相澤病院,「ユビー生成AI」を院内全体へ正式導入,モバイルアプリ活用により病院DXをさらに加速
~業務効率化から病院経営改善まで支援するAIインフラの構築へ~
2026-7-1
社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院(以下「相澤病院」)は,Ubie(株)(以下「Ubie」)が提供する医療機関向け生成AIソリューション「ユビー生成AI」の試験導入を終了し,院内全体への正式導入を開始したことを発表した。
あわせて,相澤病院ではUbieが提供する「ユビー生成AI」モバイルアプリ版(iOS対応)を導入いたします。業務用iPhoneを活用した音声認識・文章生成機能により,病棟・外来を問わずどこでも生成AIを活用できる環境を整備し,医療従事者の認知負荷の軽減と業務品質の均一化をさらに加速させていく。
■正式導入の背景
相澤病院では2024年9月より,甲信越エリアで初となる「ユビー生成AI」の試験導入を実施してきた(*)。医師,看護師,外国人患者の受け入れを支援する国際課のスタッフなど約80名を対象に,文章生成・要約や音声認識機能を検証した。その結果,業務用iPhoneを活用したモバイル版の音声認識・文章生成機能が,医療現場の多様なシーンで高い効果を発揮することが確認された。多岐にわたる部門で認知負荷の軽減と業務品質の均一化に寄与することが実証されたことから,「ユビー生成AI」ならびにモバイルアプリ版の院内全体への正式導入を決定した。
2026年度診療報酬改定では,「医療DX・データ活用」への評価がさらに強化される方針が示されている。相澤病院は早期からDX推進室を設置し,RPAや業務用スマートフォンの導入などICT活用を戦略的に進めてきた。全国130病院以上への導入実績と専門的な伴走支援力を持つUbieをパートナーとし,さらなる業務効率化と医療の質向上の両立を図る。
*甲信越エリアで初となる「ユビー生成AI」の試験導入を相澤病院で開始(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000048083.html )
■「ユビー生成AI」モバイルアプリ版について
相澤病院が「ユビー生成AI」とあわせて導入を開始するモバイルアプリ版は,相澤病院でのこれまでの実証実験を通じ,特に高い効果が確認された入退院支援室における退院カンファレンスなど音声認識による記録業務を,さらに発展させる形で開発したものである。以下の機能をスマートフォンから利用できる。
・音声認識機能: 診療録や看護記録を音声入力から自動作成
・画像認識機能: 紙のドキュメントや画像の読み取り・解析
・文章生成・要約:各種医療文書の作成支援
・豊富なプロンプトテンプレート: 幅広い医療業務に対応
本アプリはiPhone(iOS)に対応しており,院内の閉域ネットワーク環境と組み合わせることで,医療機関のセキュリティ要件に即した安全な運用環境を実現している。デスクトップ版・モバイル版のシームレスな連携により,病棟・外来・在宅医療支援など多様な現場での生成AI活用が可能となる。
■導入効果・実績
現在,モバイルアプリの活用により約30種類以上(音声認識・要約・医療文書作成・カンファレンス記録等)のワークフローが稼働している。
以下,導入効果・実績の一例を紹介する。
・退院前カンファレンス記録作成時間:60分→10分に短縮(音声入力とAI要約を活用)
・退院前カンファレンス実施件数:導入前月4件→導入後月最大20件へ増加
・退院時共同指導料算定件数:導入前月2件→導入後月最大14件へ増加
■今後の展望
相澤病院は,「ユビー生成AI」の正式導入を起点に,院内DXのさらなる深化を推進する。今後は,電子カルテ等の院内データを「ユビー生成AI」へシームレスに連携する「院内データ連携基盤」構築の検討を進め,病院側のデータ整形作業を最小化しながら生成AI活用をさらに発展させる。あわせて,DPCコーディング業務のAIによる効率化と収益改善に向けた検討を開始しており,業務効率化にとどまらず病院経営の改善まで支援するAIインフラの確立を目指す。また,2026年度診療報酬改定で強化された医療DX評価への対応も見据え,看護配置・クラーク配置の柔軟化を着実に進めていく。テクノロジーの力で生み出された時間を,患者へのケアの充実やより専門性の高い医療の提供へと還元し,医療従事者が本来の仕事に集中できる環境づくりに貢献していく。
■社会医療法人財団 慈泉会 理事長/相澤病院 最高経営責任者 相澤 孝夫氏 コメント
「ユビー生成AI」の導入は,相澤病院が長年大切にしてきた「患者中心の医療」を,テクノロジーの力でさらに進化させるものです。AIが医療従事者の負担を減らし,「人間にしかできない温かい医療」の価値を最大限に引き出せると確信しています。この取り組みは,単に業務を効率化するだけではありません。医療現場の生産性を高め,経営資源を有効に活用することで,病院全体が変化に強く,どんな困難な状況にも柔軟に対応できる力をつけます。これにより,将来にわたって安定した医療を提供できる体制を確立するものです。相澤病院での実践が,全国の病院におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるきっかけとなることを期待しています。
■社会医療法人財団 慈泉会 副理事長/経営戦略部 部長/相澤病院 病院長 相澤 克之氏 コメント
年々,医療の高度化・複雑化に伴い,医療従事者一人ひとりの負担が増大する一方,働き手人口減少による慢性的な人手不足が深刻化しています。こうした状況の中,医療提供体制を維持するため,各医療機関では業務効率化に向けた取り組みが不可欠です。今回の「ユビー生成AI」の導入により,場所を問わない機能的な生成AI活用が可能になり,医療現場での生産性向上に大きく寄与するものと期待しています。職員が本来の専門業務により集中できる環境を整え,患者中心の医療を一層推進し,地域医療の発展につなげてまいります。
■経営戦略部DX推進室 室長 西村 直樹氏 コメント
当院のDX戦略において,「ユビー生成AI」導入は,医療現場の変革を加速させる重要な一歩です。私たちは,電子カルテ搭載型AIと「ユビー生成AI」を戦略的に使い分けることで,医療従事者が本来の業務,すなわち患者さんとの対話や高度な医療判断に集中できる環境を整備します。特に,Ubie社と協働したモバイルアプリの開発は,場所を選ばない機動的なAI活用を可能にし,医療現場のワークフローを改善すると確信しています。今後も,現場の声を吸い上げながら,具体的な成果を追求し,本質的な業務に集中できる環境を整備することで,患者さんへの「温かい医療」の提供に貢献してまいります。
■Ubie(株) 共同代表取締役 医師 阿部 吉倫氏 コメント
今回,相澤病院様での試験導入を経たモバイルアプリの展開により,生成AIの活用が「デスクの前」から「医療現場のあらゆる場面」へと広がりました。こうした新たな展開をご一緒できたことを大変光栄に感じております。本正式導入は,生成AIが個別の業務効率化にとどまらず,病院全体の医療提供体制の強化につながることを示す先進的な事例です。相澤病院様とともに築いた知見を全国の医療機関へ届け,持続可能な医療提供体制の構築に貢献してまいります。
●問い合わせ先
医療機関向け「ユビー生成AI」サイト
https://intro.dr-ubie.com/products/generativeai_lp
