エルピクセル,胸部CT画像診断支援AI「EIRL Chest CT」,計測機能の拡充機能等を追加した新モデルを発売
〜多角的な定量評価の支援と視認性向上を目指す〜
2026-8-18
エルピクセル(株)(以下「エルピクセル」)は,胸部CT画像から肺結節候補域を検出し,医師の診断を支援するEIRL Chest CT*1について,機能を拡張した新バージョンの提供を開始したことを発表した。
本バージョンでは,近年の低線量CT検診の普及等に伴う臨床現場の声に基づき,肺がん検診ガイドライン等で用いられる定量評価指標の拡充およびRaySum画像出力機能などを新たに搭載した。これにより,人手不足により過酷さを増す読影現場における医師の精神的・身体的負荷の軽減と,よりスムーズなダブルチェック体制の構築をサポートする。
■ 開発の背景と目的
胸部CT検査は,肺がんをはじめとする呼吸器疾患の検出において極めて重要な役割を担っている。2025年には,被ばく量を抑えた「低線量CT検診」が50歳以上の重喫煙者に推奨*2されるなど,今後検査数の増加が予想されること加えて,撮影技術の高度化や薄層スライス化に伴い一検査あたりに生成される画像枚数も増加しており,読影医にかかる情報処理の負荷が大きな課題となっている。
また,日本CT検診学会のガイドライン*3においては,検出された肺結節の「2次元長短径の平均径」をはじめとする詳細なサイズ計測やその定量評価に基づき,その後の経過観察の期間や要精密検査などの判定基準が細かく定められている。医師は多大な画像枚数の中から,これらを手作業で漏れなく計測・分類して判定を行う必要がある。
このような背景から,臨床現場の医師からは「検診ガイドラインに沿った詳細な定量評価をより効率的に行いたい」「多数の画像の中から注目すべき領域を一目で識別したい」といった要望が寄せられていた。今回の機能拡張は,これらのリアルな臨床ニーズに応え,医師の普段のビューワー上での視認性と即時把握性を高め,既存のワークフローを阻害せずに読影精度の維持を支援することを目的に実施した。
■ 新機能の特徴:多角的な定量評価の支援と視認性の向上
1. 計測機能の拡充
従来の2次元長径,体積,CT値の自動計測に加え,新たに「2次元短径(長径に直交する最大径)」「2次元長短径の平均径」「3次元長径」の自動計測に対応した。肺がん検診ガイドライン等の診断項目に準拠した定量評価指標を幅広く網羅することで,医師による計測の手間を省き,多角的な評価をサポートする。なお,各計測項目の出力は施設ごとのニーズあるいはワークフローに応じてON/OFFの設定が可能である。
※画像はイメージ
2. RaySum画像出力機能の追加
本品により画像処理されたRaySum画像上への解析結果表示に新たに対応した。大量のCT画像を一枚の二次元画像に投影して表示するRaySum画像上で表示することで,検出結果の三次元的な位置関係が一目で把握できる。これにより,普段の読影ワークフローに溶け込みながら,医師の読影を補助するAIとのダブルチェック体制が構築できることが期待される。
※画像はイメージ
*1 販売名:医用画像解析ソフトウェア EIRL Chest CT2, 製造販売承認番号:30700BZX00064000
*2 有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン(2025年度版)
*3 低線量 CT による肺がん検診の肺結節の判定基準と経過観察の考え方 第6版
●問い合わせ先
エルピクセル(株)
https://eirl.ai/ja/
