RSNA2015 日立 - MRI
進化を続けるシステムソフトウエア「ORIGIN5」の新しいキーコンセプトを紹介

2015-12-1

富士フイルムヘルスケア

MRI


日立MRIのラインナップをアピール

日立MRIのラインナップをアピール

RSNA 2015[第1日目:11月29日]

MRIは,システムソフトウエア「ORIGIN5」(米国名「Evolution5」:2015年末に発売予定)の開発中のアプリケーションを紹介するとともに,0.4から3TのMRIシステム4台をブース正面に配置し,フルラインナップを誇る日立MRIをアピールした。

日本国内では,ORIGIN5が実装された「ECHELON OVAL type ORIGIN5」がすでに販売されているが,次の段階の新しいキーコンセプトとして「静音化」「高速撮像」「QSM」を掲げており,開発中の3つのアプリケーションが紹介された(いずれもW.I.P.)。

これまでも開発状況が随時報告されてきた静音化技術は,適用できるシーケンスが広がり,スキャノグラムからT1,T2,FLAIR,アンギオの全体を通して撮像音の低減が可能になっている。この技術のコンセプトは,スキャン時間の延長やコントラスト変化がない静音化であり,臨床で積極的に使うことができる。また,従来のパラレルイメージングでは速度を上げると末梢血管の描出能が低下していたが,現在開発中の「IR-RAPID」では,そのデメリットを解消できる。さらに,それぞれの組織が持っている磁化率を定量的に示す手法のQSMを発表した。

MRI装置としては,0.25〜3Tの日立MRIフルラインナップの中から,永久磁石0.4TオープンMRI「APERTO Lucent」,超電導オープン1.2T MRI「OASIS」,超電導1.5T MRI「ECHELON OVAL」,超電導3T MRI「TRILLIUM OVAL」の4台を展示した。APERTO Lucentは,シングルピラーで320°のフルアクセスを実現している。米国が主な市場となっているOASISは,開口高さが44cmと広く,2本の柱が非対称配置のため寝台真横からのアクセスが容易で,IVRなどにも使用されている。オープンタイプとしては世界最高磁場強度を持ち,1.5T並みのパフォーマンスとオープンのハイブリッド型MRIとして高く評価されている。

楕円形ボアが特徴の最上位機種TRILLIUM OVALは,32チャンネルコイルとともに展示された。また,ECHELON OVALは,寝台が外れることや,ORIGIN5により頭部血管撮影における動き低減機能が使えることから,救急での利用にも適していることが紹介された。

撮像時間,コントラストを変えることなく,適用シーケンスが広がった静音化技術(W.I.P.)

撮像時間,コントラストを変えることなく,
適用シーケンスが広がった静音化技術(W.I.P.)

末梢血管まで描出できるIR-RAPID(W.I.P.)

末梢血管まで描出できるIR-RAPID(W.I.P.)

   
それぞれの組織が持っている磁化率を定量的に示す手法(QSM)

それぞれの組織が持っている磁化率を定量的に示す手法(QSM)

シングルピラーのAPERTO Lucent

シングルピラーのAPERTO Lucent

   
ハイパフォーマンスとオープン性のハイブリッドOASIS

ハイパフォーマンスとオープン性のハイブリッドOASIS

32チャンネルコイルとともに展示されたTRILLIUM OVAL

32チャンネルコイルとともに展示された
TRILLIUM OVAL

   
ORIGIN5が実装されたECHELON OVAL

ORIGIN5が実装されたECHELON OVAL

 

富士フイルムヘルスケア

MRI


TOP