GEヘルスケア・ジャパンとアルム,エコシステムの具現化に向け協業
〜オープンプラットフォームとパートナーシップによる医療デジタルイノベーションの実現を目指して〜

2018-11-21

GEヘルスケア・ジャパン


GEヘルスケア・ジャパン(株)(以下 GEヘルスケア)と(株)アルム(以下 アルム)は,ヘルスケア事業領域におけるエコシステム構築に向けてデジタルプラットフォーム分野でのソリューション開発を包括的に共同で行うことに11月21日に合意した。この合意に基づき,両社でソリューション開発及び販売を順次開始する。

医療によるデジタル技術の本質は,IoTやAIをはじめとしたさまざまな技術の発達により,これまで分断されていた,患者さんと医療機関,製薬企業,医療機器メーカーがシームレスにつながることにある。患者さんへの価値提供やアウトカムを実現するには,自社の製品を売るだけでなく,製品以外の技術やサービスを組み合わせたソリューションが欠かせない。これを実現するには,一社単独では不可能であり,さまざまな産学官との提携や多くの患者さんとの接点を持つ他業種の企業との協業も視野に入れたエコシステムの構築が必要である。

今回の協業では,GEヘルスケアが提供しているクラウド型医療画像プラットフォーム「医知の蔵」と,アルムの医療関係者間コミュニケーションモバイルアプリ「Join」による付加価値の高いソリューションで,両社それぞれの強みを活かした協働体制を構築し,医療関係者間連携を推進していく。

クラウド型医療画像プラットフォーム「医知の蔵」について
GEヘルスケアが2011年に開始した,クラウド型医療画像プラットフォーム「医知の蔵」。2018年11月時点で21施設に導入し,300TB以上の医用画像データを保管,管理している。ディザスターリカバリを目的とした医用画像データのバックアップのみならず,増え続ける医用画像データの長期保存場所を提供している。クラウドデータセンターは冗長化されており,またデータの転送に関しても閉域IP網経由のIP-VPNを採用し,インターネットを経由しない高セキュリティ環境下でのデータ転送を行っている。また,「医知の蔵」の事業は,ISMS認証(ISO27001)を取得しており品質の高いサービスの提供を行っている。

汎用画像診断装置用プログラム「Join」について
Joinは11カ国400の医療機関で提供されている医療関係者間コミュニケーションモバイルアプリ。医療機関内外のコミュニケーションツールとしてだけでなく医師対医師の遠隔診断や地域医療連携において活用されている。医療機器プログラム(一般的名称:汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム)として認証を受けており,厚生労働省に設置された中央社会保険医療協議会において,医療機器プログラムとして日本で初めて平成28年1月27日に新機能・新技術の保険適用規定区分にて保険診療の適用が認められた。

GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEOの多田 荘一郎氏は,次のように述べている。「より質の高い医療を効率的に提供するプレシジョン・ヘルスの実現を目指す上で,様々な場面で医療画像の共有が求められます。アルム社との協業により,今後,GEヘルスケアが既に展開している医療画像プラットフォーム「医知の蔵」がアルム社のモバイルアプリ「Join」と連携し,病院内だけでなく他施設とも医療データを共有し医療効率の向上を目指します」。

アルム代表取締役社長の坂野 哲平氏は,次のように述べている。「診断医療機器だけでなく,ヘルスケアITにおいてもグローバルリーダであるGEヘルスケアとアルムは,この度の戦略的業務提携と両製品のシームレスなシステム連携を通して,次世代スマートクラウドサービスを実現いたします。両社,及び我々の医療パートナーが持つビッグデータに相互流通・モビリティをもたらし,患者さんのアウトカム向上に寄与していきます」。

今回の協業により,GEヘルスケアは,検診から診断,治療,予後にまたがる幅広い分野において,一人ひとりに合ったより効果的かつより質の高いケアを,より低コストで提供していくための「プレシジョン・ヘルス」を実現すべく,患者中心とした医療提供のためにデジタル技術を活用し,患者中心の切れ目のない統合されたエコシステムの構築を目指す。

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)  
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp

(株)アルム
www.allm.net

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