日立製作所,米州の画像診断機器事業を再編し,日立ヘルスケアアメリカに集約

2017-1-18

富士フイルムヘルスケア


(株)日立製作所(以下,日立)は,米州において画像診断機器の販売や保守を行っているHitachi Medical Systems America, Inc.(以下,HMSA)とHitachi Aloka Medical America, Inc.(以下,HAMA)を,2017年4月1日付けで統合し,社名をHitachi Healthcare America Corporation(以下,HHA)に変更する。HHAは今後,米州におけるヘルスケア事業の統括および販売・保守拠点として機能し,同地域での事業運営の意思決定を迅速化するとともに,世界的に需要拡大が見込まれる医療ICT分野も強化していく。

日立は,ヘルスケア分野を社会イノベーション事業における注力4事業分野の一つと位置づけ,画像診断装置,粒子線がん治療システムなどの診断・臨床分野,分析装置などの検査・試薬分野からITを活用した医療サービス,地域包括ケアなどのインフォマティクス分野まで,医療の質向上と効率化を実現するソリューションを提供している。2016年4月1日からは,ヘルスケア事業の成長・拡大を加速させるため,当時,日立の完全子会社でヘルスケア事業を行っていた(株)日立メディコ,日立アロカメディカル(株)を日立に統合し,日立製作所 ヘルスケアビジネスユニットとして新しい体制で事業運営を行っている。これまでに,2社統合による社内プロセスの改革や営業拠点の見直しなどで事業基盤を強化し,統合によるシナジー効果の最大化を図ってきた。

このような中,米州においてもヘルスケア事業の基盤強化を図るため,画像診断機器事業を手掛ける米国の子会社2社を再編する。具体的には,MRIシステムやCTシステムの販売・保守を手がけるHMSAと超音波診断装置の販売・保守を手がけるHAMAを統合した後,社名をHitachi Healthcare America Corporationに変更。さらに,米国を中心に需要が高まっているITを活用した医療サービスのニーズに対応するため,Hitachi America, Ltd.にある医療ICT関連部門のInnovation and Informatics DivisionもHHAに移管し,総合力を生かすことで同分野でのプレゼンスの強化を図っていく。

HHAは今後,米州におけるヘルスケア事業の統括,画像診断機器の販売・保守サービスを提供するほか,協創を通じた事業成長を加速させる拠点として機能させていく。特に医療先進国の米国においては,著名な病院や研究機関とのパートナーシップを強化することで,付加価値の高いサービスやソリューションの開発を進めていく。具体的には,放射線治療の情報などをデータベース化し,AIで分析することにより,治療計画の策定サポートや治療後の容態予測などを提供するソリューションの開発を進めていく。

日立は,今後も,ヘルスケア事業のグローバル展開を加速させていくとともに,協創による優れた製品,サービスの開発・提供を通じて,患者一人一人に最善な医療の提供を行うPrecision Medicine*1や,Value-based Solution*2などにも貢献していく。

*1 Precision Medicine:
遺伝子情報,生活環境やライフスタイルにおける個々人の違いを考慮して,疾病予防や治療を行うという新しい医療の考え方

*2 Value-based Solution:
「価値に基づくソリューション」を指し,ヘルスケア分野においては,患者および医療者の価値観に基づいた医療を行うこと

●日立ヘルスケアアメリカ(Hitachi Healthcare America Corporation)の概要(予定)

社名:Hitachi Healthcare America Corporation
所在地:米国オハイオ州ツインズバーグ
事業内容:医療用画像診断装置の販売,保守サービスおよびヘルスケアITソリューション事業
設立年月日:2017年4月1日
株主:株式会社日立製作所100%
従業員数:約400人

 

●問い合わせ先
(株)日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット グローバル事業統括本部
[担当:辻]
TEL 03-6284-3684(直通)
http://www.hitachi.co.jp/healthcare

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