日本医療機器産業連合会,アジア太平洋医療技術協会とのMOUを締結

2017-5-17

日本医療機器産業連合会(医機連)


合意書にサインを交わす,中尾浩治会長とフレデリック・ナイバーグ氏

合意書にサインを交わす,
中尾浩治会長とフレデリック・ナイバーグ氏

一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は,2017年4月25日(火),アジア太平洋地域の医療機器企業や業界団体で構成されるアジア太平洋医療技術協会(Asia Pacific Medical Technology Association : APACMed)と,医療機器産業の規制改善に向けた協働や,情報交換を目的とする基本合意(MOU)を締結した。この締結式を,医機連会長の中尾浩治氏と,APACMed CEOのフレデリック・ナイバーグ氏が出席して,日本医療機器テクノロジー協会(東京都千代田区)で開催した。

今回のMOU締結は,医機連とAPACMedに加盟するアジア各国との間で,医療機器産業に影響を与える規制の整合化や改善に向け,情報交換や事業展開の推進を支援することを目的としている。
医機連は,これまで厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)の協力により,マレーシア,ブラジル,台湾,タイ,韓国,インドなどと,医療製品規制の整合化や情報交換を進めており,2016年12月に台湾医療・生技器材工業同業公会(TMBIA)とMOUを締結している。

中尾浩治 氏(日本医療機器産業連合会会長)

中尾浩治 氏
(日本医療機器産業連合会会長)

フレデリック・ナイバーグ 氏(APACMed CEO)

フレデリック・ナイバーグ 氏
(APACMed CEO)

 

 

締結式で挨拶した中尾会長は,「医機連では,世界中に開かれた医療機器産業マーケットをめざし,国内だけでなく海外市場をターゲットにした展開が必要だと考え,さまざまな取り組みを行ってきた。特に,APACMedが本拠地を置くシンガポールには以前から注目しており,自らAPACMedへコンタクトをとって,MOU締結を推進してきた」と,今回のMOU締結の経緯などについて説明した。
また,ナイバーグ氏は,「APACMedは2014年に設立された新しい組織ではあるが,アジア各国の企業に対し強固なネットワークを構築し,同地域の医療機器産業をリードする存在であると自負している。また,オーストラリアやインド,マレーシアともパートナーシップを築いており,2017年10月には,日本を含めた各国とのパートナーミーティングを予定している。今後も,政府や企業のキーパーソンと連携して活動の幅を広げ,大学などアカデミックな機関とも協力することで,アジア全体の患者のための活動を継続していきたい」と述べた。

医機連は今後,2017年5月に韓国医療機器産業協会(KMDIA)と米国の先進医療技術工業会(AdvaMed),6月には欧州医療技術協会(MedTech Europe)とのMOUを締結する予定だ。
また,医機連とAPACMedは,上位団体としてGMTA(Global Medical Technology Aliance)に加盟しており,同団体は国際医療機器規制当局フォーラム(IMDRF)など,医療機器工業団体による国際会議での窓口として機能している。こうした会議では,欧米諸国の加盟団体の意向が優先されがちな状況が続いていたが,今回のMOU締結により,単一国ではなくアジア各国の連合体として加盟しているAPACMedとの連携が可能となり,GMTAにおける日本を含めたアジア各国の発言力が強まることが期待される。

 

●問い合わせ先
一般社団法人 日本医療機器産業連合会
国際部
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp/

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