日本医療機器産業連合会(医機連)が第2回医機連メディアセミナーを開催
日本の医療機器の国際展開における取り組みについて紹介

2015-11-17

日本医療機器産業連合会(医機連)


会場風景

会場風景

一般社団法人日本医療機器産業連合会(以下,医機連)は2015年11月16日(月),飯田橋スクエアビル(東京都新宿区)にて第2回医機連メディアセミナーを開催した。
医機連メディアセミナーは,医機連の取り組みを広く周知するために医機連が開催しているプレス向けセミナー。2回目となる今回は「日本の医療機器の国際展開」をテーマに,日本の医療機器や技術の国際展開の実際と医機連の取り組みについて講演が行われた。

セミナーでは,まずはじめに医機連副会長/国際関係管掌役員の松本謙一氏が,挨拶に代えて「今,何故グローバルな観点が求められるのか」と題して講演した。松本氏は,昨今の医療機器市場の国際比較の資料や自身の新興国での活動を通して,今後成長していくと目されている新興国に市場を展開していく場合,規格や基準を満たすことだけに注力するのではなく,何が必要とされているかを把握し,応えていくことが肝要になると述べた。

次に,医機連国際政策戦略委員会委員長の依田紀男氏より,医機連の取り組みである国際ビジネス展開戦略の概要と多国間および二か国間規制整合化について説明が行われた。依田氏は,海外に医療機器を輸出する際に,各国における医療機器登録申請が大きな障壁となっている現状があると述べた。医機連では,この申請プロセスの負荷を軽減するために活動を行っており,整合化に向けての交渉が多岐にわたる多国間医療機器規制整合化に比べ,覚書締結や交流会などで,交渉の早期決着が期待できる二か国間医療機器規制整合化について,すでに交渉が進んでいるブラジルや台湾,マレーシアのほか,今後進めていくインド,ロシア,ASEANなどの状況を報告した。

最後に,医機連国際政策戦略委員会アジア分科会主査の城風淳一氏より,国際ビジネス推進活動の実際として,タイにおける血液透析医療の連携と,医機連と現地メディカル分科会との連携について講演が行われた。城風氏は,内閣府のヘルスケア関連地域活性化総合特区である東九州メディカルバレーの透析治療領域で,タイとの間で行われた医療交流を通してタイが日本の医療機器産業に求めていることや,交流事業の成果について紹介した。また,同時に,今後医療機器を輸出する際に考えられる文化や規格の違いなどの課題について説明した。

松本謙一 氏(副会長/国際関係管掌役員)

松本謙一 氏
(副会長/国際関係管掌役員)

依田紀男 氏(国際政策戦略委員会)

依田紀男 氏
(国際政策戦略委員会)

城風淳一 氏(国際政策戦略委員会アジア分科会)

城風淳一 氏
(国際政策戦略委員会アジア分科会)

 

●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp

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