日本医学放射線学会が「診療用放射線に係る安全管理体制に関するガイドライン」などを発行

2019-10-9

線量管理


公益社団法人日本医学放射線学会は2019年10月4日(金),「診療用放射線に係る安全管理体制に関するガイドライン」と「診療用放射線の安全利用のための指針に関する参考資料」を発行した。同学会のホームページ(http://www.radiology.jp/member_info/guideline/20191004_01.html )からダウンロードできる。

2019年に3月11日に「医療法施行規則の一部を改正する省令」公布され,その後発出された「医療法施行規則の一部を改正する省令の施行等について」(平成 31年3月12日付け医政発0312 第7号厚生労働省医政局長通知)において,同省令が施行される2020年4月1日から,「X線装置などを有する医療機関の管理者は診療放射線利用の安全管理の責任者を配置し,その責任者は安全利用の指針を策定する必要がある(一部要約)」と示された。
同学会では,この通知を受けて,今回ガイドラインを策定するとともに,指針のひな形として「診療用放射線の安全利用のための指針に関する参考資料」を作成した。

ガイドラインは,省令で義務化される線量管理・記録の対象となるX線CT検査,血管造影検査,核医学検査に加え,X線単純撮影,X線透視検査なども含めている。以下のとおり,7章で構成されている。

〈内容構成〉

・第1章 診療用放射線に係る安全管理のための責任者
 1 医療放射線安全管理責任者の要件
 2 医療放射線安全管理責任者の要件の例外

・第2章 診療用放射線の安全利用のための指針
 1 診療用放射線の安全利用に関する基本的考え方
 2 診療用放射線の安全利用のための研修に関する基本的方針
 3 診療用放射線の安全利用を目的とした改善のための方策に関する基本方針
 4 放射線の過剰被ばくその他の放射線診療に関する事例発生時の対応に関する基本方針
 5 医療従事者と患者間の情報共有に関する基本方針

・第3章 診療用放射線の安全利用のための研修
 1 研修対象者
 2 研修項目
 3 研修方法
 4 研修頻度
 5 研修の記録

・第4章 被ばく線量の管理及び記録その他の診療用放射線の安全利用を目的とした改善のための方策
 1 線量管理及び線量記録の対象
 2 線量管理
 3 線量記録
 4 診療用放射線に関する情報等の収集と報告

・第5章 放射線の過剰被ばくその他の放射線診療に関する事例発生時の対応
 1 病院等における報告
 2 有害事象と医療被ばくの関連性の検証
 3 改善・再発防止のための方策の実施

・第6章 医療従事者と患者間の情報共有
 1 患者に対する説明の対応者
 2 放射線診療を受ける患者に対する診療実施前の説明方針
 3 放射線診療実施後に患者から説明を求められた際の対応方針
 4 患者等による診療用放射線の安全利用のための指針の閲覧に関する方針

・第7章 その他の事項
 1 診療用放射線の安全利用のための指針の見直し
 2 紹介患者の放射線診療
 3 皮膚への高線量照射時の対応

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