RSNA2015 島津製作所 - 核医学
国内での臨床画像とともに乳房専用PET装置の有用性を紹介

2015-12-2

島津製作所

核医学


乳房専用PET装置「Elmammo」

乳房専用PET装置「Elmammo」

RSNA 2015[第2日目:11月30日]

RSNA2014では1/6の模型のみの展示だった乳房専用PET装置「Elmammo」が参考展示された。Elmammoは,独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究プログラムにより開発され,日本では2015年3月から出荷されている。臨床用PET装置として,世界で初めてDOI検出器が採用され,全身用PETと比較して10倍の感度と2倍の解像度を有する。このため,全身用PETでの撮像が終了し,FDGの半減期が過ぎた後でも十分な高画質が得られる。被検者はベッドにうつぶせになり,乳房を検出器ホールに入れるだけで検査可能で,乳房を圧迫されずにすむほか,顔が当たる部分はくぼんだ構造で,マットには軟らかい素材が採用されており,被検者に優しい装置となっている。検査は片側あたり5〜7分,両側で15分ほどで完了する。国内では現在4施設で稼働中。将来的には海外展開も視野に入れており,術前の化学療法の治療効果判定や,広がり診断などでの活用が期待されている。ブースでは,国内での臨床画像を紹介しながら,デンスブレストや乳頭直下の病変の検出における有用性がアピールされた。

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