ITEM2024 GEヘルスケア・ジャパン 取材速報 
1.5T MRI装置「SIGNA Champion」などRSNA2023で発表された意欲的な新製品を日本初披露


2024-4-13

GEヘルスケア・ジャパン


GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンは,「Creating a world where healthcare has no limits:ヘルスケアの無限の可能性を追求しより良い社会を実現する」をテーマにかかげ,ブース展示を行った。ITEMに合わせて多くの新製品をリリース,初日の12日(金)にはオープニングイベント(除幕式)を行い,3製品を披露した。
最初に披露された新型1.5T MRI装置「SIGNA Champion」は,コンパクトなレイアウト設計ながら50cm以上のボア径で,患者テーブルを49cmまで下降できる。また,柔軟で多目的なAIRコイルにより,被検者の快適性や検査の効率を向上する。さらに,「AIR Recon DL」などの最新のディープラーニング画像再構成技術,骨イメージングを可能とする「oZTEo」なども搭載する。

新型1.5T MRI装置「SIGNA Champion」

新型1.5T MRI装置「SIGNA Champion」

 

続いて,半導体PET/CT装置「Omni Legend」の新ラインアップとして開発された「Omni Legend 21」がアンベールされた。digital BGO(dBGO)検出器を搭載したOmni Legend 21は,体軸方向視野を21cmとして設計。画像再構成技術「Q.Clear」やデバイスレス呼吸同期システム「Advanced MotionFree」を組み込み,高感度かつ短時間での撮像を可能にし,診断の信頼性を高める画像の提供を実現する。また,AI技術を用いた画像再構成再構成技術「Precision DL」やオートポジショニングを実現するディープラーニング3Dカメラも搭載する。

半導体PET/CT装置「Omni Legend 21」

半導体PET/CT装置「Omni Legend 21」

 

最後に披露されたCT装置「Revolution Ascend Elite」は,最先端の画像再構成アルゴリズム「True Enhance DL」を搭載する。True Enhance DLは,AI画像再構成技術により従来のsingle energy撮影による画像データを仮想モノクロマチックイメージを生成する。これにより,撮影プロトコルを変更することなく,読影負担の軽減や診断能の向上につながることが期待される。なお,本技術は日本のエンジニアが日本の臨床医からのフィードバックを取り入れつつ開発されたことも併せてアピールされた。

最先端の画像再構成アルゴリズム「True Enhance DL」を搭載したCT装置「Revolution Ascend Elite」

最先端の画像再構成アルゴリズム「True Enhance DL」を搭載したCT装置「Revolution Ascend Elite」

 

血管撮影装置では,「Allia IGS 5 Pulse」が紹介された。Allia IGS 5 Pulseは血管撮影装置初のモノポーラX線管球を搭載。従来の2倍の管球容量と高冷却効率を実現し,0.3/0.5/0.8mm焦点を可能にする。また,AI技術を活用して開発されたリアルタイムの画質・線量最適化機構「AutoRight」が進化した「AutoRight PLUS」により最大50%以上の被ばく低減を実現し,検査全体の線量を最適化する。さらに,外科用CアームX線撮影装置の多彩なラインアップの中から「OEC 3D」を展示し,3Dモードのデモンストレーションを行った。

血管撮影装置の新ラインアップ「Allia IGS 5 Pulse」

血管撮影装置の新ラインアップ「Allia IGS 5 Pulse」

 

外科用CアームX線撮影装置「OEC 3D」

外科用CアームX線撮影装置「OEC 3D」

 

超音波診断装置やWomen's Healthのコーナーでは,デジタルマンモグラフィ「Senographe Pristina Gen2」や自動乳房超音波診断装置「Invenia ABUS」などを紹介した。

デジタルマンモグラフィ「Senographe Pristina Gen2」

デジタルマンモグラフィ「Senographe Pristina Gen2」

 

デジタルソリューションにおいては,VNAの実績やユースケースや「コマンドセンター」について紹介した。コマンドセンターは意思決定を支援するための中央集中管制塔システムで,電子カルテや部門システムなどの医療情報をリアルタイムで取得・分析することでリソースを効率的に配分する。複数のタイル(Tile)で構成され,例えば「Capacity Snapshot」では病床の稼働状況をリアルタイムで可視化し,入室先の調整を可能にすることで,新規入院患者数や病床稼働率の上昇がつながることが期待される。ブースでは,2021年のリリース以来の各地での導入例などが紹介された。

2021年のリリース以来,全国の19施設で稼働または稼働中のコマンドセンター

2021年のリリース以来,全国の19施設で稼働または稼働中のコマンドセンター

 

コマンドセンターの「Capacity Snapshot」画面例。病棟ごとの病床稼働状況がリアルタイムに,わかりやすく表示される。

コマンドセンターの「Capacity Snapshot」画面例。
病棟ごとの病床稼働状況がリアルタイムに,わかりやすく表示される。

 

●お問い合わせ先
社名:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所:東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL:0120-202-021
URL:https://www.gehealthcare.co.jp/

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