ITEM2026 三田屋製作所 ブースレポート 
X線グリッドメーカーのパイオニアとして,超高精細グリッドや顧客ニーズに合わせた信頼性の高い開発力をアピール


2026-5-1


三田屋製作所ブース

三田屋製作所ブース

1946年に創業した三田屋製作所は,「お客様の要求する品質を理解し,信頼性の高い製品の提供を目指し,創意工夫とチームワークを原動力に新しい価値の追求」を企業理念に掲げている。1951年より主力製品であるX線撮影用グリッドの開発を開始,国内唯一の国産グリッドメーカーとして一般撮影装置や血管造影装置,マンモグラフィ,Cアーム型透視装置などの各モダリティに対応し,放射線科の医師や診療放射線技師,患者のニーズに合わせた製品を販売している。また,新技術の超高機能グリッドの開発にも取り組み,日本を含めた世界市場に向けたさらなるシェア拡大をめざしている。ITEM2026では,企業理念をコンセプトに主力製品のX線グリッドのラインアップや超高精細グリッド技術などを紹介した。

●超高精細グリッド「Pixel Aligned Grid」を開発

「Pixel Aligned Grid」は金沢大学の市川勝弘教授監修の下で開発された超高精度グリッドで,FPDのピッチ誤差を0.5μm以内に制御することでモアレの発生を極限まで抑制し,一次線透過効率を向上させた。これにより,従来はグリッド使用が難しかった低線量撮影や体厚の薄い部位でも,ソフトウエアを搭載することなく,グリッドラインの目立たないきわめてシャープな画像生成が可能となる。通常グリッドにグリッド目除去処理を加えた場合,グリッド目除去は縦方向の信号成分を一部抜き取る処理であるため,縦方向の骨梁の一部が消失してしまうが,Pixel Aligned Gridでは信号消失がまったく見られない画像が得られる。

超高精細グリッド「Pixel Aligned Grid」を紹介

超高精細グリッド「Pixel Aligned Grid」を紹介

 

Pixel Aligned GridはFPDのピッチ誤差を0.5㎛以内に制御することでモアレの発生を極限まで抑制,シャープな画像生成が可能となる。

Pixel Aligned GridはFPDのピッチ誤差を0.5㎛以内に制御することでモアレの発生を極限まで抑制,シャープな画像生成が可能となる。

 

●X線グリッド「MS X-RAY GRID」や「MS CAP-TYPE GRID」を展示

同社の主力製品であるX線グリッド「MS X-RAY GRID」は,汎用的な仕様から高精度の特別仕様まで幅広いラインアップをそろえている。シンプルな構造でコストパフォーマンスに優れた標準タイプのほか,装着オプションとして,ステンレスフレームでグリッド周囲をガードするフル枠タイプがある。受注制作を基本とするが,標準仕様では短期間で納品可能な製品もある。
グリッド本体とFPD(またはカセッテ)をキャップ型のステンレス製フレームで一体化した「MS CAP-TYPE GRID」は,グリッドコーナーを保護すると同時に撮影時のポジショニングを容易にする。また,日本国内向けの仕様として,グリッド本体にクッション材を重ね,表面を特殊シート(KAITEKIシート)で覆ったMS CAP-TYPE GRID「KAITEKI」も展開している。KAITEKIシートによりソフトな感触で患者の苦痛を緩和し,ポジショニングを容易にするほか,洗浄が容易に行えることで常に清潔を保てるという利点がある。なお,ステンレス製フレームの押し上げバネ方式を採用した低格子比(2:1,3:1,4:1)の「MS-3P-TYPE GRID」では,KAITEKIシートが標準仕様となっている。

X線グリッドのラインアップ

X線グリッドのラインアップ

 

MS CAP-TYPE GRID「KAITEKI」

MS CAP-TYPE GRID「KAITEKI」

 

日本国内向け仕様のKAITEKIシートはソフトな感触で患者の苦痛を緩和するほか,洗浄も可能で常に清潔な状態を保てる。

日本国内向け仕様のKAITEKIシートはソフトな感触で患者の苦痛を緩和するほか,洗浄も可能で常に清潔な状態を保てる。

 

●フレーム素材に軽量樹脂を採用した次世代グリッドをアピール

2023年には,フレーム素材に軽量樹脂を採用した次世代グリッド「MS CAP-TYPE GRID R」も発売された。従来のステンレス製フレームは,耐久性に優れる一方で,硬さや感触が患者にとって不快感を与えることがあり,重量の面でもユーザーから改良を求める声があった。MS CAP-TYPE GRID Rは,フレームを樹脂製にしたことでソフトな感触となり,患者にとって安全性と快適性が得られる。また,半切サイズの場合,従来のステンレス製フレームが245gだったのに対し,樹脂製フレームは75gで約70%の軽量化を実現した。フルサイズ仕様でも1kg以下と可搬性に優れており,ポータブル撮影時の操作性が向上,診療放射線技師の負担を軽減する。フレームに使用される樹脂(特殊アクリル変性高衝撃塩ビプレート)は耐久性や耐薬品性に優れ,ポリカーボネートやFRP(繊維強化プラスチック)に匹敵する衝撃強度を有している。また,欧州連合(EU)における化学物質の製造,輸入,流通に関する包括的な法律であるREACH規制にも適合し,有用性が高い。四切~半切の各カセッテサイズに加え,17×17インチのフルサイズFPDにも対応している。

フレームに軽量樹脂を採用した「MS CAP-TYPE GRID R」

フレームに軽量樹脂を採用した「MS CAP-TYPE GRID R」

 

従来のステンレス製フレーム

従来のステンレス製フレーム

 

MS CAP-TYPE GRID Rの樹脂製フレーム

MS CAP-TYPE GRID Rの樹脂製フレーム

 

●収納ラック「MSグリッドラック」により省スペースでX線グリッドを収納

X線グリッドの関連製品として,グリッドを収納するラックも展開している。「MSグリッドラック」は標準グリッドを約10枚収納可能で,狭いスペースでのグリッドの保護と収納に有用である。引っかかりのない素材を使用し,底面にクッション性のあるウレタンシートを貼ることで収納したグリッドを保護する。また,内部に仕切りが設けられており,手前に小さいグリッド,後ろに大きいグリッドを入れれば視認性も良く整理しやすい構造になっている。グリッドラックは,標準タイプ〔455mm(W)×170mm(D)×715mm(H)〕のほか,横幅が520mmのワイドタイプ(高さ,奥行きは標準タイプと同じ),470mm(W)×260mm(D)×1000mm(H)のロングタイプの3種類を展開している。

MSグリッドラックは,内部の仕切りでグリッドを整理して収納できる。

MSグリッドラックは,内部の仕切りでグリッドを整理して収納できる。

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社三田屋製作所
住所:〒350‐0833 埼玉県川越市芳野台2-8-12
TEL:049-298-8017
URL:http://www.mitaya.co.jp/


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