設定した再撮影位置に,オートポジショニング機能を用いてリモコン操作によりX線管保持器が自動で移動する。本ソフトウェアと連動する体動検出機能(カメラオプション)により,ソフトウェア操作中や待ち時間の患者の動きの有無を検知して,正確な位置決めを支援する。
オートポジショニング機能による位置補正支援のイメージ図
3. 修正方法の検討を簡便に
内側顆・外側顆のずれ量やずれている方向から,患者の姿勢をどのように修正するかを判断するためには,熟練の経験が必要。Ortho-Naviでは撮影画像上で一致させたい二点を指定するだけで,修正指示の設定が可能である。
※太ももの骨の先端にある,左右ふたつの大きな「コブ」のような部分。膝を正面から見て内側が「内側顆」,外側が「外側顆」。
販売名: 診断用X線装置 RADspeed Pro
希望販売価格:2億9000万円~
(税込み,装置本体とデジタルラジオグラフとソフトウェア※システム構成により異なる)
販売目標:国内で30台(2026年度)
製造販売認証番号:221ABBZX00210000
一般的名称:
据置型デジタル式汎用X線診断装置
据置型アナログ式汎用X線診断装置
据置型デジタル式汎用X線透視診断装置
電子管出力読取式デジタルラジオグラフ
X線平面検出器出力読取式デジタルラジオグラフ
●問い合わせ先
(株)島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/
