ITEM2023 EIZO ブースレポート 
“Making Each Life Visual”をテーマに,読影環境やモニター管理など生産性向上のためのソリューションを提案


2023-4-28


EIZOブース

EIZOブース

EIZOは“Making Each Life Visual”をテーマに掲げ,医用画像表示モニターの「RadiForce」シリーズなどを中心に,受付から診察,診断,治療までの医療機関内のあらゆる場所でモニターを活用するためのソリューションを提案した。白を基調にしたブースは資材にリユース品やリサイクル可能な素材を採用。ITEM終了後に廃棄となる資材を削減し,前回のブースと比較してCO2の排出量を−85%にするなど,環境に配慮した展示を行った。

ブースの前面で紹介したのが,12メガピクセルのマルチモダリティモニター「RadiForce RX1270」とウルトラワイド曲面モニター「FlexScan EV3895」を組み合わせた読影環境のソリューションである。曲面モニターにより視線の移動が減り,読影医の負担を軽減する。また,院内各所にあるモニターの管理を効率化する,ネットワーク品質管理ソフトウェア「RadiNET Pro」の最新バージョンのデモンストレーションを行った。このほか,手術映像などを記録する4Kレコーダー「CuratOR MIR-1」も展示。モニターを有効活用するためのソリューションを来場者に紹介した。

●高精細モニターと曲面モニターを組み合わせ読影環境の効率性と快適性を追求し,働き方改革を支援

今回の展示で関心を集めたのが,12メガピクセルのRadiForce RX1270とウルトラワイド曲面モニターFlexScan EV3895を組み合わせた読影環境のソリューションだ。分割表示が可能なFlexScan EV3895に電子カルテとレポートシステムの画面を並列し,RadiForce RX1270に医用画像を展開して読影を行う。医用画像とレポートシステムの画面を近接させることで視線の移動が少なく,電子カルテを参照しながらレポートをスムーズに作成できる。読影効率を高めたり, 読影医の目などの身体的な疲労軽減につながるなど,生産性の向上を期待できる。

RadiForce RX1270 は,EIZOの医用画像表示モニターRadiForceシリーズ最高の解像度となる12メガピクセルのモニター。暗い読影室内の壁面を照らし,目の負担を軽減する間接照明を採用している。一時的に輝度を最大化し,細部の観察を可能にする「Instant Backlight Booster機能」,関心領域のみ明るく表示して観察しやすくする「Point-and-Focus機能」を搭載した。

また,FlexScan EV3895はEIZO初となる37.5型の曲面モニターで,3840×1600ピクセルの解像度を持つ。USB Type-Cケーブル1本でPCと接続でき,シンプルな配線で使用できる。

RadiForce RX1270とFlexScan EV3895の組み合わせは,和歌山県立医科大学附属病院が採用している。展示では昇降可能なデスクや,疲労を軽減するイスなどの設備を用意して,理想的な読影環境として参加者に提案した。

「RadiForce RX1270」と「FlexScan EV3895」を組み合わせた快適な読影環境を提案

「RadiForce RX1270」と「FlexScan EV3895」を組み合わせた快適な読影環境を提案

 

RadiForceシリーズ最高の解像度を有する「RadiForce RX1270」

RadiForceシリーズ最高の解像度を有する「RadiForce RX1270」

 

EIZO初の曲面モニター「FlexScan EV3895」

EIZO初の曲面モニター「FlexScan EV3895」

 

●「ダッシュボード画面」によりモニター管理を効率化するRadiNET Pro

ITなどのデジタル化が進んだことで,診療現場にモニターが増加したが,液晶モニターは長く使っていると,輝度が落ちて,表示が崩れてしまう可能性があるため,キャリブレーションなどの管理が重要である。一方で,多数のモニター管理を日常業務の中で行っていくことは,医療機関にとって大きな課題である。EIZOでは,このような課題に対して,ネットワーク型の品質管理ソフトウェアRadiNET Pro,品質管理ソフトウエアとキャリブレーションセンサーで構成する「RadiCS UX2」などを提供している。今回の展示では,RadiNET Proの最新バージョンに搭載されたダッシュボード画面が紹介された。ダッシュボード画面では,モニターの導入台数,モデル別使用台数,使用時間別台数,日常点検結果,不変性試験結果などのデータをグラフ化して,わかりやすく提示する。これにより,モニターの運用状況を把握しやすくなり,管理業務の効率化が図れると期待される。

ブースでは,このほか,長期間使用したモニターと新しいモニターを並列して展示。モニターの管理は,診断の精度や医療安全にもかかわることでもあり,長期間の使用により輝度などに変化が生じ見え方がどのように変わるのかを比較できるようにして,その重要性を来場者に周知していた。

最新バージョンで「ダッシュボード画面」を採用した「RadiNET Pro」

最新バージョンで「ダッシュボード画面」を採用した「RadiNET Pro」

 

 

長期間の使用による変化を示して,モニター管理の重要性を周知

長期間の使用による変化を示して,モニター管理の重要性を周知

 

●手術の4K動画を高フレームレートで記録するCuratOR MIR-1

4KレコーダーのCuratOR MIR-1は,内視鏡や手術顕微鏡,術野カメラなどの映像を4K解像度,最高60fpsのフレームレートで記録する。ストレージには2TBのSSDを採用しており,4K映像ならば最大175時間,フルHDならば最大885時間の記録が可能だ(録画可能な時間は録画条件などにより異なる)。また,前面にUSB Type-Aのインターフェイスを2ポート用意しており,外部接続のストレージにも録画できる。録画開始・停止,録画中の静止画撮影を簡単なボタン操作で行え,タッチパネルで患者IDなども入力できる。患者説明や医学教育・研究などに使用する動画を容易に記録することができ,映像の活用の場が広がると期待される。

4K動画を簡便に記録できる「CuratOR MIR-1」

4K動画を簡便に記録できる「CuratOR MIR-1」

 

「CuratOR MIR-1」で記録した映像は患者説明や医学教育・研究に

「CuratOR MIR-1」で記録した映像は患者説明や医学教育・研究に

 

●お問い合わせ先
社名:EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL:ヘルスケア営業部 03-5764-3403
URL:https://www.eizo.co.jp/


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