ITEM2022 Jpiジャパン ブースレポート 
FPD保持台や防護製品,面積線量計など,放射線検査の現場を支えるユニークな製品を紹介


2022-5-6


Jpiジャパンブース

Jpiジャパンブース

Jpiジャパンは,来場者を元気づけるようなミントチョコレートをテーマカラーに,明るいカフェスタイルのブースを出展した。Jpiジャパンの本社であるJPIヘルスケア(韓国)は1980年に設立されたグリッド開発・製造を主な事業とするメーカーで,アルミグリッドやカーボングラファイトグリッド,ファイバーグリッドなどを約190か国に輸出している。2010年に日本法人として設立されたJpiジャパンは,販売店として国内の医療機器メーカーにグリッドを提供するとともに,世界各国のユニークなX線関連製品の輸入販売も行っている。今回の展示では,マルチ移動型FPD保持台「PAGポジショニングパートナー」やX線防護製品「UniRay」シリーズのエプロンやグローブ,面積線量計「VacuDAP」など,多彩な医療機関向けの製品に加え,競走馬など動物用X線撮影補助具など幅広いX線関連製品を紹介した。

●多様なシーンで活用できるマルチ移動型FPD保持台「PAGポジショニングパートナー」

ITEM 2021でも出展し好評を得ているマルチ移動型FPD保持台「PAGポジショニングパートナー」は,軽量でフレキシブルなポジショニングが特長である。寸法は101.6cm×76.2cmとコンパクトで,総重量39kgと軽量なため女性でも動かしやすくスムーズに移動できる。アームと受像部ホルダーの接続部分にボールジョイントを採用することで,水平位置,左右90°回転位置,左右45°首振り位置の間で,自由にポジショニングすることができる。また,支柱を昇降することで画像中心部を最低位310mmから最高位1550mmまで可動でき,足下から立位胸部の撮影まで対応する。アーム部分も伸縮するため車椅子に座ったままでの撮影もしやすいなど,柔軟なポジショニングで受像部を患者に近づけることで,患者の負担を軽減する。FPDのホールド部分は自由に調整でき,フルサイズから四切まですべてのサイズのFPDに対応するとともに,FPD単体だけでなく,パネルホルダーやグリッドを装着したFPDもしっかりと保持する。ベッドサイドや救急,コロナ病棟など,さまざまなシーンで活用できる。

軽量でフレキシブルなポジショニングが可能な「PAGポジショニングパートナー」

軽量でフレキシブルなポジショニングが可能な「PAGポジショニングパートナー」

 

アームを伸ばして水平にすることで車椅子での撮影もしやすい

アームを伸ばして水平にすることで車椅子での撮影もしやすい

 

●新開発の軽量素材の採用で身体への負担を軽減する無鉛防護エプロン「UniRayエプロン」

Jpiジャパンでは,ヨーロッパ市場で高い評価を得ているUniRay社(インド)製のX線防護製品も多く扱っている。ブースでは,UniRayがドイツと共同開発した超軽量無鉛遮へい素材「KRYPTOLiTE(クリプトライト)」を使用した防護エプロン「UniRayエプロン」を紹介した。KRYPTOLiTEは,鉛の代わりにビスマス,タングステン,アンチモンの混合物を使用した無鉛素材で,配合やレイヤーを工夫した多層構造技術により,ほかの無鉛素材と比べて15〜20%の軽量化を実現している。放射線防護性能については新規格であるIEC 61331-3: 2014に準拠し,蛍光放射線と後方散乱線を確実に吸収し,高い安全性を担保している。また,エプロンの裏地にはNASAで宇宙服用の素材として開発された温度調節素材「Outlast」を採用(オプション)。軽く柔らかい着心地で,長時間におよぶIVR手技などでの身体への負担を軽減する。
エプロンの種類としては,一般的なコートエプロン,アームホールがなくガウンを着たまま脱ぐことができるサージカルエプロン,セパレートタイプのスカート&ベスト,身体全面を保護するダブルサイドエプロンをラインアップしており,カラーやデザインのバリエーションも豊富に用意されている。

超軽量無鉛遮へい素材「KRYPTOLiTE」を採用した「UniRayエプロン」

超軽量無鉛遮へい素材「KRYPTOLiTE」を採用した「UniRayエプロン」

 

サージカルエプロンは,腰のマジックテープをはがせばガウンを着たまま脱ぐことが可能

サージカルエプロンは,腰のマジックテープをはがせばガウンを着たまま脱ぐことが可能

 

●照射野近くの術者の手を防護する「UniRay放射線防護用手袋」

X線防護製品「UniRay」シリーズとして,放射線防護用手袋も紹介した。鉛不使用のグローブで,滅菌ずみのため手術でそのまま使用することができる。厚さは0.35mmのPRIME(薄型)と0.25mmのSHEER(超薄型)の2種類あり,サイズは6.5から9.0までをラインアップするほか,ゴムアレルギーでも使用できるラテックスフリーのモデルも用意されている。手首から指先まで同じ厚みで均一な防護性能があり,14Mpa以上の張力と700%の伸張率を有するため破れにくく,高いフィット感がある。また,指先や手のひらの内側に微細な凹凸加工を施すことでグリップ力を高めており,確実な手技を支援する。

薄く伸張性があり手術で使用できる「UniRay放射線防護用手袋」

薄く伸張性があり手術で使用できる「UniRay放射線防護用手袋」

 

●効率的かつ高精度の測定で線量管理を支援する面積線量計「VacuDAP」

「VacuDAP」(ドイツ・Vacu Tec社製)は,X線装置のコリメータの下に取り付けるだけで簡単に面積線量を測定できる面積線量計である。国内では,CT,核医学,血管造影を対象に,2020年4月に被ばく線量管理が義務化されているが,VacuDAPを用いて一般撮影や透視も含めて被ばく線量管理を行う提案を行った。コリメータの下に取り付けることでX線量をダイレクトに計測でき,精度が高く信頼性のある測定結果を得られる。
ブースでは,面積線量を測定できる「VacuDAP」や面積線量に加え空気カーマを測定できる「VacuDAP duo」などを展示。撮影装置システムと接続してコンソールPCで測定値を表示するタイプや,表示器に測定値を表示するタイプ,測定器・表示器一体型のスタンドアロンタイプ,また,Bluetooth接続のモデルなど,さまざまな製品をラインアップしており,使用装置やシチュエーションに合わせて選択できる。撮影装置システムと接続するモデルでは,測定値が撮影条件とともに画像の付帯情報として保存されるため,線量管理システムで一般撮影や透視検査の線量を容易に統合管理することが可能になる。

一般撮影や透視の被ばく線量管理を支援する面積線量計「VacuDAP」

一般撮影や透視の被ばく線量管理を支援する面積線量計「VacuDAP」

 

●お問い合わせ先
社名:Jpiジャパン株式会社
住所:東京都葛飾区東堀切3-11-2 Jpi Gビル
TEL:03-6686-7909
URL:http://www.jpij-med.co.jp/


ITEM2022(ITEM in JRC 2022 国際医用画像総合展)

キヤノンメディカルシステムズ ITEM2022

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