「Boston Medical SciencesのAI技術」×「CUCの医療支援ネットワーク」で画像診断格差を解消 遠隔読影支援サービスを展開する新会社を設立
2026-2-6
医用画像解析AIの研究開発を行うBoston Medical Sciences(株)(以下 BMS)と,医療機関支援事業を展開する(株)シーユーシー(以下 CUC)は,遠隔読影支援サービスを中心に提供するBoston Medical Diagnostics(ボストン メディカル ダイアグノスティクス)(株)(以下,新会社)を2026年2月5日に設立したことを発表した。
新会社は,BMSが有する高度な画像解析技術・専門医知見と,CUCが有するグループ内外全国1,000以上の医療支援ネットワークを掛け合わせ,医用画像診断需要の増加と深刻化する放射線診断専門医不足に伴う診断の地域格差の解消を目指す。
■ 設立の背景:増え続ける画像データと,不足する専門医
日本は,OECD加盟国で最もCT(コンピュータ断層撮影)装置が普及している国(※1)である一方,その画像診断を行う放射線診断専門医は不足しているのが現状である。2023年までにCTを導入した医療機関数は約1万3,000施設(※2)であるのに対し,画像診断を行う放射線診断専門医は約6,400名(※3)にすぎず,医療機関において専門医による常時診断体制を確保することが構造的に困難な状況となっている。さらに,高齢者のがん罹患数の増加(※4)に加えて,1検査あたりで撮像される画像数の増加に伴い画像診断需要は必然的に高まることが予測されるが,その需要に対応できる専門医を即座に確保することは極めて困難である。拡大する医療需要と医師不足の課題解決に向け,新会社は高度な画像診断知見と読影医ネットワーク,現場オペレーション構築力を集約した新たな診断インフラを構築する。これにより,診断プロセスの最適化と,高品質な診断の迅速な提供を実現していく。
さらに中長期的には,AIを活用した診断支援技術を積極的に導入することで,さらなる業務効率化を目指す。これにより,医師不足による診断の遅滞を防ぎ,深刻化する診断スピードの地域格差を是正する持続的な医療インフラを構築していく。
(※1) OECD「Health at a Glance 2023」(Figure 5.23 CT scanners, MRI units and PET scanners, P117)
(※2)厚生労働省「医療施設調査」(2023年)
(※3)日本専門医機構「令和6年度 日本専門医制度概報」
(※4)国立がん研究センターがん情報サービス「全国がん罹患数・死亡数・有病数の将来推計データ(2015~2054年)」(出典:Long-Term Projections of Cancer Incidence and Mortality in Japan and Decomposition Analysis of Changes in Cancer Burden, 2020-2054: An Empirical Validation Approach. Cancers 2022; 14: 6076)
■ 新会社の事業内容と特長
新会社は,医療機関(病院・クリニック・健診センター)からクラウド経由で医用画像を受け取り,契約した専門医が読影を行ってレポートを納品する「遠隔読影支援サービス」を提供する。
1. 「高度な解析技術」×「現場実装力」の融合
BMSのハーバード大学医学部講師兼任CEOらによる高度な医学および技術開発知見と,CUCが支援先医療機関で培った現場オペレーション構築力を組み合わせる。これにより,単なるマッチングではない,臨床現場のフローに即した高品質な読影支援サービスを実現する。
2. 拡張性のあるサービス基盤
BMSが研究開発の過程で培った強固な「読影医ネットワーク」を基盤に,まずはCUCの支援先医療機関から導入を開始する。さらに順次,外部医療機関へ提供範囲を拡大,将来的には,BMSの医用画像AI技術・開発力を活用し,読影プロセスの効率化・高度化を目指す。
■ 両社代表コメント
Boston Medical Sciences(株) 代表取締役CEO 岡本 将輝 氏
医師の偏在や診療負荷の増大といった医療提供体制の構造的課題に対し,遠隔読影支援は,高い専門性を必要な場所へ適切に届けるための重要な手段であると考えています。本合弁会社では,CUC社の強固な事業基盤と実績,医療現場に根ざした知見と,当社が培ってきた画像解析・先端医学・技術開発の専門性を融合させることで,医師による読影・診断を支援する体制の質,迅速性,継続性の向上に貢献してまいります。
(株)シーユーシー 代表取締役 濵口 慶太 氏
当社は『医療という希望を創る。』をミッションに掲げ,医療機関と国内外の有望なヘルステック企業を繋ぐことで医療現場の課題解決に取り組んでいます。BMS社の優れた技術を当社のネットワークを通じて迅速に社会実装し,将来的にはAIを活用した支援も視野に入れることで,診断体制の逼迫という課題を解決し,一人でも多くの患者様が迅速かつ正確な画像診断を受けることのできる社会の実現に貢献してまいります。
■ 新会社概要
社名:Boston Medical Diagnostics(ボストン メディカル ダイアグノスティクス)株式会社
本社所在地:東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階 B-PORT内
設立日:2026年2月5日
代表者:岡本 将輝
資本金:1百万円
出資比率:Boston Medical Sciences(株) 55%,(株)シーユーシー 45%
主な事業内容:遠隔読影支援サービスの提供,医用画像システムの開発・販売等
■ 出資会社概要
<Boston Medical Sciences(株)について>
AI(深層学習)を活用した医用画像解析ソフトウェアの研究開発を行うDeep Techスタートアップ。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ディープテック・スタートアップ支援基金」採択企業。
社名:Boston Medical Sciences(株)
本社所在地:東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3F B-PORT内
設立:2023年4月6日
代表者:代表取締役CEO 岡本 将輝
資本金:1,130百万円(資本準備金含む,2026年1月末時点)
主な事業内容:非侵襲的大腸がんスクリーニングAIシステムの開発と臨床展開
資格等:第二種医療機器製造販売業(許可番号 13B2X10582)
ISMS(ISO/IEC 27001:2022)認証(認証登録番号 JP24/00000122)
※先端医科学技術に関する研究開発業務,医療関連事業のソフトウェア開発業務,読影支援業務
URL: https://b-ms.tech/
<(株)シーユーシーについて>
(株)シーユーシーと国内連結子会社18社,海外連結子会社26社からなるグループ企業(2025年12月末時点)。「医療という希望を創る。」をミッションに掲げ,さまざまな医療課題の解決に向けて,国内外の医療機関の支援やホスピス・居宅訪問看護など多角的な事業を展開している。
社名:(株)シーユーシー
本社所在地 :東京都港区芝浦3丁目1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 15階
設立:2014年8月8日
代表者:代表取締役 濵口 慶太
上場市場:東京証券取引所 グロース市場(証券コード 9158)
資本金:7,669百万円(2025年3月末時点)
主な事業内容 :医療機関事業,ホスピス事業,居宅訪問看護事業,メディカルケアレジデンス事業
URL: https://www.cuc-jpn.com
●問い合わせ先
Boston Medical Sciences(株)
経営管理本部 野崎純一:j.nozaki@b-ms.tech
(株)シーユーシー
IR担当:ir@cuc-jpn.com
