ベトナム大手通信VNPT-ITとエルピクセルが画像診断支援AIの販売提携を締結 〜600以上の医療機関へ繋ぐインフラを活用し,東南アジアでの医療AI展開を加速〜

2026-9-16

AI

エルピクセル(LPixel)


ベトナム大手通信VNPT-ITとエルピクセルが画像診断支援AIの販売提携を締結

エルピクセル(株)(以下「エルピクセル」)は,ベトナム最大手の通信グループであるVietnam Posts and Telecommunications GroupのIT中核企業,VNPT Information Technology Company(本社:ハノイ市,以下「VNPT-IT」)と,医療画像診断支援AI「EIRL(エイル)」シリーズの東南アジア市場における販売提携契約を締結した。この販売提携契約は,エルピクセルとVNPT-ITが一般財団法人海外通信・放送コンサルティング協力(以下「JTEC」)と共同で2025年9月から行ってきた「EIRL(エイル)」シリーズの実証実験(PoC)に基づくもので,JTECは今後もこの提携関係の発展のために協力していく。

本提携により,VNPT-ITがベトナムを中心に東南アジアの600以上(1)の医療機関に展開し,厳格なセキュリティ基準や国際的な相互運用性基準を満たす医療画像管理クラウドシステム「VNPT RIS/PACS」に「EIRL」のAI解析機能が組み込まれ,同国の強固なデジタルヘルスケア網を通じて提供を開始する。日本の高度な医療AI技術と現地の全国規模のインフラを掛け合わせることで,東南アジア全域へのビジネス展開を強力に推進する。

また,本提携の第一号案件として,ベトナムのハノイ郵政病院(Bệnh viện Bưu Điện Hà Nội)をはじめとするベトナムの10以上のの医療機関にて「EIRL」の本格導入が完了し,実際の臨床現場での稼働を開始したことを発表した。

【東南アジア市場における背景と実証実験について】

現在,東南アジア地域では急速な経済成長と都市化に伴い,疾病構造が大きく変化している。かつては感染症や急性疾患が主な死因とされてきたが,現在ではがん,心疾患,糖尿病などの非感染性疾患が急増しており,東南アジア地域における死因の大半を占めるようになっている(2)。さらに,慢性疾患の増加により早期発見の重要性が増し,医療需要が拡大する一方で,医療従事者の不足が深刻な課題となっている(3)

このような状況下で,専門的な画像診断を担う放射線科医の負担は極めて大きく,AIによる診断支援や業務効率化が強く求められている。 この課題を解決するため,エルピクセルとVNPT-ITは,2025年9月よりBệnh viện Bưu Điện Hà Nội(ハノイ郵政病院)をはじめベトナム国内10施設以上において,VNPTのクラウドPACSシステム(VNPT PACS)と「EIRL」シリーズを連携させる実証実験を行ってきた(4)。この実証実験を通じて,技術的な適合性や実際の診断ワークフローにおける有効性が確認されたことから,今回の販売提携と正式導入に至った。

【連携内容とシステム概要】 

本提携により,「EIRL」シリーズが提供するAI解析機能が「VNPT RIS/PACS」に統合される。本システムは,対象となる画像を病院のPACSからVNPTのDICOM Gateway経由で「EIRL」に自動送信し,解析結果を再びPACSに返却する自動ワークフローを構築する。AIによる解析結果は,医師が使用するVNPT RIS/PACS内のDICOMビューワ上にシームレスに表示される。 これにより,医師のワークフローに寄り添いながら効率的な画像診断を支援し,より安全で質の高い医療の提供に貢献する。

連携内容とシステム概要

 

【今後の展開について】 

エルピクセルは,今回のVNPT-IT社との販売提携およびベトナム国内の複数施設での本格稼働を足がかりとして,同国における医療AIの導入をさらに加速させていく。

また,医療画像診断支援AI「EIRL」シリーズは,ベトナムをはじめ,タイ,インドネシア,フィリピン,マレーシア,シンガポールのASEAN6カ国において医療機器としての薬事承認等を取得している(5)。ASEAN全域での事業拡大に向けて,タイ,インドネシア,フィリピンなどを中心に,現地の医療機関ネットワークや医療ITインフラ(PACS/RIS等)に強みを持つ販売パートナー企業を広く募集している。医療AIの普及を通じて現地の医療課題解決に共に取り組むパートナーシップに関心のある企業は,下記の問い合わせ窓口(グローバル推進室)までご連絡いただきたい。

エルピクセルは,販売パートナーとともに,東南アジア地域の画像診断におけるAI活用の“標準化”を推進し,現地の医師不足や医療格差といった社会課題の解決に貢献していく。

今後の展開について

 

(1) 2026年8月現在
(2) 出典:World Health Organization (WHO) “Global Health Estimates” および WHO南東アジア地域事務局(SEARO)報告データより引用(NCDsが同地域の全死因の約62%を占める)
(3) 出典:World Bank, World Development Indicators(人口千人あたりの医師数 : ベトナム(0.83人), インドネシア(0.70人), タイ(0.93人), フィリピン(0.79人), 日本(2.61人))
(4) 2025年9月25日プレスリリース「ベトナム・ハノイ郵政病院で画像診断支援AI「EIRL」の実証実験を開始」(https://lpixel.net/news/press-release/2025/11990/
(5) 2026年4月16日プレスリリース「画像診断支援AI「EIRL(エイル)」シリーズが,東南アジア6カ国で薬事承認を取得」(https://lpixel.net/news/press-release/2026/12321/ )

■ VNPT Information Technology Company(VNPT-IT) について

ベトナムの最大手電気通信事業者であるベトナム郵政通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group: VNPT)のIT事業を担う中核企業である。同社は,最先端の通信ネットワークインフラと高度なIT技術を融合させ,同国内のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を牽引している。 医療IT分野においては,医療画像管理システムをはじめとするデジタル医療エコシステムを構築しており,ベトナム全土の医療機関に対して,診断ワークフローの効率化や遠隔医療画像相談などのITソリューションを提供している。

社名:VNPT INFORMATION TECHNOLOGY COMPANY – BRANCH OF VIETNAM POSTS AND TELECOMMUNICATIONS GROUP
所在地:ベトナム ハノイ市 VNPT Tower, 57 Huynh Thuc Khang Str
代表者:General Director,Dr. Pham Huy Hoang
事業内容:デジタルトランスフォーメーション関連製品・サービスの研究開発,製造,販売

■ JTECについて

JTECは1978年設立,ICT分野(通信・放送・医療等)の国際協力を専門とする団体である。海外の通信事業者・政府機関・医療機関への技術支援,プロジェクトマネジメント,現地市場調査などを通じ,日本企業の技術実装をサポートしてきた。これまでに世界90か国で500以上のプロジェクト経験がある。
・所在地:東京都品川区西五反田8-1-14 最勝ビル7階
・代表者:理事長 南俊行
・事業内容:通信・医療分野における技術協力,国際連携支援
・URL:https://www.jtec.or.jp

■ 画像診断支援AI技術について

エルピクセルが提供する画像診断支援AI「EIRL(エイル)」シリーズは,胸部X線,CT,内視鏡,MRIなどの医療画像を解析し,医師が効率的で正確な診断を行える環境を提供する。これまでに大学病院から診療所まで1200施設以上に幅広く導入され,47都道府県すべてで活用されており,総解析件数は1600万件(2026年2月末時点,トライアル含む)を突破している。
・EIRLプロダクトサイト(医療従事者向け):https://eirl.ai/ja/

 

●問い合わせ先
エルピクセル(株) 広報担当
TEL:03-6259-1713
Email:pr@lpixel.net

AI

エルピクセル(LPixel)


TOP