富士フイルムメディカル,一包化監査支援システム「PROOFIT 1D III(プルーフィット ワンドーススリー)」新発売
服用するタイミングごとにまとめて一包化された錠剤やカプセル剤を高速かつ高精度に読み取り,それぞれの薬剤の名称と数量を自動的に照合
2026-7-2
一包化監査支援システム「PROOFIT 1D III」
富士フイルムメディカル(株)は,一包化された薬剤の名称と数量を袋の外から自動的に照合し,調剤薬局や病院などでの薬剤師の監査業務*1をサポートする一包化監査支援システムの最新機種「PROOFIT 1D III(プルーフィット ワンドーススリー)」を9月1日より発売する。「PROOFIT 1D III」は,患者の服用タイミングごとに一回分ずつ調剤された「一包化薬剤」を一包あたり最速1.0秒と高速で読み取り,それぞれの薬剤の名称と数量を高精度に照合する。さらに,読み取り時の錠剤の揺れや回転を検出し,自動で再読み取りを行う機能も新たに搭載した。
富士フイルムメディカルは,2026年7月8日~10日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「国際モダンホスピタルショウ2026」にて本製品を展示する。
一包化薬剤(イメージ)
超高齢社会の進展に伴い慢性疾患が増加し,患者が一回に服用する薬剤が多くなる中,薬剤の飲み忘れや飲み間違いを防止するために,朝食後分・夕食後分など服用タイミングにあわせて一包化して処方するニーズが年々拡大している*2。また,患者の安心・安全な服薬を実現するためには,患者に薬剤を渡す前に,薬剤の種類と数が正しく一包化されているかを薬剤師が確認する「一包化監査」が不可欠となっている。その一方で,一包化監査業務は薬剤師による目視が主流であり,一包化された膨大な数の薬剤を一つひとつ確認する業務の負担が大きいことから,短時間で正確に監査できるシステムが求められている。また,調剤薬局が担う一包化の業務をほかの薬局に委託できる制度*3が2027年に施行予定であることに伴い,効率的な一包化監査のニーズが一層高まると予想されている。
同社は,2019年1月に一包化監査支援システム「PROOFIT 1D」を発売。富士フイルム独自の光学設計技術,画像処理技術,文字認識技術を組み合わせた画像認識技術により,一包化された錠剤やカプセル剤を高精度に自動照合するシステムを実現した。2021年3月には,「PROOFIT 1D II」を発売。「PROOFIT 1D II」は,一つの錠剤を半分に割って処方する半錠薬剤を照合する機能をオプションとして搭載し,多様化する処方形態に対応。「PROOFIT 1D」および「PROOFIT 1D II」は,累計導入台数が1,700台を突破し,全国の多くの調剤薬局・病院で使用されている。
今回発売する「PROOFIT 1D III」は,一包ごとに錠剤の刻印や文字,カプセル剤の色や形などを高精度に読み取り,それぞれの薬剤の名称と数量を高速で自動照合できるシステムである。一包あたりの読み込み速度を現行機「PROOFIT 1D II」の最速1.5秒から最速1.0秒へと高速化した。富士フイルムの画像認識技術と,AI技術の一つであるディープラーニングに基づき開発した薬剤検出AI技術*4を採用。99.9997%*5の高精度な薬剤照合性能を実現している。また,読み取り時の錠剤の揺れや回転を検出し,自動で再読み取りを行う機能を新たに搭載。読み取り時に,照合できなかった薬剤の角度を変えて再度読み取ることで,不明物率*6の低減を実現。薬剤をより高精度に照合でき,薬剤の不足や異なる薬剤の混入など,一包化調剤の不備の見落とし防止を支援する。さらに,半錠薬剤を照合する機能を標準搭載し,幅広い処方に対応した。新規に発売された薬剤の画像など監査に必要な最新情報を自動更新できたり,監査の履歴として過去に照合したデータを最大50万包分まで保存できたりするなど,豊富な機能を搭載し,薬剤師による監査業務をトータルにサポートする。
富士フイルムメディカルは,今後も医療現場のニーズにこたえる幅広い製品・サービスの提供を通じて,医療の質の向上に貢献していく。
モニター画面(イメージ)
一包化された薬剤を種類別に一つずつ裏表・向きをそろえて,刻印が強調された状態で1画面に表示。
薬剤師は,画面上でマスターデータと照らし合わせて,調剤された薬剤の種類と数を確認可能。
読み取り時の錠剤の揺れや回転を検出 |
自動で再読み取り |
一つの錠剤を半分に割って処方する半錠薬剤も照合可能
*1 薬剤師が患者に薬剤を渡す際に,調剤された薬剤の種類と数を確認し,正確性の担保と安全性の確保を行う業務。
*2 厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」より。
*3 薬局で行う調剤業務のうち,複数の薬を服用タイミングごとにまとめて包装する「一包化」などの定型作業について,一定の条件のもとほかの薬局に委託できる制度。2027年施行予定。
*4 各袋の中にある薬剤の位置と向きを検出する。導入後にAIモデルの更新がない場合は,システムの性能や精度に変化はない。
*5 錠剤の表裏刻印が正面に撮影された際,刻印マスタとの一致を正しく認識する率(照合率)。数値は同社調べ。
*6 不明物率とは「刻印マスタと一致しない」と判定された対象の発生率。数値は同社調べ。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
ニュープロダクト事業部 PROOFIT部
TEL 03-6427-7639
