Medical Strategy & Innovation,手術室DX「ScrubEdge」β版をリリース,先着20施設限定で1年間無料のテストモニターを募集
手術室看護師の現場経験から生まれた業務支援SaaS。症例集約・人材不足時代の手術室運営を,医療現場とともにアップデート
2026-9-25
(株)Medical Strategy & Innovationは,手術室のシフト・人員配置・教育・スキル管理を一元化する手術室向けSaaS「ScrubEdge(スクラブエッジ)」のβ版をリリースし,実際の医療現場でサービスを利用するテストモニター医療機関の募集を開始する。
ScrubEdgeは,手術室看護師として臨床現場で働くなかで感じた「シフトや配置作成に時間がかかる」「配置担当者によって教育機会に差が生じる」「スタッフの経験やスキルを把握しにくい」といった課題を起点に開発したサービスである。
医療人材が限られる一方,急性期医療の再編や手術症例の集約が進むなか,これからの手術室には「限られた人員で,安全性と教育の質を維持しながら,増加する手術に対応する運営力」がこれまで以上に求められる。
ScrubEdgeは,これまで紙・Excel・管理者の経験などに分散していた情報をデータとしてつなぎ,手術室の運営と人材育成を支える基盤となることを目指す。
なぜ,いま「手術室DX」なのか
手術室は,病院のなかでも特に多くの人的・物的資源が同時に動く部門である。
一件の手術を行うためには,執刀医,麻酔科医,複数の看護師,臨床工学技士などの医療従事者に加え,手術室,医療機器,薬剤,材料など,多くの資源を同じ時間・場所に集める必要がある。
さらに,手術室で働くスタッフには,診療科や術式ごとに異なる知識・技術が求められる。
そのため,単に「勤務しているスタッフを空いている手術室へ配置する」だけでは手術室は運営できない。
日々の運営では,
・誰が勤務しているのか
・誰がどの診療科・術式を経験しているのか
・器械出し,外回りを誰が担当できるのか
・誰に次の教育機会を与えるべきなのか
・勤務負担が特定のスタッフに偏っていないか
といった多数の条件を同時に考える必要がある。
しかし,こうした複雑な業務の多くは,現在も紙やExcel,そして管理者・配置担当者の経験によって支えられている。
「誰を,いつ,どこに配置するか」という日々の意思決定そのものが,手術室の生産性だけでなく,人材育成の速度や将来の手術対応力にも影響する。
ScrubEdgeは,この意思決定をデータで支援するために生まれた。
ScrubEdgeとは
ScrubEdgeは,
「勤務」
「配置」
「経験」
「スキル」
「教育」
を一つにつなぐ,手術室に特化した業務支援SaaSである。
これまで別々に管理されていた情報を一つのデータ基盤へ集約し,
シフト → 配置 → 手術経験 → スキル蓄積 → 次の配置・教育
という手術室の運営サイクルをつなげていく。
1.複雑な勤務条件を考慮したシフト作成を支援
手術室では,通常勤務だけでなく,夜勤,オンコール,休日勤務など複数の勤務形態が存在し,勤務間隔や回数,個人の勤務希望など,多くの条件を考慮する必要がある。
ScrubEdgeでは,スタッフがスマートフォンから勤務希望を提出。
管理者は必要人数や勤務条件などを設定し,シフト作成業務を効率化できる。
開発過程で行ったPoCでは,従来月約10時間を要していたシフト作成業務を約2時間まで短縮し,約80%の作業時間削減を確認したケースもある。
2.「誰をどの手術に配置するか」を支援
手術室では毎日,予定されている手術に対してスタッフを配置する必要がある。
しかし,その判断には単なる人数だけでなく,
「この術式を経験しているか」
「器械出しを担当できるか」
「外回りを担当できるか」
「現在どの段階まで教育が進んでいるか」
など,多くの情報が必要である。
ScrubEdgeでは,手術予定とスタッフのスキル・経験情報を組み合わせることで,日々の人員配置作成を支援する。
配置担当者の経験だけに依存するのではなく,データを活用しながら配置を考えられる環境を目指す。
3.スタッフの術式経験・スキルを可視化
手術室看護師の教育では,診療科や術式ごとに器械出し・外回りなど,多数のスキルを習得する必要がある。
ScrubEdgeでは,
スタッフ × 診療科 × 術式 × 役割
の単位で経験・習熟状況を管理。
「誰が何を経験しているのか」
「どのスタッフがどこまで成長しているのか」
「次にどの手術を経験させるべきなのか」
を可視化する。
4.「配置」と「教育」をつなぐ
ScrubEdgeが特に重視しているのが,配置と教育の接続である。
手術室では,日々の配置そのものが教育機会でもある。
あるスタッフをどの手術へ配置するかによって,そのスタッフが半年後,1年後に対応できる手術が変わる。
つまり,今日の配置は,未来の手術室の人員構成をつくる意思決定でもある。
ScrubEdgeでは,蓄積された経験・スキルデータを次の配置へ活用することで,
配置 → 経験 → 成長 → 次の配置
という教育サイクルをつくり,属人的になりやすい手術室教育の支援を目指す。
症例集約時代に「耐えられる手術室」をつくる
日本では,DPC制度の導入以降,平均在院日数の短縮が進んできた。
一方で,人口減少や医療従事者不足,地域医療構想などを背景として,急性期医療の再編や手術症例の集約も進んでいる。
症例が集約される病院では,手術件数が増える一方で,単純にスタッフを増やし続けることは難しくなる。
そのとき必要になるのは,
「限られた人員で,質を維持しながら,より多くの手術に対応できる手術室」
である。
そのためには,シフト,配置,教育を個別に効率化するだけでは十分ではない。
誰が勤務し,誰がどの手術へ配置され,どのような経験を積み,どのスキルを獲得したのか。
それらを一つのデータとして蓄積し,次の意思決定につなげる必要がある。
ScrubEdgeは,手術室を単なる「業務を行う場所」ではなく,病院経営と人材育成の重要な基盤として捉えている。
β版リリースに伴い,先着20施設限定で「1年間利用料無料」
ScrubEdgeでは,β版リリースに伴い,実際の手術室でサービスを利用し,開発にフィードバックできるテストモニター医療機関を先着20施設限定で募集している。
テストモニターとして参加する医療機関には,ScrubEdgeを1年間,利用料無料で提供する。
すでに医療機関からの問い合わせもあり,実際の運用環境で得られるフィードバックをもとに,正式版に向けた改善を進めていく。
同社は,完成したシステムを医療現場へ一方的に提供するのではなく,実際に手術室を運営する医療従事者と一緒にScrubEdgeをつくりたいと考えている。
手術室数,診療科,勤務体系,教育方法,スタッフの配置方法は施設ごとに異なる。
テストモニター募集概要
募集施設数
先着20施設限定
利用料金
利用開始から1年間無料
対象
手術室を有する医療機関
募集期間
20施設に達し次第,募集終了
協力内容
ScrubEdgeを実際の業務で利用し,操作性,機能,業務フローとの適合性などについてフィードバックする。
以下のような医療機関に適している。
・シフト作成に多くの時間を要している
・日々の手術配置作成を効率化したい
・配置担当者による判断のばらつきを減らしたい
・スタッフの術式経験・スキルを可視化したい
・新人・若手スタッフの教育を効率化したい
・教育機会の偏りを減らしたい
・今後の手術件数増加に対応できる体制を整えたい
・手術室DXを推進したい
申し込み・問い合わせ
ScrubEdge β版テストモニターへの参加,またはオンラインでのサービス説明を希望の医療機関は,ScrubEdge公式サイトより問い合わせ。
ScrubEdge公式サイト
https://scrubedge.com
※テストモニターの募集は先着順となる。募集状況によっては受付を終了している場合がある。
「手術室から,病院を変える。」
ScrubEdgeは,手術室の現場で働く看護師の課題意識から生まれた。
シフトの作成に追われる。
毎日の配置に悩む。
新人にどの手術を経験させるべきか考える。
スタッフ一人ひとりの経験を把握する。
こうした業務を,現場では長い間,管理者やベテランスタッフの経験と努力によって支えてきた。
その知識や判断を否定するのではなく,データとテクノロジーによって支える。
管理業務に使われていた時間を減らし,人にしかできない患者ケア,教育,チームづくりへ時間を戻していく。
そして,症例集約や人材不足が進むこれからの時代にも対応できる手術室をつくる。
ScrubEdgeは,手術室で働く医療従事者とともに,そのためのインフラをつくっていく。
ScrubEdge β版 テストモニター問い合わせ
ScrubEdge β版の利用,テストモニターへの参加,オンラインでのサービス説明を希望の医療機関は,ScrubEdge公式サイトより問い合わせ。
ScrubEdge公式サイト
https://scrubedge.com
●問い合わせ先
(株)Medical Strategy & Innovation
https://scrubedge.com
