「Radiology Connectome」をテーマにJRC 2026の合同開会式が開幕
4団体の「つながり」で放射線医学の未来を切り開くための4日間がスタート
2026-4-17
JRC 2026初日に行われた合同開会式
JRC 2026(Japan Radiology Congress 2026)が,4月16日(木),パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で始まった。「Radiology Connectome」をテーマに 19日までの4日間の日程で行われる。第85回日本医学放射線学会(JRS)総会会長を阿部 修氏(東京大学),第82回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会大会長を林 秀隆氏(量子科学技術研究開発機構),第131回日本医学物理学会(JSMP)学術大会大会長を納冨昭弘氏(近畿大学原子力研究所)が務める。また,機器展示の2026国際医用画像総合展(ITEM 2026)は,4月17日〜19日の3日間にわたって行われる。
初日16日17時からは国立大ホールで合同開会式が行われた。日本ラジオロジー協会(JRC)の代表理事・陣崎雅弘氏(慶應義塾大学),阿部氏,林氏,納冨氏,ITEM 2026を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)会長の瀧口登志夫氏が出席。第85回JRS総会の実行委員長を務める花岡昇平氏(東京大学)が司会を務めた。
陣崎雅弘 JRC代表理事
阿部 修 第85回JRS総会会長
林 秀隆 第82回JSRT総会学術大会大会長
納冨昭弘 第131回JSMP学術大会大会長
瀧口登志夫 JIRA会長
司会:花岡昇平 第85回JRS総会実行委員長
冒頭,3月24日に逝去されたJRCの前・代表理事の青木茂樹氏への黙祷が捧げられた。この後,陣崎氏が開会の挨拶に立ち,毎年約2万5000人が参加するJRCは,北米放射線学会(RSNA)に次ぐ規模であり,複数の放射線関連団体が連携して一つの大会を運営するという仕組みは世界でもほとんど例がなく世界に誇れるものだと説明。今大会のテーマ「Radiology Connectome」は,放射線医学が多くの職種・専門家の連携で発展してきたことを示しており,JRCもこれを具現化した組織であると強調した。
冒頭,急逝されたJRC前・代表理事の青木茂樹氏への黙祷が捧げられた。
この後,4団体の会長,大会長による学術集会・展示会の紹介および基調講演が行われた。
まず,阿部氏が,テーマ「Radiology Connectome」の由来となったヒトの脳内ネットワーク全体像を解明する「Human Connectome Project」について説明。MRIの拡散強調画像や安静時fMRIを用いたネットワーク解析が,統合失調症やうつ病などの精神神経疾患の解明に寄与していることなどを解説した。また,18日には,青木前代表理事をしのぶメモリアルセレモニーをメインホールで開催することも告知した。
次いで,林氏が働き方改革の一環として,プログラムは19日の午前中で終了することとしたという新たな試みを説明した。さらに,AIを体験的に学ぶ「AI Challenge in JRC 2026」を開催し,65チームが参加したことを報告 。18日には,受賞者が登壇する合同シンポジウム2「AI Challenge in JRC2026」を行うことを紹介した。
3人目に講演した納冨氏は,ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)と標的アイソトープ治療(TRT)の最前線について解説。放射線治療はかつての線量の領域選択性への挑戦から線量の細胞選択性という新たなパラダイムへとシフトしていると説明した。
最後に登壇した瀧口氏は,まず展示会の歩みを振り返った。その上で,最新の画像診断装置・AI・医療DXを組み合わせ,臨床・技術・物理・産業をつなぎ,放射線科学の成果を質の高い医療として社会に実装する役割を担うというJIRAの使命をアピールした。
